20日目 100126 ISTANBUL – ATHENE



4時頃目が覚める。気が着くと途中で降りたのか、周りの席が空いているので移ってもう一度眠る。

0730頃夜が明けてきてうっすらと周りが見えてくる。てっきり道路脇に積もった雪かと思っていたら、岩だった。ギリシャに入ってから、延々高速道路を飛ばすのかと思いきや、途中田んぼの脇を通ったり、高速にまた戻ったり。景色はなだらかに起伏のある田園風景がどこまでも続き、遠くにはごつごつした岩山が見える。上の方には雪が見えるが、道路付近にはほぼ積もっていない。ありがたい。緑のカーペットがとてもきれいで、インドやヨルダンに比べ肥沃な土地なのだと実感する。

※唐突ですがバス会社はMETRO international.です。urlはwww.metroturizm.com.tr。イスタンブール〜アテネ間のバス情報が歩き方にもネットでも見つからなかったので参考まで。ISO9001も取得しているしっかりした大手会社のようです。またULSOY社も便はあるようでした。

13時、アテネ着。思っていたより早く着いたのでうれしい。少しは街を歩ける。

市内に入るまで、内心ATINAが本当にアテネなのか、道路標識はATINAだったりATHENSだったりで不安だったが、やっと間違いないとわかり、ほっとする。アテネ郊外はイスタンブール郊外よりもうらびれた感じだったが、さすが市内に入ると完全にヨーロッパな街並みになる。路地があり、広場がある。

なぜか郊外には車のディーラーが多く、HONDAやNISSAN,SUZUKI,SUBARUと日本車のショールームが多くある。看板にはSONY。インドではSUZUKIが圧倒的に多かったが、ヨルダンでは三菱、日産。ここでは若干HONDAが多い。日本にいると感じない、日本企業の海外進出の手広さを実感する。

バスの中で、どこに下りたい?と聞かれたので、宿に近いシンタグマ広場、と言ったらそこで下ろしてくれた。助かる。どうやらそういうシステムらしく、ちょこちょこ降りていっていた。

近くの銀行でユーロを引き出す。ALFA bankやmillion bankのATMではvisaマークがあるのに卸せなかった、euro bankなら大丈夫だった。するが銀行visaを持っている方は参考まで。

宿に着く。student travellers inn YH。16e。
シンタグマ広場から歩いて10分くらい。ハードロックカフェの角で右に曲がってまっすぐ。フロントは親切で英語も通じる。baggage room, safe box, internet(wifi,WEP)あり。男女混合ドミで、同室に韓国人の女性教師二人だった。今は長期休暇中で三週間の旅行らしい。同じくイスタンブールからバスで今日到着したが、ギリシャのストライキのせいで、25時間もかかったらしい。19時間で来れた自分はラッキーだったようだ。部屋の中にシャワーとトイレがあったが、最初入ったときは鍵が共通なことに気づかず、結局翌日まで知らずに廊下の共同バスを使っていた。

荷物を置き、アクロポリスへ向かう。ツーリストインフォの話では、今日は八時まで開いているとのことなので向かったが、既に閉まっていた。0830-1530(最終入場は1430)だった。(彼が言っていたのはacropolis museumのことだった、と後で気づく)。市内の遺跡群はどこも同じopenin timeのようなので、アクロポリス美術館へ向かう。

道すがら、モナセラキ駅前の広場でスブラギ(だと思う)をほおばっている人が多いので、どこで買ったか教えてもらい、買う。1.8e。すごく美味しい。もうギリシャの食事はこれがあればいいと思う。もうひとつ買って食べる。駅前のMITAIPAKTAPHΣというレストランで、中で食べると7eからのよう。回転が速く流行っているようでお勧めです。

坂を下って、acropolis museumへ。bernard tsumi設計。2008オープン。

久しぶりに現代建築を見た。形はチュミらしくない(らしい形、と言われても思いつかないけど)が、よくできている。

パンテオンを望む麓に位置し、エントランス上部のテラスは絶好のビューポイントになっている。地下には遺跡が見え、館内に入っても吹き抜け部の床は強化ガラスで床下に遺跡が見えるようになっている。

一応これはdis-prgrammingなのかな?プランは中央に前述の吹き抜けがありスロープとエスカレーターでの上下動線になっており、それを囲むようにギャラリーが廻る。その内側に間仕切りを隔ててトイレなどの室が並ぶ。

床は白大理石(トラバーチン?)、内側の間仕切壁や展示土台はPC?セメント版?、で厚120くらいの板を上下で留めている模様。壁面に馴染むよう、一部の建具までPC版で作られ、丁番が埋め込まれていた。展示ケースの内部はステンレスメッシュで統一されており、出土品の石器や土器のテクスチャと相反していて、展示品が浮かび上がりとても巧い。おそらく展示は別のデザイナーが入っているのだろうか。外周部のカーテンウォールはグレーペンガラス(もしくは熱戦反射)で、ガラスマリオンと外部に面するガラスとの接点は特注っぽい黒いアルミの金物が使われ、ペアガラスになっている端部のゴムと馴染んで存在感が消えている。全体的に仕上げは展示品に馴染み、プランもディテールもそつがなく、よく出来ている。(かつお金がかかっている。トイレのドアに黒の合わせガラスを使えるくらいに。)

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The Acropolis museum/ Bernard Tsumi/ 2008
■行き方
シンタグマ広場から東、大通り沿いなのですぐわかる。入り口は坂を上ったところ。
■入館情報
5e。月曜休み。.
内部は撮影禁止。0800-2000。
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展示を見終わり外に出ると既に日は暮れ、向かいのパンテオンはライトアップされとてもきれい。

帰り道、果物屋でオレンジを買う。一個0.1e。ヨルダンで買ったオレンジは、既にインドと違い種もなく、水気が少し少ない以外はアメリカオレンジと変わらなかったが、ここのはもっと甘く美味しい。どこも果物はオレンジが一番安い。りんごやバナナは少し高い。

帰り道、英語で話しかけてきたおじいさんと話していると、けばけばし女性のいるパブに連れて行かれる。なんて絵にかいたような手口、と感心しつつ、話はおもしろかったけどここはいいから帰るよ、と店を後にする。晩御飯にと、宿の近くでスブラギをまた買いこみ宿で食べる。しかし見た目は同じでも味は落ちる。昼の方が格段に美味しい。

19時過ぎ宿に戻り、シャワーを浴び、ネットで予約など。今までで最も安定した回線(なのに一晩しか使えない)で作業がはかどる。2330就寝。



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