10日目 100116 AGRA



0630起床。0700ホテル発、地図では歩いて3kmくらいのタージマハルへ向かう。PCを宿に置いておけばかなり荷物が軽くなるので距離があっても歩くのは大変ではない。
逆にここ数日トゥクトゥクなどに乗りすぎて(まぁ実際遠いのだけど)地図感を養っておくためにも、街を見るためにも歩くことにする。道は公園に面しており早朝ウォーキングのようで気持ちよい。

インドの木はなぜかすべてくすんだ緑色をしている。排気ガスゆえ?。対して、畑の緑はとても青々しい。車窓からもよく一面畑の緑にサリーを着た女性が作業をしている風景に見とれてしまう。小麦?ぽいのと、菜の花畑(菜種油?)と青菜の畑のほぼ三種類しか見かけない。

他の街でも牛やらくだは普通によく道路を歩いているが、ここでは加えて馬や象も歩いている。その上車線もあってないようなもので、対向車線にも自転車が逆そうしてきたりするし、ほぼ信号は見かけない。まだ交通事故は見たことがないが、なんとかなるものだなと感心してしまう。

0750タージマハル着。
禁止物が多くあるので荷物をロッカーに預けて(20Rs)チケットを買う。750Rsもする。インド人はたったの20Rs。後述のファテプールシークリもそうだが、外国人価格の差がすごい。一応世界遺産らしいが、あまりの足元の見っぷりに、観光政策としてどうなのか、と疑問に思う。

入ると、朝出た時からわかっていたことだが、すごい霧で10m先くらいまでしか見えない。
有名な庭園を前にした宮殿の左右対称の写真も、左右対称の霧の写真しか撮れない。

しようがないのでぶらぶら見ていると、珍しく発音の良い英語を話す男が話しかけてくる。ガイドの誘いにはうんざりしていたので、またかと思いつつ聞いていると、ガイドではない、毎朝散歩しているのだが良いポイントを知っているので教えてあげよう、と言う。顔と身なりと発音からまぁよいかと思い付いて行って見ると、いくつかビューポイントを教えてながら解説をしてくれる。いい人なのかな、と思っていると最後にチップをくれ、と言い出す。確かに解説は面白かったので10Rsだけ渡すと50欲しいと言い出す。それだけあれば宿からここまでトゥクトゥクで来れる金額。断るとしぶしぶ霧の中に消えていった。


1時間くらいで霧は晴れると男は言っていたが、逆に濃くなるばかりで、またずいぶん冷え込んでいたので1時間くらいで切り上げる。収穫は床石の張り方のパターンの豊富さくらい。

イスラム建築のパターンの多さには感心する。どれもが縦と斜めに連続性を持っている。確かH&deMがイスラム圏のプロジェクトでエルクロッキーに掲載していたもので、彼の地の言語から新たなパターンを作り出していたのを思い出す。パターンを持つ、という形式を踏襲しつつも、バリエーションは新たに作り出すことにより、馴染みつつ新しいものを作るということ。

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タージマハル TAJI MAHAL
■行き方
Agra fort駅から歩いて45分ほど。Agra Cantt駅からは歩くのは現実的ではない。ちなみにインドの町は地図に載っていない道が多く、方位磁石をもっていても結構迷う。かつ、広いので間違えると戻るのが大変。ちょこちょこ聞きながら歩いたほうがよい。
自分は西門から入ったが、南門のほうが日中はすいているらしい。朝早かったのでまだインド人団体客が押し寄せていなかった。
■入館情報
入場料750Rs、荷物預けロッカー20Rs。西門にはなかったが他の門だとファテプールシークリと共通で使えるADAチケットがあるのかもしれない。(歩き方参照)。2,3月がベストシーズンらしい。1月は霧がかる日が多いよう。
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出てから歩いてファテプールシークリ行きのイドガーバススタンドへ向かうも迷ったのでしょうがなくトゥクトゥクに乗って行く。到着後数分でバス発。30分に一本くらいであるよう。片道27Rs。(トゥクトゥクでは往復600Rsなどと吹っかけてくるがバスで十分。)片道1.5時間弱。

今度のバスは路線バス的なつくりで、走りながら分解していくのでは?と思うくらいぼろぼろ。車ってすごい、と思ってしまう。シートはびりびり。床はピスタチオ?の皮が散乱。窓は閉まらない。運転手はエンジンをかけるのに十回くらいキーをまわしてようやく点火。出発。

到着してももちろんのように地図などは掲示されていないので、周りの人に聞きながら入り口を目指す。途中、学生だという男の子が話しかけてきて案内してくれる。ガイドもいらないしチップも払わないよ、と言っても、いいというので任せてみる。学生にしては話し方と身なりがひどい。案の定一通り廻ると手を差し出す。

人によると思うが、トゥクトゥクの客引きはずんずん歩いていけば振り切れるが、このガイドの類にはうんざりした。断っても離れないし、人が一息入れようと座るとどこにいても必ず感づいて近寄ってくる。また何かを食べていると物乞いの子供か犬が寄ってくるので、食べるのもままならない。一人にしてくれないのがこんなに面倒に感じるとは思わなかった。



建物自体は
・日本の木造建築のような斗による柱からの持ち出しの連続を石で作っていること。
・装飾的な柱や、上述の柱頭の連続性による効果
が興味深い。

ここに来たのは半分はvalelio orgiatiの2Gの特集号で最後のリファレンスのページに乗っていた1枚の写真を見て、というミーハーな理由だが、おそらく彼もこの連続性がもたらす効果にインスピレーションを得ているのではないか。(まぁもちろんそれだけではないだろうけど)。スイスに行ったら思い出すことにする。

夕暮れ前にAgraへ戻り、また3kmほど歩いて宿へ戻る。今日はよく歩いた。
宿の近くの食堂で夕食を食べる。街の人が食べていくような大衆食堂だったが、タンドリー?チキンが美味しい。が、辛い。ナンやチャパティはどこで食べても大体美味しいが、カレーはどうも日本のインド料理屋より美味しいと思ったためしがない。おかげで果物とビスケットが一番食べている量が多いかもしれない。

インドの果物について。
オレンジは日本のみかんとはっさくの間くらい。種はあるが手でむこうと思えばむける。
りんごはちいさいが味は少し薄いくらいで変わらない。
椰子の実はジュースを飲んだ後、果肉を削りだしてくれるがあまり美味しくい。
続きはまた。
2230明日に備え早めに就寝。



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