0740起床。朝食を食べ、身支度を整えてチェックアウト。変更したバスのチケットをプリントアウトしたく、お願いしたら、事務員が9時に来るまで待って、と言われる。しかし0920まで待っても来ない。もう一度訊いても、携帯に電話なんて絶対にしない。
電車の時間があるのであきらめて出発する。ターミナルまで行けばどうにかなるだろう。

アトーチャ駅でトレド行きの切符を購入。往復17.8e。6年前に爆弾テロがあったためかホームに入る前にX線の荷物検査がある。乗ったのはAVANTという列車で、どうやら新幹線的なもののよう。座席間隔がとても広く、快適。スピードも速く、昨日のエスコリアルと同じくらいの距離を半分の時間で着いてしまう。

アトーチャ駅でバックパックを預けたかったのだが時間がなく、トレドの駅にロッカーがあれば、と願ったがやはりない。ヨーロッパに入ってから、首都クラスの駅以外はどこも全くロッカーがない。インドはどこでもあるのに。おかげで今日は全荷物を前後に背負って観光。2h30mしか滞在できないので、急いでバス停を探す。

駅を出て右手に行くと市バスのバス停があり、そこからno.5に乗って町の中心へ。歩き方の地図しかなく、途中でインフォを見つけて降車ボタンを押しても時既に遅く、最後の停留所まで行く。トレドはサンジミニャーノに似て、城壁に囲まれた丘の上にある街のようで、中心部へ行くにはずんずん坂を登る。

地図が役に立たないので、とりあえず来た道を戻っていると、顔料入りコンクリートの建築家くさいパーキング+エスカレーターに出くわす。お目当てのエスカレーター建築も顔料コンなので一瞬これか?と思うも、違う。しかし海外の建築写真でよく見る顔料コンを実際に見るのは初めてなので興味深い。結構色は均一になるよう。


そこから街の人数人に道を尋ねてインフォメーションのある門まで戻り、無事地図を手に入れる。目当てのエスカレーターはすぐ近くだった。歩いて向かう。

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la grand escalator and car park
lapena&torres
2001
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山の傾斜に合わせてか、エスカレーターの規格長さに合わせてか、一定間隔で踊り場ごとに方向を変え、ジグザクに登っていく。斜面から片持ちで張り出した屋根により眺望がフレーミングされる。柱が全く立っていないため、視界が途切れない。かつ屋根がエスカレーターが折れるごとに分節されているので、リズムも変わる。

先への経路が折れて斜めに向かっていることで、自然に先へ行きたくなるようにできている。こちらのコンクリートは先ほどの駐車場よりも少し濃い色だ。上がるときよりも、降りるときのほうが眺望がきれいに視界に入る。門扉の意匠も斜めの線。




一往復してから(こんなところで写真を撮っているのは自分くらいなので、結構不思議な顔で見られる)、少しだけ坂を登って市街地を廻って見る。いくつか教会があるが入っている時間がない。おそらく一日、せめて朝きて夕方に帰るくらいはないと、トレドの街を見るにはもったいないと思う。

帰りは歩いて駅へ。門から歩いても20分くらいで一本道だから、全く歩ける。帰りもパソコンを開ける間もなくマドリッドへ到着。早い。

そのまま南バスターミナル estacion de surへ。変更したチケットをプリントアウトできなかったので、ALSAのeurolineオフィスに行ったら、ここはinternational専門なのよ、とぶつぶつ言いながら発券してくれる。できるなら黙ってやってくれればいいのに。

並びのハム屋が並んでいるので覗いて見ると、その場で色々なハムをスライスしてバゲットにはさんでくれるよう。並んでお昼に購入。スペイン語がわからず、bocalio saramiでお願いする。3.2e。値段は普通だけれど、美味しい。バスを待ちながら食べる。

発車10分前にバスターミナルへ降りて、書かれたバス停に行くも、グラナダ行きで会社もALSAなのに運転手に訊くと、これじゃない、と言う。訊きまわると、どうやら乗客が多い時間の便は、違う会社のバスで増便するようで、自分の乗るバスは二号車でフロントガラスにA4の紙でmadrid-granada no.2とあった。違う会社のバスじゃ知らなかったらわからないよな。

少し遅れて発車。バスは満席。座席はALSAでないからか、かなり狭い。ラップトップも開けるのに困るくらい前との間隔がせまい。高速のような道をひたすら5時間走る。途中3時間目くらいでトイレ休憩があった。降りるとやけに寒い。その後山道を抜けながら、雪が降ってくる。そのためか40分くらい遅れてグラナダ着。21:10。

市バスに乗り込み、ユースホテルへ向かう。が、バス停を降りてから道に迷う。道行くおじさんに大きな地図のある場所へ案内してもらい、見ると全く逆方向に行っていてかなり戻る。ユース本の案内は、campo de ronda 9を降りて少し進んで右、とあったが、正しくは少し戻って左です。バス停を降りて路線図をよく見れば、auberge なんとか granada と地図に書いています。

着いたら22時過ぎ。25e。朝食つき、部屋は4人部屋で部屋にトイレシャワーあり。ベッドメーキングもしてくれている。wifiは一階に飛んでおりフリー。今までで一番高い。お腹がすいていたが出て店を探すには疲れているので、自販機でコーヒーとお菓子を買う。お菓子の自販機はお金を入れてボタンを押すと押されて落ちてくるものなのだが、引っかかって落ちてくれない。レセプションに言うと、please shake it!と言う。そんなのでいいのか?と思いつつ、思い切り揺らすと買ったやつ以外まで落ちてきてしまう。アバウトな国だなぁと思う。

少し頭痛がするので薬を飲んで、24時半就寝。



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