15日目 100121 DELHI-AMMAN


やはり、結局ほとんど寝ることはなかった。
夕方に到着したときにはきれいだったvisitor loungeも、午前一時を過ぎる頃にはインド人たちのおかげでたちまちゴミの地面となった。おそらくゴミ箱に捨てるという概念がないのだと思う。食べさしからペットボトルからみかんの皮、こぼしたジュースでどこでもインドの地面に変えてしまうその繁殖性はすごい。

予想通り飛行機は遅れ、フライト予定時刻の3時間前、03:30にターミナルに入場できると、掲示板には既に5:10分遅れの予想出発時刻が点灯していた。これはまだましな方で、一番ひどいのはアブダビ行きの14時間遅れ。次は香港行きの11時間遅れだった。1月のインド、デリー周辺の電車や飛行機を利用する人は、まず間違いなく遅れると思っておいたほうがいい。

延べ14時間ほど待ってチェックイン、イミグレ、手荷物検査を通る。手荷物がやけに厳しい。

ところが。。。
予定時刻になっても搭乗はまったく始まる気配を見せない。それより前の便の搭乗もまだで、スケジュール画面には出発時刻が過ぎたのに搭乗の始まっていない便が多く並んでいる。霧による全便の遅れは仕方ないが、それにしてもこの混乱振りはひどい。掲示画面は当てにせず、アナウンスで搭乗ゲートを伝えるから聞いていてくれ、と放送が流れている。

いくつかの便が違うゲートになり、その便の搭乗客の大移動が数時間に一回行われる以外は、ゲート前は座る椅子も取り合いなくらい、人でごった返している。インド人(とくにおばちゃん)の図々しさは強烈で、誰かが荷物を置いて席を立っても遠慮なく座って横取りしてしまうし、断りもせず二つの椅子の間に強引に一人座ってくるし、人の荷物に足は乗せる。二人連れの一人が隣が空いたので座っていると、遠くの席が空いたのを指差して、もう一人が「あそこが空いたから行け」(と多分言っている、ヒンドゥー語で)と、怒鳴る。

結局9時間遅れで1500出発となった。21時間も空港で待っていたことになる。おかげで尾てい骨が少し痛む。
royal jordanian航空は飛行機は小ぶりだが、機内の設備はきれいだし、映画はHDから好きに見れるし、機内食も美味しいし、申し分ない。出国後初めてビールを飲んだ。美味しい。

約6時間のフライト後、現地時間18:20アンマンAmman(アマン、とこちらでは発音されている。ちなみにぺトラPetraもベトラ、とにごって発音しないと通じない)着。9時間遅れ。もちろんもう真っ暗。歩き方などには空港で観光ビザ作成と書いてあったが、ネットの記事通り、日本人はビザ不要といわれ、普通にイミグレに並んですんなり入国完了。

bagggage clame荷物受け取りの前にあるtourist officeにて、市内へのバスでの行き方、明日のぺトラへの行き方、両替の目安、できる場所、タクシーの料金の目安、無料地図などの情報をもらう。とても親切。

荷物検査を出て、通関を背に左へ行くとフォーシーズンズホテルの両替屋と、Arab national bank、ATMがある。するが銀行のvisa debitカードによりATMから現地通貨を引き出す。

到着したのはターミナル1だが、市内へのバスはターミナル2の、ターミナル1を背にして左に行ったところに乗り場がある。23,24,1,3,5時を除いた一時間おきにバスは出ている。黄色のバスでairport expressと書いてある。空港を出たところでタクシーの客引きが来るには来たが夜遅かったせいもあるのか、少ないしインドのようにしつこくない。2,3回断ればすんなり引きさがる。インド人は無視してずっと引き下がらない。空港周りもきれい。

バスは一律3JOD。終着駅はTabalbourg(タバルブール)で、やはりムジャンマアブダリはなくなったようだ。バス自体もきれい。車中サウジアラビアから友人に会いに来た青年と話す。アラビア語はアラブのこのあたりの国では共通語だからとても便利なので、覚えたほうが良いと勧められる。翌日のPetra行きのJettバスのオフィスに携帯から電話してくれたが、既に閉まっているのか繋がらなかった。

45分ほど乗って終点下車。そこからタクシーで安宿街のキングファイサルストリートまで向かう。メーターを使ってくれ、と言ったらすんなりOKしてくれた。車は三菱製らしくとてもきびきびした動き。ヨルダンはインドと違い右側通行。しかしアラブ人も飛ばす飛ばす。

一軒目の、歩き方にも載っているPalacehotelに部屋も見た上で決める。とりあえず早く休みたい。共同バストイレシングルで12JOD、歩き方掲載価格より上がっている(ちなみにprivatebath singleは20JOD)。インターネットは30分0.5JOD、部屋には微弱だが全館暖房のオンドルもついている。ホットシャワーも出る。窓もある。フロント前はソファがありくつろげる。コーヒー0.5JOD。朝食つき(7時から)。ただしフロントは愛想が悪い。

21:45,荷物を置いて近くのレストランを探す。
路地に賑わっている店があったので行くと地元の客で一杯で美味しそうな料理とパンを作っているところに入る。英語も全く通じないしメニューもおいてないので、人が食べているのを指差して、いくらか聞いて注文する。テーブルで待っていると自分のだけなかなか来ないのでウェイターに隣のテーブルまで行って、これと同じの、ともう一度伝えると、そこに座っていた若者(といっても27と後で判明)3人が、いいからそこに座って食べな、と勧めてくれる。

シリアはダマスカス出身の二人とクウェート出身の一人の友達同士らしい。一人がたどたどしい英語(自分も変わりはないが)を解するので話しながら、色々料理や飲み物を勧めてくれる。肉とたまねぎの焼いたもの、薄いチャパティみたいな生地にミンチ肉を挟んだもの、羊肉とチーズをオーブンで焼いた上でクリームソースをかけたものなど食す。インドより圧倒的に美味しい。食べきれないほどテーブルに並んだ上で、彼らは先に席を立った。支払いをしようと財布を出すと、いいから、とおごってくれる。感謝。心に滲みる。

空港についてから、ここに来るまででも数人のアラブ人に welcome to Jordan と言われた。それが象徴するように、とても親切な国という印象を持つ。ダウンタウンもごみごみはしているが、インドのようにゴミで散乱することもなく、道で寝ている人もいない。

宿にもどり、眠くなったのですぐ就寝。2300。



No Responses to this post

This post has no comments yet.

Leave a Reply