56日目 100303 PARIS



07:30起床。10:00出発。歩いてポンピドゥーセンターへ向かう。

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Pompidou centre
Piano &Rogers
1977
Place Georges Pompidou 1,75191 Paris,France
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天気は快晴。思っていたほど寒くなく気持ちがいい。地下鉄三駅分くらいだが、歩くと結構遠い。ネットカフェを探しながら歩く。


11:00頃到着。お腹が空いたのでポンピドゥー裏手の窓から見えるサンドイッチ屋で眺めながら食べる。コーヒー(エスプレッソ)が1.5~2倍くらいになっている。

今更自分が指摘するまでもないが、本当にこの配管を塗装する、というアイデアはすばらしい。誰でも思いつきそうだけれど、それをここまで大々的にやるところがすごい。

見ているとある程度、OA、EAダクト、EV関係、排水関係など、機能と色が対応して分かれているように見える(全て厳密に、ではなさそうだが)。

構造体は白。内部の梁も外部の柱も大きなトラス構造として考えることで、そのメンバーを細くしている(のかな?)。外部サッシの方立ても小さなトラスになっている。

まるで機械部品デザインを数百倍に拡大したような工芸的なジョイント鋳物が力強く美しい。ピアノロジャースだが、ハイテク、というよりも、クラフトマンシップに支えられたとてもsystematicな建築、という感が強い。

10年前にパリに来たときは全館改装中で全く入れなかったので楽しみにしていたのだが、よっぽど相性が悪いのか、今回も一番楽しみにしていた常設の3,4階。1905-1960の展示が4月まで改装中で見れない。。。すごく悲しい。

テンポラリーな情報は直前まで調べる余裕がなかったので、こういうことになる。とりあえず企画展を見る。ここのコレクションの中から女性の作品に焦点を当てて編集した展のよう。やたらと広く、多く、疲れる。ピピロッティ・リストの作品を初めて見れて嬉しい。映像の内容と投影の仕方がとてもうまくマッチしていて、とても面白い。

….(名前を失念)というデザイナーの企画展をやっている。スタルク事務所出身で67年生まれ。作品そのものよりも、プレゼンテーションの仕方がすばらしい。壁紙全てをおそらくDTPで製作したデータから出力し、架空の彼のアトリエにいるように本棚やモックアップ、スケッチなどを入れ込んでいる。

ところどころには実際のモック自体がショーケースに入っていたり、スケッチのオリジナルが額装されていたりする。投影された自身によるプロジェクトの解説の映像の構成がまた面白い。

現実の壁面を三面に分かれるように奥すぼまりの傾斜をつけ、投影される映像も同じように三面に分けられている。まるでそこに彼が居て両側に出てくる映像を一緒に見ながら解説しているような構成。

英語字幕は床面に投影されメインの画面には干渉しないように計算されている。デザイン自体はそれほどオリジナリティがあるようには見えない(が仕事量から結構人気のよう、アラン・デュカスにかなりの信頼を得ているようだ)が、この展示自体はよくできている。人も投影された映像に多くの人が見入っていた。

ブックショップで今回も見れなかった常設150点の日本語ガイドがあったので悔しいから購入し、外に出る。隣のブランクーシのアトリエを見に行く。

確かここは10年前も来た覚えがある。無料。なんと贅沢な!。こちらもR・ピアノ設計で、ブランクーシ自身が彫刻の置く位置から全て決めている。彼の彫刻は曲線から直線への(球体から○面体への)滑らかな移行が面白く、見ていて飽きない。できれば触らせて欲しい。

外に出て既に16時過ぎ。18時に宿で待ち合わせとしているので、急いでsaint chapelleだけでも見に行こうか迷うが、展示をずっと見て疲れてるのに気づき、余裕を持って帰っておくことにする。

目に停まったネットカフェに聞くも持ち込みPCは不可。帰りは地下鉄でbastilleまで。駅前のスターバックスにwifiの文字があったので入ってみるが、フリーwifiではなく、使い方もフランス語でしか説明がない。あきらめて向かいにあったネットカフェに尋ねるもそこも不可。途方に暮れていると店員がマクドナルドならfreewifiじゃないか?と教えてくれる。

ので、結局一番近かったマクドナルドで試して見ると確かに遅いが一応つながったので、メールチェック。すると待ち合わせの彼からYHの場所がわからないから住所教えて、とメールが入っている。チェックしてよかった。

外に出て携帯に電話し、最寄の地下鉄駅の切符売り場前で待ち合わせとする。駅名がrが多く、発音が微妙なのであっているか少し不安になりながら、駅で待つと、15分ほどして彼が息を切らせて走ってくる。反対側の出口に行っていたようだ。やっぱり携帯がないと、待ち合わせをどちらかが知っている場所でピンポイントで決めておかないからこういうことになる。反省。

近くのカフェでとりあえず乾杯。彼が明日また五時起きでリヨンに学会で行かなければならないらしい。店内にjazzが流れていて、しきりにいい曲だ、というので訊くと、jazzがとても好きで昔ジャズギターも弾いていたとのこと。

自分も同じだと言い、好きなジャズギタリストの名前や曲名で盛り上がる。自分よりかなり詳しい。じゃあ家で音楽を聴きながら、自分の作った料理でどう?ということになり、もちろんOKで、早速バスに乗り彼の自宅へ向かう。

途中スーパーで食材を購入。厚い牛のステーキに、茹でたポテト、自家製ドレッシングのサラダ、オニオン、チーズ二種と赤ワイン。すばらしい。

狭いよ~、きたないよ~と何度も言いながら着いたおうちは閑静なマンション街にあり、入り口にはソファスペース、広い中庭を通り、エレベーターで最上階の七階で降りる。

入るとどこが狭いのか、広くてきれいな部屋。広いL型のキッチンとダイニング、リビングにはソファとギターとマイルスならびにディジーガレスピーのポスター、奥に寝室。リビングのバルコニーからは遠くサクレクール寺院やモンパルナスタワーが見える。さすが医者だなぁと感心していると、彼が手早く料理の準備。部屋には大きな音でjazzが流れる。

来る途中、彼の勤務する病院の近くも通ったので、近くていいねと言うと、今はレジデンス医なので一定期間で勤務地は変わっていくらしく、今だけだよとのこ と。どうやら今は麻酔医らしい。英語の勉強でたまたまERを見ていたおかげで、少しだけ単語がわかる。こんなところで役に立つとは思わなかった。

その前は 救急で運ばれてくる集中治療室の外科だったらしく、交通事故やビルから落ちた人など大変なのばっかりだったよ、と涼しい顔で言っている。彼女も医者で産婦人科らしい。彼女と一緒に日本の親類を訪ねた時の写真を見せてくれる。みんな楽しそうに御寿司を食べたり居酒屋で飲んだり。いい人達に囲まれてるね、と素直に感想を述べる。

料理ができたので乾杯して食べる。フランス人はステーキはレアを好むらしく、自分もそれでお願いする。青カビのチーズ (だと思う)と一緒に食べて、赤ワインを流し込むのが美味しい食べ方、と教えてくれる。確かにチーズがよく合う。

彼はお腹が空いていたらしく、自分が半分 食べる間に1.5人前くらい食べてしまった。マクドナルドのセットメニューでも普通にどれもハンバーガーが二つなので、へーと思っていたが、やっぱりこち らの人はよく食べるようだ。

食後に自分のやってきた仕事などを少し見せてから、明日に備えて早めにお暇することにする。地下鉄駅まで、ホームまで心配して 見送ってくれる。本当に地下鉄でもどこでも盗みには気をつけて!と何度も言われる。握手して、また是非京都に来てねと言って別れる。本当に来て御礼をさせてほしい。

宿に戻る。部屋にはイラン人が居た。話してみるとドイツ語を習っているが英語はもうひとつらしく、お互いたどたどしい英語で話 す。イランは今結構大変らしく、大統領が独裁で普通に道にいる母子などが警官に銃で撃たれたりするらしい。その現状はyoutubeで revolution iran presidentで検索したら色々映像が出てくるはずなので見てみて、言われる。

彼もその様子を写真に収めたりしていたため、今イランに戻ると捕まるら しい。どこまでがお互い正確に話せて(理解して)いるのかわからないが、ゆっくりネットに繋げる時に一度見てみることにする。24時就寝。



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