42日目 100217 MERZOUGA



09:30起床。ぐっすり11時間も眠る。
シャワーを浴びて砂漠行きの準備をし、ネットカフェkemkemに行ってベルベルオムレツサンドイッチを食べながらメールチェック。ちょうどお昼を食べていた日本人二人が本日らくだツアーの同行者だった。ちなみにツアーは350dh。

一泊二日二食付で、15時半出発二時間ほどでテント着→夕食→就寝→翌朝テントでお茶→9時頃出発→11時頃帰宿→宿で朝ごはん、という内容です。

15:30らくだが到着。荷物を載せて乗り込む。乗ってみると結構高く、前後に揺れる。宿営先のテントまで片道二時間ほどの道のりを出発。。天気は晴れ。風は強いが昨日ほどではない。

らくだの歩くスピードは人間とあまり変わらないが、砂に足を取られることを考えれば圧倒的に楽。ガイドは20歳の青年。一人でらくだを引いてどうやって方角を確かめているのか、迷わず歩いていく。一時間ほど進み、振り返るともう街は見えない。全周囲が砂漠になっている。他の二人はエジプトでも砂漠ツアーに行ってきたようで、比べて砂の色が赤く、起伏が大きいらしい。丘を下る時、らくだもたまに足を滑らせるので少し怖い。

2時間ほどでテントが見えてきて到着。そこに住んでいる人々もいるようで、かたまっていくつかテントがある。荷物を降ろしテントに入れて、近くに見える大きな砂丘に向かってみる。すると、往きのバスで一緒だった日本人二人がらくだに乗ってやってくる。奇遇が続く。他にもらくだに乗ったツアー客がちらほら。依頼元は違えど、同じ一泊なら宿営地はこのあたりに固まっているようだ。

一緒に山に登る。結構険しい。下から頂上だと思っていたところまで行くと、まださらに上があった。そこは明朝にとっておき、急斜面を一気に駆け下りる。砂が柔らかいためスピードを吸収してくれてとても楽しい。

日も暮れてテントで夕食。ガイドの青年がタジンを持ってきてくれる。鶏肉丸ごととなすびや瓜、にんじん、じゃがいもがタジン鍋で蒸された料理をたらふく頂く。(モロッコに行くときは小さな味塩の瓶を携帯がお勧めです。塩があったら、と思うことが多かったので)。

到着した頃はかなり雲が出てきており星はあきらめていたのだが、夕食後20:00頃、外に出てみると満開の星空だった。見たことの無い星の量。地平線まで暗いので、低い空にも星が見える。すごい!

地面にカメラを置いて長時間露出で撮影を試みる。ひとしきり撮影して周りを見渡すと、深い闇の帳が下りている。青が重く深い。暗い、というよりも人も空も地面にも、全てに深い青を塗りこめたような感じがする。屋外で地平線まで広がる地面と空だけの闇というのは、山の夜や室内の闇とは全く違うものだ。テントに入り寝支度。

と、遠くから太鼓の音が聞こえる。三人くらいで楽しげなリズムを奏でているので、一人抜け出して真っ暗の砂漠を音の鳴る方へ向かってみる。途中で日本語が聞こえると、バスの二人も同じく音に吊られてガイドと一緒に出てきていたので、一緒に連れて行ってもらう。

着くと、少し大きなテントに地元の若者三人が太鼓をたたき、白人や日本人の観光客が車座になって聴いている。混ぜてもらってしばし鑑賞。リズムが複雑で叩かれている伯以外の伯を取れない。演奏が終わってから、少し叩かせて貰う。本体は陶器で出来ていてそこに革を張っている。そこに居た日本人二人は日本でツアーを組んでメルズーガに5日の旅程で来たとのこと。やっぱり人気なのだ。確かにそれだけの価値はある。こんな暗闇は他ではなかなか経験できない。手持ちのペンライトで照らしても足元しか見えない。

帰り道、全く方向がわからないのでガイドに連れてもらってテントに戻る。23時頃就寝。



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