12日目 100118 CHANDIGARH


0730起床。ここでの予定を整理確認などして0930出発。
まずはツーリストインフォメーションに行く。
ホテルのあるセクター22はホテルや飲食店、電気店が多い。隣のセクター17は町の中心、ショッピング街となっており服屋や本屋、ファーストフード店が固まっている。長距離バススタンドISBTもここの南東角にある。その二階にツーリストインフォはある。
そこでわかったこと。

・セクター1の高等裁判所、議事堂、合同庁舎はここでpermissionを発行してもらい、それを持って0900-1700の間に行けば見学可能。それぞれで必要なので2部下にあるコピー屋(一回1Rs)で複写し、三部もって行く。

・フリーの地図ももらえるが、広域過ぎてあまり役に立たない・電車が霧で運行中止になった場合、インフォ下から発車のバスがデリー行き乗り場で、20分ごとに便はあり、6時間で着くらしい。バスにしておけばよかったが今から列車のキャンセルをしに行く時間が惜しいので今回は非常手段と考えておく。

・駅までのオートリクシャは50Rs以下が相場。ちなみに泊まっている    ホテルから呼んでもらうと150rsといわれた。

・レンタサイクルもここで可能。一日?100Rs+500Rsのデポジット。

また今日1・18はパンジャブ地方の祝日だった。またか!。よって今日は美術館も庁舎も休み。仕方ないので街区を見つつぶらぶら歩きながらパンジャブ大学と建築大学を目指す。

チャンディガールの都市計画は周知の通り京都のようにグリッドになっており、各セクター間の道は片側二車線で中央分離帯があり、脇には大体歩道と街路樹がセットになっている。他の街に比べかなり緑が多い。また道路わきも寝てる人がおらず、ゴミも少ない(ゴミ箱があった!)。ただ全てそうではなく、たまにちょっと手が廻ってません、という感じの荒地がぽつんと残っていたりする。

グリッドで区切られたセクターの外側には駐車場があるところが多く、その内側にも道路が延びている。その構造は各セクターの性質によって異なる。セクター間の用途の棲み分けは結構きっちりしている。
グリッドの交点には必ずロータリー式交差点となっているためわかりやすい。他の街にくらべ乗用車が多い印象。潤っているのだろうか。しかし客引きは代わらず多く、座っていると靴拭きするよと言い寄ってくる子供も多い。

寄り道しながら12時頃パンジャブ大学に着く。

看板には許可必要とあったが、警備員に聞いたら普通に入れた。pierre jannereのガンジー記念館を見ようかと来たのだが、それ以外の建物もいちいちコルビュジェ事務所っぽい意匠であふれている。


来るまでの街中の建物もそうだが、コル本にプロットされていなくともおそらく彼らが関与したのではないか、という建物が無数にある。町全体の建築コードに彼らの意匠が援用されている印象。ラトゥーレト修道院が1960なので計画は同時期だったのか、クセナキスがフィボナッチ数列を援用して作ったらしい中庭の縦格子窓と似た窓が多く見受けられる。ジャンヌレはコル事務所の番頭で、実施設計を取り仕切っていたと中村好文さん訳のラトゥーレット本に書いてあった気がするが、確かにその力量が感じられる。

ガンジー記念館は予想通り閉まっており、前の広場で少し休む。学生も今日は休みなのか、バレーボールをしたり野球をしたりと楽しそう。

(ちなみにインドの野球は少し日本やアメリカと違う。まずバットがひらべったいヘラのようで、ピッチャーは走ってきて投球し、ボールは打者に着くまでにワンバウンドしなければいけないよう。走塁もダイヤモンドではなく、ひとつのベースしかつかわないよう。マクドナルドで中継していたプロ野球もそうだった。すごく真剣なのに何か間違っている気がして笑えてしまった。が、国が違うと外からは何でもそう見えるのかもしれない。日本の餅つきなどもインドから見たら滑稽なのかもしれない)

周りには美術館や学生ホールがあり、どれもRC打ち放しと赤砂岩の石張りで外装が統一されている。また明日来て入館しようと思う。

お腹がすいたので学生食堂で昼食を食べる。ここも安くてお勧め。メニューを読んでもわからないので、近くで食べている人のやつを訊いて頼む。dal+3 chapatee 23Rs。dalとは豆カレーのことのよう。

となりに螺旋上のスロープが外周部に取り付く建物があったので上って見る。上はレストランになっていた。これも手すりの形がコル門下の建物よく見る形状。

大学を出て、建築大学へ向かう。途中パンジャブ大学の向かいにある医科大学や病院の建物もプロットはされていないが、明らかにジャンヌレっぽい。撮影は不可(インドは駅や病院などは撮影不可。パキスタンらとの緊張状態ゆえだろうか。特にチャンディはパキスタン近くの州都であるため厳重なのかもしれない)。

建築大学chandigarh colllege of architectureに着く。すばらしい。本には基本設計のみコルビュジェ、と書かれているが、よくできている。他の今日それまでの建物と密度が違う印象。手数が多い。


廊下や教室のハイサイドライトがとても効いていて明るい。北側採光を多く取り入れ安定した天空照度を確保している。RCで平屋の大きな殻をつくり、各教室や部屋の間仕切りは2400程度の間仕切りで仕切っている。インドで今まで見たコル建築で一番良い印象。ファサードのRC格子も数箇所開き窓(壊れていたりガラスがなくなっていたりするが)があり芸が細かい。ガラスの取り付けは溝も押し縁もなしで段差に片側からのシールのみ。

休みだからか人はまばらだが、中にいた人は快く彫刻室など見せてくれた。小さな建物だが学生数は多そうな印象。白人の学生も多く見かけた。documenting chandigarhという、ここ発行の本があれば購入したかったが、書店はないようだった。

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建築大学 chandigarh colllege of architecture / Le corbusier(基本設計)/不明
■行き方
インドのコルビュジェ本の地図参照。sector12の東の道路を北に進んでいくとcollege of tecnologyと書いたゲートがあり(警備員が立っているので訊けば確実)、そこを西に入って一本目の道を南に進む。ゲートを入ってからは案内看板がある。
■入館情報
無料。祝日でも開いていたので休館日はないのかもしれない。入場可能時間は不明。入って左手にレセプションがあるので一応内部見学を尋ねたほうがよい。
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日も暮れかかってきたので、とりあえず明日見学する庁舎などを外観だけでも見に行って見る。
てくてく歩くと、遠くに空母みたいなすさまじい大きさの建物が見えてくる。大きさの桁が違う。なるほど、ボスは大物だけやって、他は部下に任す、ということだろうか。

到着するも17時前で続々と職員が出てきている。警備がとても厳重で外観写真も不可。おとなしく明日出直すとする。建物前のバス(5Rs?本当は経路が違うところを好意で送ってくれただけかもしれない)でセクター22まで戻る。

ホテル近くのスーパー(並び北側)で買い物をし、並び南側のcyber cafeでpcを繋げられたので溜まっていた写真をアップする。近くで夕食を食べ、宿に戻り23時就寝。



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