30日目 100205 LYON-FIRMINY-LYON



07:10起床。07:30朝食に降りる。朝から雨。
昨夜同室だったフランス人と日本人のハーフの方と相席する。少しだけ日本語が話せる。その後、パリに留学していた日本人の方とも相席。リヨンの美味しいレストランを紹介してもらう。聞いているだけで美味しそう。今日早く帰ってこられたら行ってみたい。

フライト前の荷造り、ノートの整理、ネットで今日のフィルミニへの行き方など調べるも、googlemapにはフィルミニの駅が出てこず、結局わからないまま向かうことになる。駅で訊くしかない。

チェックアウト後荷物を預け、まずは地下鉄の切符を買う。veux Lyon駅の自動販売機のところへ行くと、係員の人が丁寧に教えてくれる。一回券1.3e。二時間券2.7e。一日券4.7e(当日24時まで有効)。なので一日券を購入。地下鉄はさすがフランス、車体からサインから路線図まで色の合わせ方、使い方がすばらしい。思わず写真を撮る。そういえば10年前も撮ったような気がする。


ペラーシュ駅へ。フィルミニへはここからSt,Etienneまで行きローカル線に乗り換え、というmimoa経由の情報だったが、(フィルミニの教会など一連の施設ホームページはあったが、行き方が書いていなかった(というかフランス語が読めなかった))、時刻表を見ると直通があった。切符売り場で切符を買う。片道11.8e。早朝は30分毎くらいにあるようだが、その次は12:36までないようだった。その便の切符を買う。(フランスは在来線でも時間指定で切符を買うよう)

発車まで1.5時間ほどあるので、空港行きバスの時間を調べに行く。このペラーシュ駅から出ているはず、と思って乗り場を見つけると、張り紙に「2010/2/1からパールドゥー駅 or Grande Branche駅のどちらかから乗って、ここからはもう乗れないように変わった」と書いてあった。ついてない。つい4日前からなのに。

時間を気にしつつ、地下鉄でGrande Brancheへ行ってみる。3番出口を登ったところにバス乗り場があった。最終は21:30と早い。これではコンサートはもう行けない。急いでペラーシュ駅に戻り、12:36発のFirminy行き電車に乗り込む。車体はシートの色使いがきれい。二等でもトイレもあるし、コンセントもある。快適。イタリアもそうだが駅のトイレは有料なのに、在来線でも必ず車内にトイレはついている。easyjetのトイレより広い。

なぜか30分ほど遅れて14:20到着。フランス語でおそらく遅れた理由をアナウンスしているが全くわからない。駅の窓口で訊いてみると、Firminyのコルビュジェ建築の場所がまとめられた地図のついたパンフをくれた。少し年季が入っていたので、いつも置いてるものではないのかもしれない。ありがたく頂く。

とてもわかりやすい地図で、おかげで全く迷うことなく片道20分ほどの道のりを行くことができた。ホームページの情報によれば15時からガイドツアーなので小走りで急ぐ。10分前くらいにすべりこみ到着した。が、ガイドツアーは予約している人のみであった。それ以外は普通にチケットを買えば入れる。料金は全て見る、かつユース割引などがなければ8e。

レセプションは親切で荷物も預かってくれた。身軽になり、文化の家から見て廻る。

現状もコミュニティセンターとして?使われているようで職員の部屋が並ぶ。一角に展示室があり、当時のオリジナルスケッチや模型、書簡が展示されている。もともとは都市計画から依頼を受けたようで、建築家の死後40年余を経て(資金難による)完成となった。コルの彫刻がケースに入らず置いてあったり、結構貴重。建物はラトゥーレットでクセナキスと協作した連続窓が東西のファサードに配され、屋根は鉄骨をガイドにRCが打ち込まれて?いる。

レセプション横の階段を下りて、スタジアムへ出る。こちらも地域の子供のサッカー教室や、ランニングコースとして地元に親しく使われているようだった。片持ちの大屋根はさらっと淡白に作られている印象。

そのまま教会へ。一階の入り口よりは入り、受付で切符を渡す。翌日になにか出し物があるらしく、一階の小さなホールはその練習に使用中で見れないとのこと。その代わりに(だと思う。今一聞き取れなかった)ここが発行している6.5eの小さな小冊子をくれる。まずは教会へ階段を登り入る。

中は外部よりもかなり寒い。音がとても響く。一人でゆっくり見学する。西面に空いている星のような開口は、実際に星座(オリオン座など)を表している。コンクリートがとてもきれいに打設されている。雨も止み晴れ間が見えてきていて、トップライトやサイドライトからも光が入ってきている。

写真で見ていた以上の衝撃はなかったが、それがわかっただけでもよい。その後、一階へ降りて、展示を見る。地元の学生が作ったロンシャンの教会の木製の模型がよくできている。

一階の天井の塗り分けが印象に残る。打ち放しでなく荒肌に仕上げられた天井面に色が塗られている。

展示にカラースキームの色チップがあったので、その解説のフランス語が判れば、関係があるのかもしれない。入り口横の柱の刳り貫きにとても気を惹かれる。


カラトラヴァのような形には惹かれないが、こういう一見では把握できない、二つ以上の方向から見た経験を統合してはじめてわかる形に惹かれるのかもしれない。チリダの彫刻が面白いのもそういう自分の嗜好からだと思う。

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Maison de la Culture 1965
Eglise Saint-Pierre(church) 2008
Stade(stadium) 1968
Unite d’abitation 1965?

Le Corbusier

■FirminyはLyon南西、電車で80分ほどの距離。直通の電車が一日数本あります。少ないので駅などで時間をチェックしておいた方がよいです。片道11.8e(2010.0205現在)でした。駅からは南西へ。地図の画像を参照ください。駅を出たら、まっすぐ前に見える教会を目指して歩き、そこから地図どおりに南西に進むとあります。徒歩20分ほど。そこからユニテはまた20分ほど歩いたところにあります。
行き道にはスーパーやお惣菜屋、パン屋などが並び、ユニテ周辺は団地街という感じ。ユニテ裏からの眺めがきれいです。

■1000-1800(1730までに入場)。全てを見るなら8e。年齢割引など細かい料金はホームページ参照ください。木曜休み。
五月から九月は1000-1900で無休。チケットは文化の家で購入。また、ユニテはガイドツアー(要予約、メール可)でのみ内部住居なども見れるのでそちらを勧めます。ガイドツアーは15時からで延べ3時間!。外観のみなら見ることができます。
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荷物を受け取り、まだ時間があるのでユニテを外観だけでも見に行く。完全に住宅街ののどかな風景。

ここのユニテのピロティ柱は壁柱。マルセイユのような肉厚はない。

また短手の妻面にもバルコニーが配されている点も異なる。コルビュジェの死後、片腕だったヴォジャンスキーが担当して完成させている。(教会もコル事務所で担当していた方が最後まで設計を監督している)。

裏側の西面に廻ると西日を受けてバルコニーに出て日向ぼっこしている住人が見える。丘を上が るとのどかな山並みが広がる。きれいな風景。住人が写らないように側面から写真を撮らせてもらい、駅へ戻る。

帰りは遅れもなくリヨン・べラーシュ駅へ到着。19:50。空港バスの最終が21:30のため、安全を見て小走りで地下鉄を乗りつぎ、宿へ戻って荷物をピックアップ、2050発の空港行きバスに滑り込む。上出来。

25分で空港に到着。出航リストを眺めると、深夜のフライトはないようだ。どうりで空港バスが深夜は便がないはず。空港のベンチで早朝のフライトを待ちながらログを整理。



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