35日目 100210 MADRID


06:45バスはマドリッドの南バスターミナルに到着。時間通り。外はまだ真っ暗。地下鉄で予約している宿へ向かう。最寄駅を降りて07:30頃でもまだ外は暗い。夜明けがイタリアまでより遅い気がする(日が暮れるのも遅かった)。

全く人通りがないので注意しながら歩いて8分ほどでYH san ferminへ。部屋には2時まで入れないが、チェックインだけしてバックパックを預ける。地図をくれたり親切。wifiは無料で、キッチンも10:00-24:00まで使える(がほぼ屋外に近い庭にある小屋なので寒い)、シャワートイレは部屋の外、男女別、部屋は混合。鍵のかかるロッカーは別料金で3e(それで滞在中使用可能)。8人ドミ。一泊約15e。

お腹がすいていたので、別料金払うから、とお願いして朝食を食べさせてもらう(が、後でレセプションのおばさんに払いに行ったら、ウィンクしてサービスするわ、と言ってくれる。ありがたい)。バゲットが美味しい。

食べていると日本人の若い人が地下鉄の駅を聞いてきたので教えてあげる。今日から初めての海外旅行らしく、宿は予約しているが交通機関を予約していないらしく(順番が逆じゃないか?)、危なっかしいのでネットで調べてあげる。結局そのままメールアドレスをgmailで作成してクレジットで購入まで教える。おかげで終わったらもう昼の2時。

 

まずはアトーチャ駅に向かい、明日の近郊列車の経路と時刻表を確認。地下鉄もそうだが、すばらしい頻度で運行されている。地下鉄なんか東京より待ち時間が短いと思う。また駅やバスターミナルに間違いなく警官が立っており、スリが多いといわれる問題に対する行政の対応の誠意を感じる。バルセロナといいマドリッドといい、交通システムはヨーロッパ一じゃないかと思うくらいすばらしい。
(ちなみに明日の切符を買ってしまったが、当日のみ有効に翌日気づいて無駄にしてしまった。ご注意ください)

その後、H&deMのカイシャフォーラムへ。歩いてすぐ。プラド美術館もレイアソフィア美術館もそばにあり便がよい。

しかし、これもCGでのインパクトを超えるものは感じない。確かに外壁をジャッキアップ?してその上で改装するという構法や、仕上げ材の開発はすごいのだけれど、しびれる!とはならない。

雑誌などの情報で見すぎているから?。納まりもそつがないし、ポリゴニックに面に分割された階段ホールの壁、波打つホールのコールテン鋼の壁など、よくやったなぁと感心はするが、興味はそそらない。疲れているだけなのか?



大きな方向性の決定、プランの決定、仕上げの決定、開発、ディテールの決定、と、それぞれは文句をつけるところは見当たらないのに、統合されてできあがったものには心打たれない。青山のプラダはもっと感動があったと思う。コーポレートなデザインだからだろうか。となるとスカルパやカーンのようにトップダウンの少人数チームで多大な時間と労力をかけなければ、すばらしいものはできないのだろうか?けれど今は50年代や60年代ではなく、よほどの資産家か別に収入源のある事務所でもない限り、そんな環境は作れない。



——————————————————-
Caixa Forum
Herzorg de Muron
2006

■地下鉄アトーチャ駅すぐ。
■入場無料。展覧会も無料。地下のホールや二階の本屋前などにも常設の展示があった。1000-2000。無休。
——————————————————-

ちょうど当日からMiquel Barceloの展覧会が始まっていたので見る。こっちのほうがすばらしい。初めて作品を見た作家だけれど、特に水彩の絵に惹きつけられる。少ないタッチで一発で対象の形と色彩を捉えている。壁面の構成も珍しく色を使っているが展示する作品の色合いに合わせていて引き立てている。

やはりこちらの人は色の選択に対する感覚が天才的に優れている。図録を買うかとても迷いつつ、きりがないので見送る。昨夜は断続的にしか寝れなかったのでさすがに眠くなってきたので、買い物をして宿に帰る。

朝の若者が食事はカロリーメイトばかりらしいので、一緒にパスタを作ってあげる。自分も10年前はこんなだったのだろうか(覚えていない)。あの頃はまだ通貨がペソタでスペインはやけに本でも食事でも安かった印象があるが、ユーロになって日本とほぼ変わらない印象。ただ野菜や肉、魚介類は他のヨーロッパ諸国より安いし美味しい。ログを書いて、0時就寝。



2 Responses to this post

  1. Masako says:

    こんにちは。
    スペイン♪いいですね。おいしいものがいっぱいありそう!
    建物もフィンと違って新鮮です。
    北上するにつれて、物価も税金も高くなっていくので、
    気をつけてくださいね。フィンでお待ちしております。

  2. mts says:

    >masakoさん
    さきほどメールもお送りしました。
    連絡が遅れてすみません。。。まさか先にコメントもらえるとは。
    スペインはヨーロッパで一番食材が安くておいしいですよ。
    交通システムは完璧だし、人は親切だし。いい国です。英語も表記してくれているし。
    そう、北の物価上昇は覚悟しています。会う人はみんな言ってますから。
    ではフィンランドで!

Leave a Reply