41日目 100216 FEZ – MERZOUGA



2,3時間くらいは眠れたよう。どんどん周りに何もなくなっていく。
道は街灯ひとつなく真っ暗で、バスのライト以外に光はない。6時ごろ東の空が白くなってくると周りの景色が見えてくる。荒野にちょこちょこと丸い木が立っている。たまに緑溢れる畑もあったりする。いくつか小さな街を抜け、地元の乗客が最寄の好きなところで降ろしてもらいながら、メルズーガ到着。

降りて、手配してもらっていたグランタクシーに乗り込む。50dh。15分ほど走って宿に到着。wilederness lodge。
周囲には民家やホテルがけっこう集まって建っている。メールでやりとりしていた日本人の女性オーナーが出迎えてくださる。泊まる前からずいぶんメールでお世話になったお礼を伝える。

部屋に案内してもらい一休憩。広い。窓もあり、トイレシャワーもあり、書き物できる机と椅子もあって、ベッドはダブル。これで80dhはすごく安いと思う。(ちなみにドミは50dh。)しかもらくだツアーに行っている間も荷物は置いたまま、けれどその夜の宿泊代は取らない。申し訳なさ過ぎる。

建物はわらと土で固めたブロックを積層した壁に丸太と竹?で梁を渡してその上にわらを敷き詰め、また土で固めて?スラブを作っている。なので上階を歩くと下の階の天井がみしみし凹む。柔らかい構造なのだ。

朝食を頂く。アラジンの魔法のランプのような鍋(タジン鍋ですね)で蒸されたオムレツとパン。食後、シャワーを浴びて少し眠る。起きて昼食にサバ丼(サバの缶詰を甘辛く煮たものをかけたご飯)とお漬物を頂く。久しぶりの白米。美味しい。

その後14時前から歩いて砂漠に行ってみる。宿の屋上テラスから見える一番高い砂丘の頂上まで片道一時間で行けるらしい。オアシスと呼ばれる青々しい畑を抜け、砂漠に入る。午前は晴れていたのに、午後から急に風と雲が出てくる。

砂丘は奥に行けばいくほど砂がさらさらになっていく。簡単に足首まで埋まり、靴下の中まで砂だらけになりながら登る。傾斜が急になるほど足が埋まる。風がどんどんきつくなり、風上を向くと口に砂が入ってくる。帰り道がわからなくならないか、若干不安になりながら進む。

遠くに見える頂上に人影らしき二人が見えるのだが、それが本当に人なのか、人型の看板なのか判別つきにくいまま目指してみる。歩いて一時間くらいでようやく近くまで来る。同じ宿の日本人二人で、スノーボード(三時間100dh)を借りてサンドボードをやっていた。けれどやはり雪のように溶けないので、あまり滑らないようだ。二人とすれ違い、頂上を目指す。どんどん風がきつくなり、また傾斜がきついのでかなり応える。口の中をじゃりじゃり言わせながら、休み休み登る。

頂上到着。ものすごい風で眼も開けづらい。その向こうにはずっと砂漠がひろがっているが、風で砂が舞い、まっ白であまり先まで見渡せない。カメラを気遣いながらすぐに下山。途中二人の滑走写真を撮って、お先に戻る。

やはり来た時の足跡は全くなくなっていて大体で進む。砂丘は姿を変えるって本当なのだ。16時ごろ、無事宿に帰る。耳の中まで砂が入っている。一旦カメラのメンテナンス。

それから歩いて近くの売店kemkemへ。こんな砂漠でもネットが使える。おそろしい。今日は風が強いのであんまり繋がらないよ、という言葉どおり、かろうじてメールが受信できたくらい。コーヒーを飲んで絵葉書を購入し店を出る。帰り道みやげ物屋が呼ぶので入る。ターバンやバブーシュなど。切手が買えたので少しだけ購入。100dh札しかなく、三人がかりでお釣りを計算。フランス語の勉強になった。

日も暮れて宿に戻り、夕食。泊まっている日本人の方三人と一緒に。カスパ(だったかな?)とサラダとパンと白ご飯。お茶と果物。お腹一杯頂く。他の三人は9ヶ月~三年と既に長期の旅中にある。ヨーロッパで会ったユースの日本人らと明らかに雰囲気が違うので面白い。動作が急いでいない。

22時半部屋に戻り、すぐに就寝。



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