22日目 100128 ROMA



0715起床。0740降りて朝食へ。下階のバーと提携しているらしく、クーポンをフロントで受け取り、それを持ってバーでビュッフェ。パンが美味しい。

0830出発。まずはテルミニ駅へ行き、明後日のシエナ行きの電車のチケットを買う。自動販売機は英語が使え、とても便利。購入後、一通りイタリア内での予定経路の金額を調べる。特急になると一気に鈍行の倍の値段になるよう。

その後地下鉄でまずはヴァチカン美術館へ向かう。
ガイドブックによると長蛇の列になるとあったので先に見ておいたほうがよいと判断した。最寄駅で降りて向かうも、一向に列が見えないので道が間違っているのかと不安になる。が、ただ単にすいていただけだった。全く並ばずに0930入場。15e。

おそろしく館内は広い。ひとつひとつ見ている時間もないので、まずは、と一気に最後近くにあるシスティーナ礼拝堂を目指す。途中近現代絵画の展示があり、普通にカンディンスキーやクレー、チリダやダリが並んでいる。贅沢。システィーナ礼拝堂はさすがにがらがらではなかったが、楽に座れる程度だった。ゆっくり眺める。

イコノグラフィカルなことは明るくないのでわからないが、壮大な騙し絵という印象。妻面と天井画がミケランジェロ作らしい。壁面にない凹凸や柱型をフレスコ画で表現している。長手(平面)に設けられた高窓は南北に面し、妻面のミケランジェロによる最後の審判画は、南の高窓からの採光を前提に影が描かれている。

画面上部のイエスや天国にはちょうど高窓からの光が当たり神々しく、画面下部の地獄は光が届かず薄暗い。天井は壁からアーチ上に連続しているため、フレスコ画による騙し絵と相まって、遠近感が惑わされる。

1時間ほど見てから、もう一度入り口に戻りラファエロの間にあるジュリオ・ロマーノ作のフレスコ画を見る。それだけで館を後にする。人によればもったいない、と怒られそう。が、2日間しかないのでそれなりの時間配分で廻らないといけない。絵画よりも建築を優先する。

隣のサンピエトロ広場へ。

ドリス式の柱が四列に同心円状に並び、地面は中央のオベリスクへ向かって下っている。また大聖堂に向かっても上がっている。金沢の21世紀美術館でも思ったけれど、広場の傾斜は人が滞留しやすくなる必要な要素だと思う。近くの売店でパニーニを買って柱の足元に座り多くの人が中心を向かって座っている。

大聖堂は入り口で空港並みのセキュリティチェックあり。無料。
こちらもおそろしく大きな内部空間。圧倒的な天井高さと広さに目を奪われ上を向きがちだが、当然のように象嵌された床石や寄木造りの重厚な扉も普通にありえない。


クーポラ部のドームのかかり方がアヤソフィアなどのイスラム建築と違うと思うが、どう違うかを思い出せない。クーポラまでは登らずに後にした。

次に歩いてパンテオンを目指す。
ローマの街は結構小さく、がんばれば歩いて廻れる。インドの街に比べれば、道や広場、橋の名前がちゃんとどこかに書かれているため、かなりわかりやすい。

パンテオンに着くと、雨が降ってきた。おかげで天井の9mの開口はガラスも何も嵌まっていないということがよくわかる。見上げると眼鏡に水滴が付く。曇り空だが内部は思ったより明るい。不思議な光の廻り方をしている。

外に出ると雨は本降りに。日本を出て初めて傘をさす。(雪の日はなぜかささなかった)
コロッセオには閉館に間に合わなさそうなので、いくつかの教会を見て廻る。ローマの街灯は建物の側面にフックを設け、テンションでワイヤーを吊り、照明だけが道路上に浮くようになっている。すばらしい。

靴もびしょびしょになったので、しょうがなく18時ごろ歩いて宿まで戻る。キッチンの道具を確認して、スーパーに買出しへ。物価を鑑みてツナトマトソースのスパゲティに決定。やはりスパゲティやトマトソース、オリーブオイルはとても安い。にんにくはなぜか高い。あとワインが圧倒的に安い。下手したら水より安い(荷物なので買わず)。

ダイニングではワンワールドの航空券で8,9ヶ月も旅をされている日本人の方に3人も会う。やはり多いよう。話を伺いながら食事をする。2330就寝。



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