25日目 100131 SIENA-SANGIMIGNANO-FIRENZE



0600起床。ぐっすりよく眠れた。シャワーを浴びノート整理して朝食へ。

他にも宿泊客はいるはずだが広い食堂に一人で食べる。結局食べ終わるまで誰も来なかった。ログを少し書いてから10:00チェックアウトし、出発。バスで中心街へ。グラムシ広場からサンジミニャーノ行きのバスへ乗るため。

しかし電光掲示板を見ると目星をつけていた便がない。もう一度時刻表を見るとどうやら日曜日は直行便がない。日曜のイタリア語がわからなかった。慌てて地下のインフォメーションに聞きに行くと、poggibonsiで乗り換えれば行けるよ、とのことなのでそのバスを一時間ほど待つ。

アメリカ人っぽい女の子が駅へ行くにはどれに乗ればいいか、切符はどこで買うのか、と訊いて来たので教えてあげる。イタリア語が全くわからないようなので、おそらくアメリカ人かな?と思う。EU圏の人はある程度単語が似ているので、皆少なくともなんとなくはわかるようだから。

時刻どおりバスが来て乗り込む。車体はメルセデスベンツ。sita社。5.5e。
一時間ほど乗ってpoggibonsiで降りる。鉄道の駅前のためサインがありわかりやすい。乗り換えのバスをまた一時間ほど待つ。待っている間、日本人の年配のご夫婦がタクシーを探されてたので、「ずっとここで座っていますがタクシーは全くみませんよ」とお伝えするとサンジミニャーノに行きたいとのことなのでバスが来る旨お伝えするととても喜ばれる。

今朝フィレンツェからバスに乗ったはよいが、切符売り場の事務員が不親切で違うバスに乗ってしまい、運転手にもどこかわからない終点で降ろされたため、途方にくれていると、通りがかった女性が車でこの駅まで乗せてくれたらしい。捨てる神あれば拾う神があるもので。

1330バスに乗り込み30分ほどでサンジミニャーノへ到着。
道中はブドウ畑が広がりのどかな風景。バス停で話したイタリア人にサンジミニャーノへ行くと言うと、ワインが目的?と聞かれるくらい、ワインが有名なところ。ただLカーンがリチャーズメディカルセンターを設計する際にリファンレンスにしたと言われる塔の建ち並ぶ街並みが見たかっただけなのだけれど。

 

門前のバスターミナルで降りて城壁の中の街に入る。まずはインフォメーションへ行き地図をもらう。荷物預かりがどこにもなく、しようがなくバックパックをかついで廻る。パックを担ぐのはしっかり密着されるのであまり負担には感じないのだけれど、街歩き用のサブバックを前に担ぐのがいささか邪魔で、写真を撮るたびにいちいち降ろさないといけない。面倒。

街はコンパクトで道もわかりやすく廻りやすい。城壁の外部にはなたれた穴に昔の攻防の面影が残る。夏には気持ちよさそうな雰囲気(ただし激混みらしい)。

今日は日曜かつ、どうやらお祭りか何かのようで、塔にも登れず。街には着ぐるみやドレスを着た子供が大勢いて、駅にも仮装をした若者がいたので、そういう日のようだ。紙ふぶきも舞っていたようでその残骸が地面を彩っていた。

とりあえず今日見れそうな教会やビューポイントを巡る。小さな街なので度々駅でお会いしたご夫婦に出会う。昼食後にお茶でも飲もうと入ったバールでも偶然お会いし、相席させて頂き、白ワインや生ハム、チーズ、アンティチョークをご馳走になる。とても美味しい。特に白ワイン。とても瑞々しい。やっぱりイタリアに来てワインを飲まないのは間違っている。

ご夫婦は既に定年退職され、東京と長野は小海に住まいを持たれており、夏は長野で冬は寒いので海外へ、という生活を送られている。お仕事の関係もあり世界中を廻られていらっしゃり、色々とお勧めを教えて頂く。安藤忠雄さん設計の小海の高原美術館でレストランを経営されているとのことなので、帰ったら伺おうと思う。長野にまたひとつ行くところができて嬉しい。

1740のバスでフィレンツェへ。1930到着。バス停でご夫婦にお礼を言い、別れる。駅で明日の電車の時刻を数パターン、シミュレーションしてから、近くの予約したYHへ。歩いて5分くらいだが、ちょっと危なそうな路地の奥にある。

Hostel Archi Rossi。19e。朝食付き。部屋は6人ドミでシャワートイレも付いている。wifiは無料でidを発行してくれる。フロントも親切。部屋で会った日本人の方に教えてもらって一緒に近くのスーパーへ買出しに行き、戻ってビールで乾杯する。福岡のノースフェイスで働かれており、有給を3週間もらってイタリア、パリ、ロンドンを廻るそう。すばらしい会社だ。ノースフェイスのロゴの三本のラインは山を表しており、その一つがマッターホルンなので、自分の会社のルーツを見る意味もあり今回ツェルマットにも行くとのこと。いい話。これでツェルマット行きの日本人にお会いしたのは二人目なので、結構人気のようだ。フィレンツェはドゥオーモ近くのラーメン屋を経営する先輩に自転車を借りてフィレンツェ市内外を廻られており、きれいな写真とお話を伺う。初めての海外一人旅で、その驚きと興奮が瑞々しい。福岡にも行くところが一つ出来た。嬉しい。

その後、ログをアップしたり、トレヴィゾのスカルパの美術館の予約依頼メールを送ったり。連泊しない所に限ってネット回線の状況が良いのは残念。0130就寝。



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