208日目 100802 RIO DE JANEIRO



7時半起床。身支度をして8時からの朝食を食べる。スタートに居たからか、以外にも豪華。ケーキ二種にパン二種、シリアル二種、フルーツ三種。メロンが美味しい。たっぷり食べて少し調べ物をしてから10時出発。

コパカバーナ北側のツーリストインフォに向かう。昨夜リオのニテロイ美術館の行き方を調べていたら、どうやらニーマイヤー自邸も財団の管理になっておりアポがあれば見れるらしいことがわかった。一応どちらも行き方もおおよそわかったのだが、バスの番号など詳細を聞くために。久しぶりの建築巡りで気を抜いていたのだが、結構ニテロイも遠いことがわかった。

歩いて向かう。昨日の雲一つない晴天に比べると、少し曇り空。お土産屋やスポーツ用品展、文具店などちょこちょこ巡り物色しながら向かう。おかげで着いたら11時半。すごい度のきつい眼鏡をしたおばあさんが一人で応対しているため(かつとても親切に教えてくれているため)一組待つのにかなり待つ。順番が回ってきて、ニーマイヤーの建築を見に来たのだけど・・・と言い始めたやいなや、ああニテロイとカノーアスだね、と反応が早い。ニテロイのフェリーを降りてからのバスナンバー、カノーアス(ニーマイヤー自邸)の電話番号(ウェブ情報も洋書Brazilian modanismの情報も間違っていた。目の前で電話して確認してくれた)も、行き方も教えてくれ、その上ニーマイヤーの今の家(スタジオかも)の場所まで、アポイントがないと訪ねられないけどねー、と言いながら教えてくれた。訊いてもないのに。ていうか自宅までツーリストインフォで教えてくれるなんて。ある意味さすが巨匠。リオのコパカバーナビーチを見下ろす最上階に住んでいるらしい。時間があったら見上げに行こうと思う。ここのインフォは英語も通じ、とても親切、かつ敏腕でした。地図ももらえます。お勧め。
地図の裏にあるバスナンバー早見表(便利)を見ると、やはり長距離バスターミナルRodoviaria Novoなんとか、からはフレスコン(Real書いてあるのがおそらくそれ、というかフレスコン自体なかなか伝わらなかったのは、Realと呼ぶほうがポピュラーなのかも)は走っておらず、126,127,128のどれかローカルバスのみの模様。

お礼を言って後にし、近くにビュッフェ形式の賑わう食堂があったので昼食、12R。インフォのちょうどブロック真裏にあたるところに、自分がコパカバーナをかなり歩いた中では一番品揃えがよく、かつ安いハワイアナスを取り扱うお店を発見。こちらでは街のドラッグストアでも叩き売っているくらい、ほんとうに庶民のフットウェアとして使われている。スポーツ店から土産もの屋からドラッグストアから、数ある中でもここがサイズ、種類、値段ともに一番良かったので少し購入。店によって結構値段が違うのは、サンパウロのフラッグストアに行った方が安いのか高いのか。行く暇があるか怪しいので、とりあえず。

帰り道、行きしな物色していたうちのいくつかを購入しながら宿まで一旦戻る。買ってきた荷物を置いて、再出発。もう14時、予定外に時間がかかってしまった。地下鉄に乗り、セントロへ向かう。

切符のシステムがポルトガル語のみでよくわからないので、10Rのプリペイドを購入。リチャージできるが5Rから、というよくわからない設定。地下鉄はきれいでシステムがスムーズに運営されている感じ。

カリオカ駅下車。地上に出ると一気に都会の雑踏の中。高層ビルが建ち並ぶ。方角と道路を確認してカテドラルへ向かう。途中のスタンドでパン・デ・ケージョとカフェジーニョ。このチーズ入りもちもちパンは日本でも売れると思う。現代建築みたいなビルを横目に、カテドラルにすぐ到着。大きい。写真で見るよりかなり大きい。入ると厳かな感じ。ブラジルに来てからこういう普通でない教会しか見ていないが、普通の教会もおそらくあるのだろうか。上昇感と求心性、ステンドグラス。

次に歩いて近代美術館MAMへ。今日は休館日だが明日も明後日も来れなさそうなので、外観だけでも見に来た。設計者を確認できていないが、60年代っぽいブルータルな造形。良い。サンパウロ美術館といい、ブラジル人のミッドモダンにおいては、RC吊り構造(そう見せているだけかな?吊られている部分は鉄骨で吊られているのかも。引っ張りにはRCは弱いはずだから)が流行っていたのだろうか。気持ちボルドーの家への影響も見える。ミュージアムショップで売られている家具もいい感じだが、もちろん入れない。窓から覗くだけ。

美術館の裏は入り江。海際まで行ってみる。次に行こうと思っていたパン・ジ・アズーカルの頂上がすっぽり雲に覆われている。日も暮れてしまいそうだし、止めようかな、と思いつつ、とりあえず近くまで行ってみよう、と地下鉄に乗りBotafogoへ。地上に出るとちょうど511番のバスが合ったので乗ってしまう。一応運転手にアズーカルに行く?と訊いた上で乗ったのだが、降りる所がわからない。教えてくれるかと思っていたが、あまりに満員のせいもあってか、そんな素振りはない。この先アズーカルの標識が続くのだが、肝心のロープウェイ乗り場が出てこない。注意深く前を見ていると、ちらっと斜め上に伸びるロープが見えたので、慌てて降車ボタンを押す。かなり歩いて戻ってやっと到着。ガイドブックに書いてある511でも522でも、乗り場のある広場の少し手前で、おそらく一方通行の関係で曲がってしまいます。しつこく運転手に教えて!と言っておくか、地図を見ながら乗って、前方に広場っぽいオベリスクが見えたら押したら間に合います。

もうかなり外は暗くなっているがここまで来たので登る。チケットを購入。20分に一本のロープウェイで、一度乗り継いで頂上に到着。夜景がきれい。リオの街は本当に岩山と入り江の隙間を縫って成り立っていることがよくわかる。なかなか特異な形。写真を撮りおわると、なにやら下から煙が吹き出している。何かのエンジンからの排気ガスか?とか思って乗り場に戻ると、一気に廻りはその煙で何も見えなくなる。そこまで来てようやく雲に入ったのだと気づいた。考えたら、おそらく夜に雲に包まれるのは初めてなので、貴重な体験。夜景よりこの経験の方がよっぽど興味深かった。本当に濃い霧のようだ。標高380数mなのだが、地上よりか結構寒い。雲が出てきて余計寒くなる。半袖半パンにはきつい。

帰りも乗り継いで地上へ戻る。ロープウェイから見ていると、バスは遠回りしていたが、まっすぐ歩くと速そうなので、歩いて駅まで戻る。夜だが明るい道なので、そう物騒な感じはしない。(が、バスに乗った方が早かったと後からちょっと後悔)。

宿に戻り、今日はパスタを作る。今夜はピザnightらしく、ホステルでピザを大量に焼いて売っている。作らないと材料がもったいないので、断ったけれど隣で作るのはなんだかちょっと悪い気もする。今日はホステルのバーで昨日のお詫びにとビールを買って、夕食。この宿は静かになれる逃げ場がないのがちょっと残念。食後シャワーを浴び、作業。24時頃就寝するも、昨夜あたりからブラジリア行きのバスで移された咳がひどくなり、なかなか眠れない。最初は喉の痛みもあったが、そちらは薬が効いたのか、おさまり、またいつかのように夜の咳が出るようになった。今夜も横になるとひどくなる。咳止め薬を飲んで、横になる。



No Responses to this post

This post has no comments yet.

Leave a Reply