0730起床。朝食を食べて0845出発。今日はクローラーミュラー美術館へ、片道二時間ちょっとの旅。学校が休みのTさんも同行。

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Extension Kroller-Muller Museum
Quist Wintermans Architecten
1977
Houtkampweg 6,6731 AW Otterlo,Netherlands

■電車で最寄り駅Ede Wageningenまで行きます。(デルフトからだと、ロッテルダム、ユトレヒトと二回乗り換えました。)駅前のバスターミナルから108s番のApperdoorn行きのバスに乗ります。平日は一時間に二本、土日は一本なので注意。オランダ版路線案内の9292.nlで時間を調べて行った方が良いです。Rotondeというバス停で降ります。運転手にクローラーミュラー美に行きたい旨言えば、間違いないです。降りたバス停に106番のバスというより大きめの乗用車が来るのでそれに乗り込みます。乗車時に美術館の入っている国立公園の入場料7.5eを支払います。ほとんど美術館送迎バスという感じ。10分ほどで着きます。

■上記の通り、公園入場料7.5e。美術館入場時7.5e。無休で1000-1700。ただし彫刻庭園は1630までと先に閉まるので注意。公園内は白い自転車が無料で使えるので、普通にサイクリングしてもかなり気持ちが良いです。

ちなみにオリジナル(入り口の建物かな?)は1938年にHenry van de Veldeの設計。パースや模型が展示されています。
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電車とバスを乗り継ぎ到着。Ede駅に着いた時に自分がトイレに行っている間にバスを一本逃す。おかげで一時間待ち。後から考えればこれが痛い。二つ目の106番に乗り換えた時点から国立公園のだだっ広い敷地に入る。MVRDV設計の入り口小屋脇を通り、まず美術館到着。歩いてエントランスへ。

建物はミース的な開口部周りの鉄骨と、組積造?の構成。外部の景観が素晴らしく、内から眺めると上下辺を消去された収まりのおかげでとても外が近く見える。気持ちがいい。

コレクションがとても豪華。入り口近くのヘップワースとムーアの彫刻にまず釘付け。奥にはまだまだありそうで、その前に腹ごしらえを、とカフェに向かうとそこでは食事はできなく、美術館の外のレストランを教えれもらう。(ちなみにここでレストランが10%offのシールをチケットに貼ってもらえた)。美術館の自転車を駆って向かう。タイヤの空気も万全でとても乗り心地がよい。こちらの自転車はブレーキがハンドルになく、ペダルを逆回転させることでブレーキになるピストと同じ形式がポピュラーで、ここもその形式。二回目なので少し慣れる。

10分弱走って到着。暖炉には火が炊かれているいい感じのレストラン。セルフサービス式でレジで会計する。せっかくなのでTさんに教えてもらったオランダ式パンケーキにベーコンが載ったものとサラダをオーダー。ナントで食べたそば粉のクレープとはまた違う、白い生地にベーコンが載っている。もちもちで、ベーコンの塩味とのバランスが絶妙、とても美味しい。こういうところのレストランの割にはそこまで高くなく、ちゃんと美味しい。

帰りに彫刻庭園内のアルドファンアイクのパビリオンに寄っていこうとするも見つからず自転車で行ったり来たり。後から地図を見て(けっこう広大な公園なのです)、彫刻庭園は美術館の中、もしくは北側の入り口から歩いてしか入れないことに気づく。とりあえず美術館に戻って、館内コレクションの続きを見る。

惜しげもなくゴッホやモンドリアンが一杯。スーラの点描画は、並んでいる他の点描画作家よりも色の重ねている量(回数)が多いため、奥行きがある。その他、ダン・フレヴィンや、ピカソにブラック。

1540頃、歩いてしか入れないことに気づいて急いで彫刻庭園へ。ちょうど朝は小雨だった天気も晴れてきてすばらしく気持ちが良い。が、リートフェルトのパビリオンは構造的に万全を期するため一度壊して再築中で基礎しかない。残念。

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Sonsbeek-Paviljoen
G. TH. Rietvelt
1954
Houtkampweg 6,6731 AW Otterlo,Netherlands

■上記美術館の彫刻庭園内にあります。なので美術館に入場しないと見れません。オリジナルは仮設展示パヴィリオンとしてArnhemに建てられたもので、ここに移築されたのがセカンドバージョン。現在建設中のサードヴァージョンは2010年夏6-9月には完成予定だそうです。
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地図に載っていない細かい彫刻作品が無数にある。イサム・ノグチなど。全然観切れない。朝一で一日がかりで来られることを強くお薦めします。北の端にあるアルフォファンアイクのパヴィリオンへ。

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Aldo van Eyck pavillion
Aldo van Eyck
2006 (original at 1966)
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隣でTさんがプランでだけ以前に見ていてとても見たかったものらしく興奮している。これもリートフェルトのパヴィリオンと同じ、1966年のソンスビーク彫刻展覧会で依頼され作られたものだそう。円形の床に、ブロック造の壁による小さな円形の小部屋が乱立し、ガラス波板?の大屋根という構成はとても現代的なプランに感じる。ブロックが直線で円弧をつくっているため、そのチリから生じる影が美しい。

違う道を通って美術館に戻る道すがら、藤本壮介さんのような四角い箱をずらして積層させた建物に出くわす。ソル・ルーウィットの作品の西側となり。外装は砂付きアスファルトルーフィングのようなものを下地合板に直接張っているだけ。開口部の端部はタッカーで止めているだけ、と超ラフな収まり、かっこいい。


中に入ると床壁天井、すべてフローリング材タッカー留。ところどころに開いている開口部は周りの木の位置に合わせて開けられておりにくい。中の階段を登っていっても、外観の立方体がずれた構成は全然感じない。どうやら展示されている彫刻と同じ作家が建物もデザインしているよう。(最上階に建物のコンセプト模型のようなものが展示されている)。構成を表現しない裏切りが逆にとてもおもしろい。出隅の収まりからも簡単にフローリング張りとわかるのに、それでも密実な壁に感じるのはなぜか。外観以上にとても楽しめた。嬉しい収穫。

1630になり、美術館に戻り、ブックショップを物色してから追い立てられるように出る。帰りはまた自転車に乗って公園の入り口まで。MVRDVの小屋を見に。

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three lodge
MVRDV
1996
Houtkampweg 9,6731 AV Otterlo,Netherlands

■おそらく公園の三箇所の入り口にそれぞれありますが、一番遠いところで10km離れているらしいので、全て廻るのはちょっと困難かと。
■1000-1700ですが、外観だけならそれ以外の時間でも普通に見れます。
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確かエルクロッキーのMVRDVでの最初のプロジェクトとして載っていたと思う。レンガが厚い。換気穴をレンガに直接開けていたり、扉もレンガ張りだったり、やってるなーと嬉しくなる。

ちょうど来たバスに飛び乗り、バスと電車を乗り継ぎ帰路につく。ロッテルダムでちょうどWさんの仕事終りの時間だったため、お宅にお邪魔して三人でにぎり寿司を頂く。こちらではスーパーで普通ににぎり寿司8缶パック9e程度で売っている。そのままWさんの作品やその師匠の作品を見せて頂いていたら深夜になり、 そのままお宅に泊めてもらう。0300就寝。



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