24日目 100130 ROMA – SIENA



06:30起床。今日は移動なので荷物の整理をしてから、朝食へ降りる。
昨夜の方と相席し、餞別にと日本のお菓子を頂く。日本の味を持ってくる、ということは全く頭になかったので、結構皆さん持ってくるのだなぁと感心する。頂きもので日本の味が集まってくる。

外は朝から雨が本降り。昨日までは午前中は晴れていたのに。
チェックアウト後、08:20駅へ。電光掲示板で乗る予定の列車を探すと、ホーム番号が1PEとなっており、ホームは番号でしかないため、どこにあるのかわからない。近くのおじさんに聞くと、俺も同じでそれに乗るのだけどわからないんだ(とイタリア語でたぶん言っている)、とのことで一緒に聞きまわる。結局bin 1の奥にあるすごく遠いホームだった。無事乗り込む。次の乗り換え時間が5分しかなかったので少し心配していたが、彼らも行き先がsiena方向だったので、乗り換えも一緒に教えてもらい助かる。列車はなだらかな丘に広がる田園風景を抜け、時間通りシエナ到着。11:46。

駅にinformationがあり、詳細な地図をもらう。シエナのユースは日本のユースリストには載っていたが、ローマのユース協会で予約しようと訊くと、シエナにユースはないよ、と言われていたので、ここでも訊いて見ると、あるよ、4番のバスに乗っていったらいい、と言われる。

駅前は大規模な商業施設が完成しており、ユース方向へのバスは駅のまん前から、反対に旧市街地city centre方向へは道路を渡り、商業施設の地下へ降りると乗り場がある。標識が立っているので迷わないはず。

4番のバスに乗り込み、ユースへ。運転手にここに行きたいんだ、と地図を見せる。ちゃんと道路に黄色い、ostello della gioventuという看板があったので、わかった。降りて看板に従い5分ほど歩くと到着。日本のユース本の名前ostello Guidoriccioと上記の名前とどちらも表記されてあった。

フロントに着くと、イタリア語しか話せないようで困っていると、たまたまいたフィンランド人の若者が通訳してくれて助かる。経済の勉強のためシエナに来ているらしい。4月くらいにフィンランドに行くよ、といったらその頃は少し寒さもましかもね、今はtoo much coldだけど、と言っていた。無事チェックイン。時間は13時前とお昼真っ只中だったが大丈夫だった。20e朝食付。部屋は二段ベッドひとつで狭いが窓も温水暖房もあり、部屋にトイレシャワーもある。とてもきれい。シーツも卸したてのよう。クローゼットも椅子もある。オフシーズンゆえか、がらがらでほとんど自分以外の人をみなかった。ヨルダン以来の一人部屋なのでゆっくりできる。

荷物を置いて、バスに乗り旧市街地へ。4,10,11,77番がユースへ通じているようだ。4番は本数がかなり少ない。77番に乗っていく。来た方向と反対側のバス停から乗ったのに方向が逆だった(ループするからいいのだけど)。イタリアのバス停の停車案内はどっち方向に行くのかの表示がないためいまいちわかりにくい。言葉に頼らないサインのデザインは重要だなぁと痛感する。

街に着く。歩いてグラムシ広場へ。明日のサンジミニャーノ行きのバスを調べておく。5.5e。切符も買っておく。一時間おきに出ている。しかしイタリアのスーパーや切符売り場などの女性(特におばさん)は当たりがとても厳しい。大きいお札しかないと銀行に行ってきな、と文句を言われるし、世の中ひとつも面白いことがないような顔をしているし、こっちがわかっていなくても平気でイタリア語でまくしたてる。人種的なこともあるのかもしれないけれど。なので強気で片言のイタリア語で攻める。

広場前のピザ屋でお昼。マルゲリータで1e。美味しい。歩いて中心部へ。カンポ広場や大聖堂へも行くが、それよりも街並みが面白い。車も入ってこないので歩きやすい。路地は入り組み高低さもあり、路地上には渡り廊下が巡っていたり。


そんな風景の写真を撮りたいのだが、いかんせん雨が強いのでカメラを出せない。しょうがなく大聖堂まで行き一休み。3e。



帰りは雨もましになったので写真を撮りながら歩く。建物は古く、入り口のドアはどれも年季が入っており、木の装飾がすばらしい。

一階はどこもが商業施設が入っており、ローマ同様服屋さんが圧倒的に多い。古い町の様相を保っているがその内実はショッピング街という印象。ただ躯体とドアが時間の蓄積のある表情をしているので、店舗デザインとしては内壁に白い壁を立てるだけでもとても絵になる。やはり時間の力は偉大。

グラムシ広場の南側の広場に面してあたらしくできた商業施設の中にスーパーがあった。しかし隠れるように路地の奥にあり、かつ建物は地下に広がっている。こういう街ではそのようにしか建築を許されないのかもしれない。オレンジとパンを買う。

帰りは10番に乗りユースへ。路線バスは何度乗っても降りるところがわかるか不安になるが無事宿にたどり着く。
ずぶぬれの靴を脱ぎ少し横になるが、1時間ほど寝たところで疲れに気づき、作業は明日の朝にしてそのまま眠ることにする。21時就寝。



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