130825 Lantau island in Hongkong


日曜日は香港島の西、空港のあるランタオ島に向かった。Big Buddaと大澳の水上住居を見ようと思った。
地下鉄で東湧まで行き、そこからバスでNgonpingへ向かう。バスで50分くらい。
まさしく観光地という感じでバスを降りると土産物屋や屋台が並んでいる。降りたそこから見える天壇大仏へ向かう。

みんな記念写真を撮っている。往きの飛行機の中で日本の大仏と少し表情が違うから是非見てみたら、とシンガポール人の奥さんから聞いたので見に来た。少し表情が柔らかいらしいがちょっと僕にはピンと来ない。

一度石段を下りて道なりに進むと気持ちの良い緑道になる。10分くらい歩いたところにWisdom passという八の字型にお経のような文言が書かれた列柱が並ぶ場所に着いた。

随分見晴らしがいい。
すぐ隣が香港で二番目に高い鳳凰山の登山口になっている(アーチの所)。大仏に向かう時からとてもいい形の山だなぁと気になっていた。脇にトレイルマップがあったので見てみると登頂にはそんなに時間がかからないみたいだが、その時すでに16時過ぎだったし、上の方は完全に雲に入っているので眺望もなさそうなので、後ろ髪を引かれながら後にする。

またバスに乗って30分ほどで大澳(TaiO)に着く。古い漁師町で今でも棚屋と呼ばれる水上住居が並んでいる。

ここも同じくバスに乗って観光客が押し寄せているのだけれど、大仏の所ほどの多さでもなく(そこまでわかりやすくないから)、けっこうのどかな雰囲気が残っていてけっこう奥まで歩いて行くと普通にビール飲みながらひなたぼっこしているおじさんがいたり、そこら中で麻雀卓を囲んでいたりして生活が垣間見えて楽しい。

水上住居は普通に気の細い柱(60角くらい)がそのまま水中に突き刺さっているだけのように見える。腐らないのか?定期的に差し替えたりしているのか?柱には貝みたいなものがびっしりこびりついている。

後から人に聞いたところでは、この地域は昔一面火事で丸焼けになってしまったそうで、そのため仮設住宅という扱いで棚屋が建っているらしい。安価に軽く建てられるという理由で、外壁も屋根もアルミの薄板が張り巡らされている。最初、おお坂本一成さんの水無瀬の町屋みたいでとてもミニマルだと感じたが、そういった理由があった。この建築が立てられるのは仮設扱い故当代限りだそうで、所有者が変わる際には建て替えなければいけないらしい。数十年後にはなくなる風景とうことだ。

けれどよく見ると窓枠や木部も銀色にペイントしてあって、一応そういった美意識が介在しているのか?(香港人の価値観から言って景観という概念がありそうには思えないけれど)と感じた。

おもしろかったのは、家々のプランが完全に道に開かれていること。大体どこも道に面して茶の間があり、その横にキッチン、奥に寝室っぽい個室がある。完全に通路と家が一体になっている。ひどいところは屋根が道路の上まで掛けられていて人の家の軒先を通る格好になっている。ある意味完全に住み開かれている。どこからが家(個人所有の)かわからない。

ランタオ島は九龍や香港島から(フェリーで来れる)1時間くらいで来られる割には自然に恵まれてすばらしい。その辺を牛がゆっくり歩いている(バスはたまに牛待ちで止まる)、きれいなビーチや登りたくなる山々(トレイルロードもある)、香港の喧噪に疲れたらここに来たらゆっくりできる。実際、自分も数日後にまた来ることになる。



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