21日目 100127 ATHENE – ROMA



0715起床。身支度をして荷物は宿に預け0740出発。道すがら、パン屋さんでチーズ入りパイを買ってオレンジと朝食。一路、アクロポリスへ坂を登る。開園の0830前に到着する。韓国人団体客が既に並んでいる。チケットを買い入園。

パンテオン前の神殿(ガイドブックをもう捨ててしまったので名前が不明)から既に大きい。

これが二千年以上前からこの場所に存在する石だと思うと不思議な感覚を得る。こっそり触ると時間の積み重ねに触れ、過去と繋がった気がする。法隆寺で柱に触ったときと同じ(こっちはもっと古いけど)感覚。そこを抜け、パンテオンへ丘を上がる。

ここもやはりアプローチは斜めから仰ぎ見る角度で配置されている。その思惑通りすばらしい。写真で見る印象よりも随分大きい。これが二千年以上前からここに吹きさらしで残っているとは奇跡。ペディメント部分は一部レプリカでオリジナルは昨日見たアクロポリス美術館に展示されているらしい。

(おそらく最上階の壁面一面の展示。)柱の直径の低減は思ったより急。隣にあるエレクティオンのイオニア式柱頭に比べドーリア式柱頭は単純だが力強い。実際に見るとその印象の違い=効果の違いがよくわかる。

対してエレクティオンは柱頭もさることながら、柱の細さや柱の基壇や破風の細かな装飾により随分柔らかい印象を受ける。


こちらの方が時代的にも後だったかな?ヨーロッパの建築史は男性的な力強い単純な様式から女性的な柔らかい様式への運動を何度も繰り返しながら螺旋的に進んでいく印象があるが、この二つだけでもそのベクトルがとてもわかりやすい。現在二度にわたる過去の修復をよりオリジナルに近い形へと再修復の途中らしく、足場が立っているのが悲しいが、それでも見る価値は十分にある。

一番奥の展望台から市内を見下ろす。ゼウス神殿や昨日見たアクロポリス美術館が見える。というかアクロポリスから全周が見渡せる。どこからでも見上げられるようなサイトに作られているのだ。市内にぽつんぽつんと余白のように遺跡が残され、またいくつかの丘が山のように突き出ている街の成り立ちがよくわかる。

一時間ほどゆっくり見て、隣の古代アゴラも見るか迷うが、安全を見て空港に向かうことにする。初めての行き道、かつ本当はフライトを一日送らそうとeasyjetにアクセスしたのだけれど、なぜかこの日のフライトブッキングだけ表示されなかったので、本当に搭乗できるのか若干不安なため。帰り道、同じ店で三度目のスブラギをお弁当用に包んでもらい、宿に戻り荷物をピックアップ、地下鉄で空港へ向かう。6e。毎時04分と34分にシンタグマ駅から出ていて(もちろんその前の駅からも乗れる)、40分で空港駅に到着する。同じくシンタグマ広場から出ているX95のエアポートバスの方が3.2eで安いとTIで勧められたが、渋滞の心配もあり、安全をみた。

アテネの地下鉄はとてもきれい。駅名表示はアクリルのLED側面発光文字で統一されている。車内も座席は全て片持ちと吊で支持され、足元がすっきりしている。時間通り空港着。

今回のアテネーローマ間のフライとは前述の通りeasyjetで日本から予約した。アテネ国際空港はこれも前述の通りとてもアクセスしやすく便利。また着いてディスプレイにcheck in couter NO,とgate No,が一覧で表示されており、カウンターが1~百いくつまで一列に並び、とてもわかりやすい&並ぶ時間も短い。すばらしい。

予定時間より早く搭乗手続きが始まり、問題なくcheck inできた。check in baggageを自分で持っていく?と聞かれたので、はい、と言うと、ベルトコンベアでなく、自分で別の荷物乗り入れ用カウンターまで持っていくことになった。これもnoなら有料なのだろうか?その後もスムーズに進む。ゲートまで行ってから、数人の乗客が機内持込み手荷物がサイズオーバーで引き返させられていた。小さなポーチも全てひとつのかばんにまとめる必要がある(他のメジャー航空会社では大目にみてくれる)ので注意。

30分ほど遅れて搭乗。席はフリー。隣に座ったドイツから来た男が、ローマでドイツ行きに乗り換えるらしく、時差はあるのか?フライトは何時間かかるのか?と訊いて来る。確か時差はなかった気がしたので、そう答たが、実際はギリシャとイタリアは時差1時間だった。ヨルダンとトルコは時差なしなのに、と思ったが中東が印象的に離れている気するせいかもしれない。

1530ローマ着。離陸は遅れたのに到着は遅れなし。着陸後に降りるのもとても早い。easyjetは無駄がなく手早い印象。baggage claimの所に広告が張ってあったエアポートバスでテルミニ駅へ向かう。8e。電車と地下鉄を乗り継いだほうが安いが(6.5e)荷物が多いので安全を見る。大荷物で地下鉄にはいい覚えがない。

17時過ぎ、テルミニ駅着。着いたら夕暮れ時。空は雲ひとつなく晴れ渡り、鳥が群れを成して飛んでいる。寒かったトルコ、アテネから来たからか、ローマがとても南国に感じる。快活だ。ぴったり当てはまる言葉が見つからないけれど、街が陽気に満ち溢れている感じを受ける。こんな土地に住んでいればイタリア人は陽気になるはずだ、と思う。

地図をもらいにテルミニ駅のインフォに寄る。駅はとても大きい。ここを見れば、いかにローマが大都市かがわかる。まさしくラウンドアバウトさまざまな方向から人が行きかい、飲食店や本屋には人が溢れ、ひっきりなしに電車は到着し、出発している。それでもごみごみした感がないのは、この圧倒的な天井高を持ちうる駅舎の設計ゆえだと思う。

売店でパニーニを買い、スーパーで買い物をして宿にチェックイン。M&J hostel。テルミニ駅から徒歩5分くらいの便がよいユース。ドミトリーはベッド数により値段が違う。ネットで予約できる。朝食は別途3e。ネットはwifiだが別料金、30分1e。キッチンがあり、食器やフライパンは使える。

ネット作業をしてから2330就寝。



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