23日目 100129 ROMA


0710起床。0730朝食に降りる。0830出発。駅でもう一度電車の運賃確認。やはりフィレンツェーヴェニス間はほぼESしかなく高い。次にユース協会へ向かう。日本で出国前に作ったカードを持ってくるのを忘れてしまったため。アテネのユースでは作れなかったので、以降も同様のことが起こることを考え、作れるところで作っておくことにした。が、住所を頼りに行くと、移転の張り紙が→piazza san bernard 107。無事カードを作成。18e。どこで作っても価格は同じよう。

地下鉄に乗り、コロッセオ駅へ。

駅を出るといきなり目の前にコロッセオが。早速入る。昨日宿で会った方にチケットを頂いた(有効2日と書いてある)のでそれを試しても通らない。仕方なく列に並び買って入ろうとすると、また通れない。入れる方向が裏向きだった。もったいないことをした。12e。

地下の基礎部分まで見えるようになっている。雨ざらしのためレンガ造の天端部がレンガの原型をとどめないほどぼろぼろになっているところに悠久の時間を感じる。75000人を収容としたとかいてあるが、その割にはアリーナも観覧部もそこまで広くない。一時間ほど見る。



フォロロマーノの脇を通り、カンピドリオ広場へ。




高低差が思ったより大きい。下の道との接続もややこしく、よくこのカオティックな配置の中で秩序だった広場を作り出したなと感心。中央の像を見てタルコフスキーの映画での焼身自殺のシーンを思い出す。よくロケを許可したものだ。

隣の美術館でミケランジェロ展をやっていたが、時間も費用も鑑みて迷った末に見送る。昨日の帰り道でもカルダー展をやっていて迷った末に見送った(ああもったいない)。インドを出てから(当たり前だけど)物価が高く感じて、どうしても節約観念が働いてしまう。一応大まかな計算では足りるはずなのだが、実際の目処がつくまで、もうすこし費用と予定のバランスをチェックしながら、出費をセーブしておく必要がある。

地下鉄に乗り、南のEUR地区へ。ムッソリーニによりイタリア万国博覧会 Esposizione Universale di Romaの頭文字を取り名づけられた都市計画から構想された地区。EURと名のつく三つある駅の一つ目で降りる。(手元に資料がないため以降あしからず)駅を降りて東に丘を登るとすぐに、写真が有名な建物pallazo della civita Italianoが見える。

写真などでは外装は均一な左官系かと思っていたが、実際は石張り(積み?ではないと思う)だった。アーチの部分はそのようになっている。他の一般的な建物全般にも言えることだが、こちらの石工の技術が高いせいか、床でも壁でも石はほぼ全て眠り目地となっている。すなわち、目地巾が0に近い。すばらしい精度。

おかげでこの建物も均一な仕上げに見える。外部側一間のアーチを空けて、ガラスカーテンウォールが入る。ちょうどリノベーション改装中で、商業的な用途になるよう。合わせて隣に増築もしていた。おかげで入れず。

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Pallazo della civita Italiano / Giovanni Guerrini, Ernesto Brunola Padula,Mariao Romano / 1943

■行き方
地下鉄EUR   を降りて東へ。すぐ見える。建物には裏側からアプローチする形になるので丘を登る形になる。

■入館情報
現在改装中。立て看板にあった日付は既に過ぎていたので工事がいつまでかわからない。。。
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その軸線上反対側に対面して、pallazzo dei congressiが建つ。古典的な配置に比してこちらは前者と違い柱の石の貼り方も仕上げも現代的。作られた年代はほぼ変わらないのに。



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Pallazzo dei congressipallazzo dei congressi / Adalberto Libera / 1942?

■行き方
上記建物の対面。EUR Fermi駅からだと北へまっすぐ。

■入館情報
不明。当日は全ての扉は閉まっていた。
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お腹がすいたので、賑わっているレストランを覗くと値段が手ごろだったので、入りパスタを食べる。ムール貝のパスタ。4e。とても美味しい。茹で具合が完璧。食後にカフェラッテ1.5e。どこで飲んでもコーヒーは美味しい。さすがイタリア。

看板の地図によると南にスタジアムがあったので、これももしやPL.Nerviによるものかと思い、行ってみたが、明らかに違うものだったので地下鉄に乗りテルミニ駅へ戻る。バス910番に乗り換え、北へ。Nerviのスタジアム、Zahaの美術館を見に行く。

910番に乗り、Flaminiaのひとつ手前のバス停で降りる。目の前がNerviのPalazzo della sportsなので絶対にわかる。ちなみにバスは車内に電光表示板があるが、点かないことがあるので、乗る前にバス停の表示で下りる前のいくつかのバス停の名前をメモしておいたほうがよい。窓から覗いていれば降りるところがわかる。

スタジアムは思ったより小さい。柱?と屋根とのジョイント部分の接点がかなり小さい。よく持っている。屋根は躯体防水だろうか。軒には内樋も箱樋もないが、なぜか縦樋は見える。どこにつながっているのだろう。

内ではバレーボールの練習をしていた。not publicとのことだったのでこっそりちらっとだけ入って覗く。ハイサイドライトが全周にまわり、内部天井は真っ白のため明るそう。


またそこは後工事かもしれないが黄色のアクリル?フィルム?が貼られており、夜景が映える。

その後少し迷って(地図外のため住所を頼りに探す)ザハの美術館へ着くもclose。

既存に増築したのだろうか。不思議な建ち方をしている。フェンスまでちゃんとザハらしく感心して写真を撮る。

ふと、わざわざ日本からローマまで、しかも駅からローカルバスを乗り、歩いてここまで辿り着いてフェンスの写真を撮っている自分は、ちょっとおかしいと思う。けれどよくできている。たまたま職員が出てきたので訊いたら、オープンは5月だと言う。既に開館していたはずなのに。次の展覧会ということか?よくわからないが、次回の楽しみにしておく。
(※後でネットで調べると、確かにオープンは2010年05月からだったが、予約すれば見学できた模様。残念。)

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MAXII / Zaha Hadid / 2008
■行き方
上記と同じバス停下車、西へ、入り口は南側(Via Reni側)

■入館情報
2010・05月からオープン。それまではホームページ記載のメールアドレスより予約して一部見学できるよう。google>maxii romaで検索すれば出てくる。
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その後歩いてもうひとつのNerviのスタジアムへ。

サッカー場のようだが、どうもネルヴィ作には見えない。次にRピアノのコンサートホールをちらっとみ て、バスに乗りテルミニ駅まで帰る。帰りは最初のスタジアムの向かい側のバス停にてLinea Mに乗れば終点のテルミニ駅まで帰ることができる。

宿 に戻り昨日同様ツナトマトソースのパスタを作っていると、フロントの女の子が言葉が通じない日本人がいるので誰か通訳して、とキッチンに探しに来たので、 行ってみる。日本人の方が携帯を無くされて、それを止めるために緊急時番号にかけたがイタリア語のテープで全くわからないため、フロントに代わりに電話し て内容を教えて欲しい、とのことだった。結局フロントから電話してもらうと、最終的に日本人の窓口に繋がったので無事手続きができた。

油絵をされている方で、どうしても実物が見たくて、一念発起してイタリア、フランスを巡る旅行の4日目とのこと。お礼にとコーヒーをご馳走になる。興味が少し違うと、同じ街 でも巡る箇所が全然違うのが聞いていて面白い。

「絵画もタブロー上での秩序を作り出す作業、画面の中の空間における秩序を作り出すために現実には入らないはずの光を導入することもある、すばらしい絵画はそれが一枚の絵になっている」というお話が興味深い。

ログと写真の整理。このホステルはどうやら一階のバーと同じ経営らしくスタッフもよく出入りしている。土曜の夜ということもあり、そのバーの奥にあるDJブースから大音量で音楽が流されている。楽しそう。2430就寝。



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