11日目 100117 AGRA-DELHI-CHANDIGARH

早朝4時過ぎ起床。前日夜に電車の時間があるため5時にチェックアウトが可能なようにお願いしていたが、10分前にフロントに下りていくとソファで寝ている。シャッターも閉まっているため、仕様が無く起こしてチェックアウトを完了し、出発。

外はものすごい霧。5m先くらいまでしか先が見えない。
何とかトゥクトゥクを見つけ、乗り込む。恐ろしいことにほとんどライトで照らしている地面くらいしか見えない。よく運転できるなと感心しながら、しっかりと掴まる。6時発の電車40分前ほどに駅到着。

しかし、、、、嫌な予感は当たり、発着電光掲示板を見ると、乗る予定の便がcanceledの文字が。窓口で聞くと濃霧で運行中止のよう。3時デリー発でチャンディガールへの便のチケットも買っているため、このままでは接続できない。

寄ってくる客引きの話を聞くとバスなら動いていると言う。とりあえず窓口で全額払い戻し、後ろに並んでいた日本人の方と一緒にバススタンドへ移動。バスの運転手は5時間で着く(電車は4時間)もうすぐ出発する、というのですぐさま乗り込む。0545発車。

昨日の朝を越えるインド来訪最高の濃霧。バスはやはりぼろぼろで、フロントガラスにはワイパーもついていないため、曇りもありかろうじて前が見える程度。本当に真っ白い雲の中から前方の車のテールランプが浮かび上がってくる感じ。ここまでの濃霧は初めて見た。

濃霧で電車が止まり、バスが動く(高速道路?は動いている)のは普通で考えると逆な気がするが、後から聞いたところでは実際今年1月頭に濃霧で電車の正面衝突事故があったところらしい。さすがというか、ダイヤの管理システムより個人の車の運転の安全性の方が信頼できる国らしい。

車中同行の日本人と話す。ブータンで青年海外協力隊を1年終わったところで、2年目に入る前に休みでインドに来ているとのことで、ルートが自分と似ていたこと、また日本ではゼネコンの建築設備をしていた同業者ということもあり、興味深い話を伺う。異様に細かい情報を盛り込んだ工程表を書くらしく、今回の旅程やリストを見せるととても共感してくれた。うれしい。

ブータンは食べ物は種類が少なく日本人にとってはインドより食生活が厳しいらしいが、人はとても温かく、インドのようにだましたりぼったくったりする人もおらず、顔つきも日本人に似ていることからとても住んでいて心地よいらしい。ただ、観光で日本人(外国人?)が入ると一日200$を政府に支払わなければいけないため、よほどお金持ちしか来ないとのこと。

デリーに到着し、ニューデリー駅まで同行したが、韓国人に道を教えてあげたりインド人との対応をしている彼を見て、ブータンの国柄というか人柄が見えた気がした。ここ数日、インドに慣れてきたものの、しつこい客引きや物乞いへの対応に厳しくなっている自分に少し反省する。

昼からの電車は運行している旨を確認した後、駅で別れ、初日のホテルへもう一度行き、再両替と今日の宿への電話を変わりにお願いし、電車の時間までカフェで食事とネットを繋げる。

地球の歩き方に載っている、ロニシゲタトラベルのロニさんに初日の送迎、宿泊手配、両替から上記電話までお願いした。確かに日本語はかなり通じるし親切なのは認めるが、いくつか不満足な点が残る。自分以外にも歩き方経由でここを利用する人が多くいるようなので、書いておくと、

■ロニシゲタについて
・両替のレートが怪しい。ネットの為替レートは街のレートとは違うし、他の銀行や両替所に行っている暇がないのもあるが、手数料なしの代わりにレートが少し安い気がする。また確認してみる。
※翌日チャンディのトマスクックでレートを訊いてみた。
48.00Rs=100yen,
45.05Rs=1USD
両替手数料一回100Rs.
→ロニさんと比べると、初回の両替はレートも同じで手数料も取っていないようだが、二回目の両替は1ドル40Rsのレートだったので、明らかに不当に安いレート。
レートを確認していかなかった自分も悪いが、両替前にネットなどでレートを確認しておき、また両替時にはレートを聞いてから両替したほうがよい。当たり前だけれど、二回目は信用してしまっていた点を反省。

・送迎はやはり高額
確かに空港、ニューデリー駅での客引きは、他の場所の客引きよりも一桁悪質さが違う。東洋人もぐるで日本語で話しかけてきたり、tourist officeはこっちの二階だ、と明らかに(知っていれば)わかる嘘を言ったりしてくる。(他の場所の客引きはあまり嘘はついていないように思う。金額をふっかけてくるだけ)。
が、要は、(囲まれても)話しかけてくる人の話は全て聞かずにガイドブックを見るなり、銃を持っている警備員、窓口の中の職員に聞いたりして自分の足で探せば間違いはあまり起こらない。
英語に慣れていれば、上記の方法でバスなりタクシーなりで自分で行くほうがはるかに安い。
ちなみに帰りについてYMCAホテルで市内から空港までのタクシーを呼んでもらって150Rsがロニシゲタでは250Rs。

・レストランがやけに高い。
アジャイゲストハウスの一階のレストランは白人で賑わっているが、ケーキ以外に美味しいものは少なく、かつ値段は外のおよそ倍くらいしている。ただしインターネットが持ち込みでも接続(1時間25Rs、パスポートのデポジット必要)は助かる。

以上利用される方の参考になれば。
確かに日本語は通じるし、電話予約を代わりに引き受けてくれたり親切だが、取るものは取るという点はインド人という感じがします。

15:07チャンディガールへ列車出発。
隣にやけに早い英語を話す若いインド人が座って話し込んでくる。同じチャンディ行きで降りたら予約しているホテルまで連れて行ってあげる、とのやけに親切すぎる話が怪しく、直接申し出はありがたいがこれまでの経験からこの種の親切には不信感を抱いてしまう旨を伝える。

しかし、結論から言えば本当に親切なだけだった。その後も話を聞くと職業はディフェンス、すなわち軍人でオフに12年ぶりに故郷の友人に会いに帰るところらしく、駅を降りた後もトゥクトゥクの客引きを振り切り市バスまで案内し運賃を持ってくれた上、ホテルを探して連れて行ってくれた。疑って申し訳ないとお詫びとお礼を伝え、アドレスを交換し別れる。

チャンディガールは、駅前からやけにロータリーが広く、道幅も広いし、バスもとてもクリーン。
ちなみにホテルが集まるセクター22へは2Cのバスに乗っていった。(が、念のため運転手もしくは乗客に確認すること。というかインド人も皆確認していた)。街区が完全にグリッドに載っていることや道幅とその割りに人の少なさからか、日本の郊外、なぜか茨木市のような印象を受けた。

この地ははおそらく建築関係者ならインドでは必ず訪れる場所だと思うが、歩き方にはほぼ載っておらず、ロンリープラネットでもっとも安いホテルを予約したが、それでもインド宿泊史上最高値となってしまった。

■hotel satyadeep
tel 0172-2703103 ファックスやeメールアドレスがないのが難点。
single 700Rs。dbl 800Rs。が、部屋はすばらしい。初めて小さいが暖房器具(1月のインドではとても助かる)があり、トイレットペーパーがあり、ポーターが荷物を持ってくれた。ハンガーがあり(ここはちゃんと映る)テレビがある。
初めてまともなホットシャワー(温度も湯量も)が出る。窓はちゃんと外部に面しており朝日が入る。便器はCERA!。フロントの青年も丁寧。必要であればルームサービスもある。
ただし、ネット接続はフロント奥の部屋でのみで、チャージ50Rs+20Rs/30minかかる(持ち込みはOK)。
とてもお勧めです。2,3軒北のならびにスーパー(おそらく1030~2130)もあり便利。
※ただし、ホテル税?が10%かかるので注意。最終日に支払う段までどこにも書いてなかったので少し焦った。(早く言うなり書いておくなりしてくれ、と文句を言ってしまった)よってシングル一泊770Rsとなる。

ちなみに翌日近くのホテルの値段も訊いてみた。
コルのインド本に載っているホテルピカデリーは3500Rsから。設備は豪華。wifiも繋がる。泊まったホテルはピカデリーの並び、数軒南にあり、一階がsai sweetsという喫茶店の二階。小さな階段の上にhotelとだけ看板があるが、ホテル名が出ていないので初めての人はわかりにくい。
もうひとつ、並びの南側にある hotel akash deepはシングル900Rsだった。

インドのホテルの値段帯の印象として、~300Rsは窓もなくバストイレも共同かもしれず部屋は狭い。500~700だとバストイレは部屋にあり窓もありある程度広い。900~は高級でネットも繋がり日本のホテル並みのようだが泊まることはなかった。

近くで夕食を食べホテルに戻り24時就寝。移動だけの一日だった。



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