朝6時頃起床。同室の方はおそらくサンライズツアーで5:30前に出かけていった。日の出が7:15なので1時間前に街の中心のImalung Lookout展望台へ向かってみる。辺りはまだ暗い。気温は9℃、完全に冬だ。昼と夜で気温差20℃もある。
丘に着くとまだ誰もいないが、東の空は赤らみ初めている。ベンチに座っているとポツポツ人が増えてきた。
久しぶりに日の出を待つ。朝日が出ていないのでウルルはまだ光を受けずぼんやり姿が見えるだけだが、空の色の変化を見ている方が楽しい。後日ウルルのサンライズポイントや、カタジュタのサンセットポイントも行ったが、このImalung Lookoutは360°地平線を見渡せるので、ここが日の出や日没を見ていて、どのサンライズ・サンセットポイントよりも楽しかった。
朝日は出始めると早い。7:15のご来光を見届けてから、そのままTown squareへ歩いて向かい、カフェで朝食。
■レンタカーThrifty
レンタカー予約しているThriftyからオンラインチェックインしたら時間短縮になるよ、とメッセージ来ていたので、免許証など情報を入力し、画像を送る。
8月は繁忙期のようで、Booking.comでは何度予約しても「確保できませんでした、ごめん」というメッセージが後から届き、高かったがThriftyのサイトで見つけた車:ジムニー24hで$300を予約した。窓口でフルプロテクションの保険に加入して+$70、デポジットに$200で、合計570で仮払い。100km以上は、0.3$/kmで走行距離に応じても課金される。ガソリンは満タン返し(街の中にシェル石油があるので何ら問題なし。返却前、ガソリンは1/3ほど減っていたが、満タンで$44だった。NZよりかは全然安い)
ライトニングケーブルを車に繋ぐと、google mapもapple musicも使える。タスマニアでもNZもそうだったが、とても便利。だが、私のAU格安SImのamaysimの電波でも楽天e-simの電波(ローカルシグナルは○○)の電波でも、一歩Ayer Rockの街を出るとずっと圏外だった。
ウルル近くでFacetimeで喋っている人もいたので、メジャーキャリアなら繋がる電波があるのかもしれないけれど、街のTourist infoで紙の地図も貰っておいた方がよいです。(帰り道、ナビが使えなくて何度か道を間違えた)
バスの時間に縛られるのが嫌だったので、レンタカーを借りて自力で廻った。
・1日でウルル一周とカタジュタの2つのトレック+サンセットまで見られる(バスを使うと、ウルル→カタジュタの経路がなく、一度リゾートに戻らなければならない。)
・繁忙期で無ければ、レンタカーの方が安い。
・携帯電話シグナルが圏外になるので、地図だけは街で貰っておく方が無難。
■レンタサイクル Outoback cycling
ウルル見学は、レンタサイクルで廻った。3hで$70。webから予約できる。バス送迎ありプランも、現地で借りるプランも、時間が決まっている。Mala walkやKuniya wolkも廻って、時々自転車降りて写真撮ったりして急がず廻って2h40mくらいで帰ってきた。一周10.4km徒歩でだと3-5h程度と書いてあった、かつ、日射しがきつく消耗しそうで、自転車借りて大正解だった。
同時刻に借りた人達で一緒に係員から説明を受ける。が、早口で全て聴き取れない。MapとCondition(写真)を見ながら説明を受けたが、自分が逆周りに廻っていたと今更気づいた(反時計回りで廻らなければならない)。
自転車は後輪ブレーキのみ。24インチくらいの太いオフロードタイヤ。1ギア。サドル高さは乗る前に調整してくれるが、一番低い位置で私でも両足ちょうど付いたくらい。鍵はない。(説明時にもし盗まれたら車体に描いてある番号を覚えておいて、と言われた気がする)
■Mala walk
借りたCultural centreからLiru walkを抜けると、Mala carparkに出る。そこからMala walkに入る。(本当はここで逆に進むべきだった)。近づいてくると、大きな一枚岩、というよりも、場所場所でかなり見え方が異なることがわかってくる。岩肌はゴジラの肌のようだったりするが、所々裂け目のように爆裂した箇所があったり、地面から波のように盛り上がったり、植物や動物のように、生き物の皮膚のように見えてくる。
Kulpi Watikuと呼ばれる庇状に迫り出た場所に出る。男性が一休みし、儀式を執り行ったりする場所だったそう。迫り来る波のような形状でとても美しい。もっと直線的な岩肌を想像していたが、そのほとんどが曲線で構成されている。
その昔、キッチンとして使われていた窪みに入ると、親が子に伝え描いていた壁画がそのまま残っている。
Mala walkをさらに進むと、Kantju Gorgeという泉に行き着く。雨が年間5日ほどしか降らないらしいこの荒野でも、地下水が湧き出ているのか、絶えず水が張られた泉がいくつかあり、明らかにその近くに行くと草木が茂っている。岩壁が平面的にくぼんだ所にあり、日射しも和らぐことも影響してそう。
Mala walkからBase walkに入る。北からの日射しがきつい。この辺りは写真撮影禁止なので写真がない。地図の平面図を見ると、ウルルは菱形のような形状だが、西から見た短手の印象と、北側の長手の印象も随分違った。その巨大さと、生物のような岩肌、口を開けたような裂け目のような切り込みといい、畏怖と聖性を感じるのもよくわかる。時折、近づいて岩肌を触れる場所があったので、触ってみると、この30度を超える日射しでも静かに冷たかった。
■Kuniya walk
ぐるっと回り込み、南側のKuniya walkに入る。最奥にも静謐なGorgeがあり、そこでガイドツアーの若い女性のガイドが、年配のアボリジニに彼らの言葉で質問し、それをツアー参加者に英語で翻訳していた。その言葉を生で初めて聞いたが、鳥のさえずりのようで、とても綺麗な音だった。子音と母音の組み合わせが日本語のようだった。
参加者の「(No swimmingと看板がある)なぜ(このGorgeで)泳いではいけないの?」という問いに、老人が「それは我々アボリジニはここに来る人々の安全に対する責任があるからだ。」と答えていたのが印象に残った。
その後、Mala carparkへ戻る手前に、2019年以前は登れた登山路跡が見えた。今はガイドロープとなっていた鎖もなく、微かに白い跡が残るだけだが、確かに結構勾配は急。登れないことはなさそうだが、そう思っていると、風で飛んだ帽子を取ろうとして滑落したりしたらしい。
ぼちぼち制限時間なのでLiru walkを通ってCultural centreに戻り自転車を返却。車に戻り、朝Town squareのスーパーで買っておいた食料を日陰のベンチで食べて、13時半、Kata tjutaへ向かう。
途中、道路脇に車を駐められそうなポイントが幾つかあり、後ろに車が居ないのを見て(制限速度80kmなので危ない)、駐める。レンタカーはこれが出来るのが良い。サンセットやサンライズポイントより近く、全景も見えて、とても良かった。
■Kata Tjuta
Kata Tjutaまでは制限速度は100kmになるが、それでも車で30分ほどかかった。途中、サンライズポイントに寄ってみた。東西に長い群島状のKata Tjutaの全景が拝めるが、少し遠い。すぐ戻って、風の谷valley of the windsへ向かう。
■Vallay of the winds
Kata Tjutaの2つあるトレックの北側。後から行ったWalpaより人はかなり少なかった(おそらくバスツアーはサンライズの後にここに寄るルートなので、午後はレンタカーの人しか来ない)。群島状の岩と岩の間の起伏ある岩道を歩いて行く。暑いだろうとスニーカーで来たが、横着せずにソールが硬いトレッキングシューズで来ればよかった。
First lookoutのKaru lookoutから、Second lookoutのKaringana Lookoutへの道は結構山道っぽくなり、北アルプスとかほどではないが、手も使ってよじ登る箇所も1箇所あった。Grade 4とルート案内に書いてあったが、そのつもりで来ていない年配の方は大変そうだった。
途中、レンジャーの車が駐まっていたが無人だったので、何かな?と思ったら、流れの悪くなっている小川を3人の制服を着たアボリジニっぽい若い男性3名が、枝や石を調整して流れるようにしていた。Ayers rock resortでも働いているのは阿アボリジニが多く、皆ラグビー選手のような大柄で、先住民を恐れた昔の入植者の気持ちが少しわかった。日本でもアイヌなど同じ構図だったのだろうか。
45分ほど歩いてValley of the windsに到着。コルに立つと、急に風を感じる。そこまで登ってきた時には感じなかったのに、遠くまで霞むくらい東の大地が見晴らせて、スケール感が狂う(撮影禁止のため写真なし)。往復2.5hとあったのにかなり早く着いたので、このままvalley of the winds walkを一周してしまおうか?と迷ったが、残りの道は日陰が無さそうなのとWalpa Gorgeも見たかったので、来た道を戻ることにする。
■Walpa Gorge
車でWalpaの方に移動し、入口に入ると明らかに人が多い。どうやらKata Tjutaのサンセットと会わせてHIp hopバスで廻れるようになっているようで、その乗客が多い模様。
こちらは断然歩きやすく、道も広い。両脇にそびえる岩の間の谷道で多少起伏のある岩肌をまっすぐ歩いて行く。最奥の展望台の少し手前にGorge(泉)があり、ちょうど逆さ富士のような谷の写真が撮れた。17時過ぎになってきたので、引き返して近くのKata Tjutaサンセットエリアに車で向かうと、バスも同じように到着、大勢の人達と共に、西側から夕日に照らされ赤くなるKata Tjutaを眺める。
18:15の日没後に、昨日寄ったアジアンで晩ご飯を調達するべく急いで車に戻る。日が暮れて、真っ暗な道だが、ウルルから帰ってくる車も多く、道はまぁまぁ混んでいる。19時過ぎにTown Squareに到着し、Ayers Wokに着くと、ギリギリ最後の注文に間に合った。チャーハン$23.5を20分くらい待って受取り、車で宿に戻る。
宿のバーでビールを注文し、無事忙しい一日をやり切り、ゆっくり晩ご飯を食べていると、ウェイターに「テイクアウェイはここで食べられない」と言われ、外のベンチに出て行けと促される。こちらは屋外席など運用は結構緩い印象だったのに、Outback Lodgeのバーは部屋の鍵を見せないとビールも買えず、セルフBBQ(高い割に美味しくなさそう)を頼まないと食べ物をそこで食べられないらしい。
部屋に戻ると、宿泊者が入れ替わったようで、荷物が散らかっている風景を見て、おお懐かしい、これでこそドミトリー、と感じる。アジアからの若者かな?と思っていたら、戻って来たのはイングランドから来た大学生っぽい男1女2のグループだった。彼らもサンライズを見に行くつもりのようで、明日起きる時間を確認しあってから10時くらいに就寝。