16日目 100122 PETRA



0500起床。荷物の仕分けをして0530出発。
ホテル前のキングファイサル通りにてタクシーを拾い、Jettバスオフィスへ。to Jett bus officeというだけで通じる。タクシーには白いタクシーと黄色いタクシーがあるが、黄色はメーター制、白が交渉制のよう。
ファイサル通りからJett bus officeまで白タクシーで1JD(行きは2JD取られてしまったので注意)。

ちなみに空港からのバスは終点はタバルブールに着き(が、帰りにタクシーにタバルブールまで、と伝えると、違うよ、Queen Alia hospitalだ、と言われたが、着いた先は行きと同じターミナルだった。隣にその病院があった。)、そこから安宿街のファイサル通りまではメーターで1.58JDだったが、2JDでお釣りをもらえなかった。1JD以下は硬貨で1JD=100ピアストルの補助通貨があるので注意。帰りは1.95JDだったので相場なのかもしれないけれど。

0550に着くとオフィスは既に開いており数人の白人が係員が来るのを待っていた。0600係員が出勤してきて、ぺトラ行きチケットを購入。往復13JD。片道はその半分。行きは0645発、帰りは1600ぺトラ発となっていた。

発車時刻までにオフィスの北側角にある商店で水とビスケットを買い、屋台でコーヒーを買う。煮出し式で0.5JD。久しぶりにまともなコーヒーで簡単な朝食。

バスはほぼ定刻通り出発。片道三時間半程度。途中二時間目くらいでお茶休憩でSA的なところに寄った。あとは荒野の一本道をひたすら南下。

1020頃到着。帰りも同じ場所から発車するのを確認し、ぺトラエントランスゲートへ。
歩き方やツーリストインフォで得たパンフレットでは入場料21JDと書いてあったのに、33JDも取られる。(およそ4000円)チケットには21JDと書いてあるので、問いただしてもアラビア語でわからない。自分だけでなくまわりの白人もみな同額取られているのでぼられているのではないようだが、詳細不明。金曜で休日だからだろうか。

ゲートへチケットを渡し入る。途中馬に乗ったガイドっぽい男が、チケットに込みだから乗っていけ、と言うが断る。(本当にフリーなのかもしれないがゆっくり自分のペースで写真を撮って歩きたいので)20分ほど歩くとスークと呼ばれる岩が迫る峡谷のような道に入る。


距離計で図って見るとおよそ30~50mくらいの模様。岩と地面との接点に巾木のような石が掘り込まれていたり、そうでなくとも全て狭角になるように(おそらく人為的に自然に)彫られているため、よけいに圧倒感があり迫りだしてくる。

そこを抜けると一気に視界は開け、エルハズネと呼ばれる神殿前に出る。


このアプローチは巧い。日本の寺社同様、世界中の名跡はアプローチにおける視界のコントロールが巧妙。高さ40mほどの石から掘り出された?神殿。どうやってつくったのだろう。柱や柱頭は地面で彫刻したものを積んでいっているのだろうか。足場を組んで現場作業ではここまで左右対称には作れない気がする。石造建築の構法解説書をどこかの書店で探してみよう。ここまでで所要35分程度。

その後ファサード通りと呼ばれるその名の通りの道を抜け、柱が林立する道を抜けると、レストランが並ぶ広場に出る。ここまでで1:20分。ホテルが経営しているらしく、ちゃんとテーブルクロスも敷かれ、美味しそうだが入場料が予想以上だったため、ここでの食事分が飛んでしまったので素通り。さらに奥の最終目的地モナストリーへ向かう。

ここからが長い。ネットで書かれていた日本語の情報では、3時間かけてもたどり着けなかったとあったので、とりあえず帰りの時間を計算しながら進む。道は険しくなっていき、どんどん上り坂になる。ドンキーと呼ばれるロバ?の客引きが絶えない。それに載れば20minで着くが、歩くと1hはかかるぜ、と言われるがもちろん歩く。歩く。


三仏寺投げ入れ堂を思い出すような道になってくる。途中一度道を間違え、半ばロッククライミングな崖を上りつつ、これはありえないだろう、と思っていたらやっぱり行き止まりだった。引き返し正解のルートへ。ホテル以降一気に人が減ったのが少し不安だったが、帰り道には多くの人にすれ違ったのを見るに、進むのが早すぎたためのよう。

道端にはペドウィンと呼ばれる遊牧民が出している露店がぽつぽつあり、アクセサリーなどを売っている。値段をどこも1JD or 1$。見たところ上に行けば行くほど、質的には良いものを置いていた気がする。途中振り返るといつのまにかえらく高いところに来ている。なかばグランドキャニオン的な風景になってきている。落ちたら死にそうな崖にはロープもない。途中の売店でお菓子を買ってしばし休憩。バス乗り場からそうだが、価格はアンマン市内の4倍くらいしている。飲み物やお菓子は買っておいたほうがよい。


2時間ほど歩いたところで、モンストリー到着。ここも一気に視界が開ける広場に着いたら、振り返ったところにそれはあった。エルハズネより大きい。なおも対面する山があるので、とりあえず頂上まで上って見る。山登りをする人の気持ちが少しわかる気がした。そこに先があれば登りたくなる。


登頂2:15分。時刻は1時前。まさかこんなに山の上の絶景を見れるとは思わなかった。しばし見とれて休憩。

道中日本人を3,4人見かけるが、ほとんどは白人となぜか中国人だった。近くのワディムーサに泊まって朝一で来る人が多いよう。日帰り組みは少なそうだった。が、一応日帰りでもモナストリーまではいける。途中道を間違えた以外はほとんど寄り道(いくつか上っていける洞穴っぽいところがある)はせずに一気に登ったけれど。

休憩後時間は十分余裕があるのでゆっくり来た道を戻る。まだ足は疲れていない。帰りは多くの人にすれ違う。日本では山登り中はすれ違うとき挨拶をするが、アジア人があんまりなのか半分くらいしか返事が返ってこない。途中アメリカ人っぽい子供が一人で登ってきていて、あとどれくらい、と訊くので、20分くらいかな、と言うと目を丸くしていた、まさにアメリカンなリアクションが面白かった。

エルハズネまで戻ってきて4.5時間ほど。登っているときは、特にホテル以降、陽も上がってきたからか、気温は25度くらいまで上がり日差しがきつく半袖になったが、帰りはちょっと日陰になると風が冷たく寒いのでこまめにシャツを羽織ったり調整する。自分はTシャツ、長袖シャツ、フリースの三枚で行ったが、この季節でもそれらを使い分けるくらいでちょうど良い感じ。午後はかなり暑くなる。あと帽子(と気にする人は日焼け止め)は絶対あったほうがよいと思う。かなり日差しがきつい。

エルハズネから少し足が疲れてきたので休み休みゲートまで戻っても、バスの時間までまだ
一時間弱あるので座って待つ。30分前にバスに乗り込み一路アンマンへ。バスの中はさすがに熟睡。気づいたらアンマン。

昨日と同じホテル西側の路地にある大衆食堂で食事し、帰宿。レストランの名前はアラビア語しかないため最後までこれがどこなのかわからず。メニューはどうやら一律2JDのよう。間違いなくお腹一杯になる。というかホブスが多すぎて食べきれない。こちらの人はみな食事中に一緒にコーラやファンタを飲んでいる。

宿に戻り、買ってきたチョコと一緒にコーヒーで一服してから、ネットをつなげログをアップ。1時間1JD。持込もLANに繋げるので問題ない。フロントが無愛想以外は良いホテルだった。
荷物の整理などして1時就寝。

 



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