建築とまちづくりの出版社、学芸出版社のビルの改修。

1995年に建築された既存のビルは内外コンクリート打ち放しのため、冬の寒さがかなり厳しいものでした。
未来に向けてよりよい勤務環境とするべく、断熱補強を施すこと、メインのオフィスフロアのレイアウトの一新の2つが大きな目的でした。

オフィスフロアの壁には、硬質発泡ウレタン吹き付け+気密フィルムで壁内結露対策を施しつつ内断熱を施しました。
既存のコンクリート柱梁の印象が強かったため、凹み部分はすべて本棚とし膨大な書籍等を収納すると同時に柱梁フレームを浮き立たせることで、
オリジナルの意匠を引き継ぐことを図っています。

また、新規の壁面棚や壁、家具の小口を全て切りっぱなしとすることで、既存のコンクリート打ち放し面やスチールサッシの荒さに調律しています。

2階のレイアウトにおいては、元々廊下だった部分までオフィスの一部として使われるよう、間仕切りを見通せるものにし、
大通りとなる動線を端から端まで通した上で、床仕上げも連続させています。

1階も既存床をはつり、断熱を施しつつ既存床との段差を最小限に抑え、大きなガラス面からの輻射冷却を抑えるべく断熱腰壁を立て、
窓際のワークスペースとなるカウンターを設えました。

今後の外断熱補強も視野に入れつつ、今有る空間資源としてのビルをより使い倒していく試みの第一歩となればと思っています。

オフィス壁面は柱型含めすべて断熱の上、凹み部を全面本棚として利用

オフィス見返し俯瞰。家具も今回すべて新規に設計製作

オフィス「大通り」見返しを階段脇まで見通す

オフィス入口より奥の連絡ボード面を見通す

階段脇から打合コーナーとオフィスを見通す。窓際にベンチ兼本棚。窓には断熱ハニカムスクリーンが降りる

廊下からオフィスを見通す。右手の階段室竪穴区画fixガラスからの冷気を新規ツインカーボパネルで遮断している

2F階段室前/コピーコーナーを見る

作業コーナーを見る。木製部分は断熱施工

オフィス連絡ボード面ディテール

1Fギャラリー/シェアオフィススペースを見る。床と腰壁+カウンターを断熱の上新設

1F夜景外観

学芸出版社さんのご厚意で、改修工事中の様子を、全29回に渡るレポートしていた記録が下記リンク先にあります。
工事の詳しい内容がよくわかります。
そちらもよろしければご覧ください。
https://note.mu/gakugei_pub/m/m91b947314063



General information

竣工: 2017年12月
用途: オフィス
建築地: 京都市
構造: 鉄筋コンクリート造(改装)
階数: 4
延床面積: 186.1㎡(改修部分)
施主:株式会社学芸出版社
設計・監理: みささぎ一級建築士事務所/松本崇
家具:LLAMA FACTORY/秋友政宗
   siroro design studio/近藤俊介
   株式会社キクスイ/河股茂幸、管純子、高階大作
施工:大登建設株式会社/寺嶋孝昭、辻川孝夫、金城定男
撮影:笹の倉舎/笹倉洋平



completion:  Dec, 2017
type:  office
location:  Kyoto, Japan
structure:  RC (renovation)
storey:  4
total area:  186.1 sqm
client: Gakugei shuppansha
architect: misasagi
furniture: LLAMA FACTROY
       siroro design studio
       KIKUSUI
contractor:  Daito kensetsu
photo:  Yohei Sasakura

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