29日目 100204 VENEZIA-LYON



06:50起床、朝食へ。ミラノ工科大学へプレゼンに向かう大同工業大学の学生に会ったので、スカルパ建築などヴェネチアの建築を地図にプロットしてあげる。

その後、ネットに繋げてリヨン空港から市内への行き方、フェルミニの行き方など調べるも時間が足りず。10:00のリミットにチェックアウトしてバックパックを背負って一昨日見れなかった安藤さんの美術館へ。

大荷物なので歩かずに時間がかかるが水上バスで最寄まで行こうとしたら、途中で「この船はここまで」と降ろされる。結局歩くことに。palazzo Grassiに着き、二館あるようなので、どっちが安藤さんの手掛けた方?と窓口で尋ねると、ここでないほう、と地図を指差された先は結構離れている。グッゲンハイム美術館の東、半島の突端にある。水上バスを乗り換えていける、と教えてくれるが、そんな時間はないので、早足で急いで向かう。今朝の学生にも違うほうを教えてしまった。申し訳ない。歩いて20分強。結構遠い。突端付近は船の工場が多い。

昨日立てた予定から大幅に遅れて到着。20分くらいしかないから、急いで一通り見る。

さすが安藤さん、しっかりスカルパを見ている。外部建具はオリヴェッティ。

ガラス手すりの納まりはシールが見えないように、金属との接触面を奥のほうに取っている。内部建具はPC?セメント塗り?で持ち出しの丁番が埋め込まれ、引き手は穴だった。やらせるなぁ。階段室のセメント左官塗りはおそろしくきれいだった。さすがスタッコの職人の国だけはある。

他のヴェネチアの建物と同じ壁はレンガ積み、屋根や床は木造を現し、トップライトを追加して、そこにRCの壁を挿入する。使っているエレメントの数は少ないが、そつなくまとまっている。90年代前半以降の安藤さんの建物では久しぶりにちゃんと作っている印象を持った。

展示は近年の作品が多い。シンディーシャーマンや村上隆の作品が恥ずかしく感じるのは僕だけだろうか?

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Punta della Dogana
Tadao Ando
2009

■Palazzo Grassiとは別の場所なので注意。屋台やYHで売っている地図には上記の名前で載っています。ちなみに入り口は西側、ヴァポレットの乗り場前の広場に面したところです。僕は南からぐるっと一周廻ってしまったので随分遠回りでした。。。

■火曜休み。1000-1900。15e。クローク3eと書いていましたが、なぜか預けたのに請求されませんでした。内部撮影禁止。
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ヴァポレット1番に乗りバス乗り場のローマ広場へ。
予定の便にはぎりぎり間に合わず、ひとつ後の便で空港へ向かう。市バスの5番で30分おきに出ている。水上バスと共通チケットのようで、72時間券で乗れた。20分くらいでマルコポーロ空港到着。思っていたより随分近い。すばらしい。おかげでチェックイン前に到着できた。アクセシビリティとしてはなかなか良い。二回目のeasyjetもスムーズにチェックイン、ゲートへ進むと、フランクゲーリー設計の空港に隣接する新しい水上ゲート群建築の大きな模型が置いてあった。空港から直接船にのれるようにし、あわせてカンファレンスホールやホテルの複合施設をつくるらしい。船だとより時間がかかる気がするけどなぁと思いながら写真を撮る。どこかでみたような、特に新しい形ではない。(偉そう)

飛行機は予定時間通りに離陸。客室乗務員はいつもみな男性で2,3人。ちょっと態度も悪い。値段なりというところか。30分ほど遅れて着陸。シェンゲン条約内だから?か入国審査もなく、出入り口近くに座った(席は自由)ので、流れに着いていったら、荷物受け取り前に外に出れてしまった。スムーズすぎる。インフォで訊いて荷物を取りに戻る。

市内へ出る前に隣のサンティアゴ・カラトラヴァ設計のTGV駅を見に行く。確かに圧巻。一般受けはまちがいなくすると思うが、あまり自分の琴線には触れない。なぜだろう?サーリネンはとても見てみたいのに、なぜこれは見たいともあまり思わなかったのか。


サッシワークもガスケットを作りきれいに納めている。が。それよりもsncfの駅構内の時計のほうに目が行く。すばらしいデザイン。もし買えるなら欲しいくらい。

その後インフォに戻り地図をもらい(すばらしく有用)、市内への行き方を訊くと、シャトルバスだ、とのこと。8.9e。ちょっと高い。車体にはpar-Due駅にもPerrache駅にも到着とあるが、なぜかPar-Dueで終点だ、と降ろされる。たまたま目の前に来たバスが宿の最寄駅のVeux Lyon行きだったので飛び乗る。切符をドライバーから買えるかと思っていたら、乗客はみなSUICAのようなパスで乗っている。どうしようかと思っているあいだに、着いてしまい、図らずもただ乗りしてしまった。(翌日地下鉄やケーブルカー、トラムと全てが共通チケットだとわかる。すばらしい)

地下鉄路線網を眺めていると10年前に来たときから随分路線が延びている感がある。しかし10年前と同じ宿にまた泊まることになるとは思わなかった。坂は変わらずきつい。重い荷物を持つ身にはこたえる。

YHに到着。17e。朝食つき。チェックアウトは10時。チェックアウト後も使える荷物置き室はある。(あきっぱなし)シャワーは部屋に。トイレは共同。翌朝知ったが、wifiは無料でidを発行してくれる。pc使用は結構高い。共同キッチンがあり、iHヒーターは火力があり使える。

間に合えば20:30からのJヌーヴェルのオペラハウスであるピアノコンサートのチケットが安かったので行きたいと思っていたが、部屋に荷物を置いた後、今から走れば間に合うくらいだが、疲れているのに気づき、あきらめる。ほぼ移動しかしていないのだが、前情報が十分でない土地に来るのは結構疲れるよう。(なぜかフランスは地球の歩き方をチェックするのを忘れた。が、宿にいらっしゃった日本人の方にみせてもらってもリヨンのページには必要な情報はほぼ何もなかった。)ビールとキッシュを宿内のバーで頼んで簡単な食事。キッチンが空いてきたので、残っていたパスタでぺペロンチーノを作り食べる。作業はせずに23:30就寝。



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