199日目 100724 SAOPAULO



9時起床。よく眠った。顔を洗い、バーに降りて朝食を食べる。簡単なものだがないよりは全然まし。パンとシリアル、紅茶とリンゴを食べる。今日は曇りで外も少し寒い。食後少しログを書いてから10時半頃出発。地下鉄に乗ってチエテ・バスターミナルへ。昨夜ネットで調べてもサイトが見つからなかったイグアスーブラジリア間のバスチケットを調べに行く。

地下鉄tiete駅を降りるとそのままターミナルに直結している。かなり大きい。直結した階の手前に飲食店など、奥に各バス会社のチケットブース、その奥にATMなど銀行スペース。1階のグランドフロアは1-50まであるバスのプラットフォームになっている。歩き方に書いてあったnational expresso社を見付け、予定日のブラジリア行きの値段を訊く。一日一便、18時発翌日20時半着の26時間半で194R、値段は想定内として、時間がまずい。夜着は避けたかった。一度売り場を離れ、座って考える。他に同経路を扱っている所があるのでは?と思い、インフォメーションで訊くとReal expressoだ、とのこと。ブースまで行き訊くと、イグアスーブラジリアの便はないらしい。○○ならあるんじゃないか、と4軒くらいたらい回しに聞き回るが、どうやら最初の所以外、便はない模様。

20分くらい、昨日調べた航空券の案も含めいくつか選択肢を考えてから、結局全てバスで回ることにする。昨夜調べたplumaでサンパウローイグアス便、高い方のleitoで199R、national expressoでイグアスーブラジリア194R(ここはクラスが一つしかなかった)、ブラジリアーリオはImperimasで高い方のgoldenで194R。リオからサンパウロは5,6時間ほどで便も多そうなので、とりあえず今日は買わずに見送り。

ひとつ仕事が終わりほっとして、やっと観光を始める。地下鉄を乗り継いでイブラクエラ公園へ。

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Ibirapuera complex-palace of industry
Oscar Neimeyer
1951

Ibirapuera Auditorium
Oscar Neimeyer
2005
Parque Ibirapuera,01410-020 Sao Paulo,Brazil

■地下鉄3番線(グリーンのライン)、○○下車。そこから歩いて20分ほど。歩き方によるとバス
■おそらく上記だけでなく公園の計画自体とその他の建物もニーマイヤー設計だと思います。下にも書きますが、一番すばらしいのは一部閉鎖されていますが、建物群を結ぶ通路というか屋根。
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駅を降り、地図を見ながら方向を定める。大通りから公園へ向かう道の手前にサンドイッチ屋を発見。結構安い。メニューを読んでもほとんどわからないので当てずっぽうで頼む。コーヒーも注文。レジで注文しお金を払い、レシートを厨房カウンターへ持って行く方式。トレイに注文した品を載せて、奥のテーブル席へ行くのに、前の人にならい札をもらう。札の大きさが2種類あり、もう一つの札は、席の奥にビュッフェスタイルのレストランがあり、そちらで食事する人用らしい。国によって色々システムが違う。サンドイッチは思いの外美味しい。コーヒーはさすがブラジル。久しぶりに美味しい濃いエスプレッソを飲んだ。

坂を下り歩いて公園へ向かう。公園の入り口にある有名な彫像が見えてくる。園内に入ると大きな池がある。まわりは週末ゆえか家族連れで賑わっている。池をぐるりと迂回して建物群のある地区へ。調べが足りないので不明だがおそらく全ての建物、公園計画からニーマイヤーが参画していると思われる。

最初に見えてきたテント小屋のような形の、エントランスが片持ちで張り出した建物はプラネタリウム。時間がかかりそうなのでパス。

次に二つの建物が両側に見えてくる。アフロブラジル美術館と、名前は不明だが企画展用美術館は対をなして建っている、建物自体も同じような形。後者に入ってみる。ちょうどTRANSFERと題した企画展をやっている。解説もポルトガル語のみなのでよくわからないが、若い人々に展示の機会を与えたグループ展っぽい。入り口で荷物を預ける。入館は無料。

入り口脇にスツールばかりを集めた展示がある。全て座って良いのがすばらしい。クレジットを見るとブラジルや南米のデザイナーの作品やアノニマスなものを集めているようだが、どれもかなり面白い。写真が撮れないのでスケッチ。見ている間、上階から騒音が聞こえるので設営中かな?と思って2階に上がってみると、展示の一環としてスケートボードコートを室内に作り、そこで若者が滑りたくっている。ブラジルはスケボーが盛んなようで、宿の近くの公園にあるスケボーコート(かなり立派)も一日中賑わっているし、この後公園内を歩いても明かりにたかる虫くらい、たくさんのスケーターが所狭しと練習していた。このコートは建築家とのコラボレーションで、建築家のステイトメントではニーマイヤーのこの建物との対話で生まれた、と書いてある通り、形がかなり面白い。四周廻っても把握しにくい、らせんのような形。帰ったら調べてみたい。

外に出て、屋根のかかった通路を美術館の方へ進む。このスペースがとても良い。ニーマイヤーらしい曲線平面の床と屋根、RC丸柱が立っているだけなのだが、スケーターやローラーブレーダー、ボール遊びをしたりと、きつい西日をさけてかつ平滑な床面を所狭しと若者達が遊んでいる。生き生きと使われている。どこかで見覚えがあるなと思ったら、SANAAのEPFLラーニングセンターだった。サーペインタインギャラリーといい、彼らもここを見ているに違いない。もしくは同じく曲線屋根のニーマイヤー自邸を見ているのかも知れない。ただスケールが住宅とここだとおそらく経験もかなり違うだろう。

近年建てられたオーディトリウムを除く。舌が飛び出したような庇。その庇が内部まで連続しオブジェとなっている。夜九時から公園があるらしい。入り口からロビーだけのぞく。

美術館へ入場。ecologicalと題打った企画展をしている。日本人も一人出展していた。結構歩いたので休憩がてらゆっくり見る。カタログの装丁がとてもしっかりしていて欲しくなる。

美術館を出るともう18時過ぎ。歩いて駅まで戻ると30分近くかかった。お腹が空いたが日も暮れていたので宿の近くまで帰ってから、前に行った食堂で食べようと思ったのが間違い。行き着くと夜はバー営業しかしていないよう。近くを歩いて廻るもどこも同じで、厨房は水を流して掃除をしている。ちゃんとしたレストランくらいしか食事を提供していない。しょうがないので、スーパーまで歩いて自炊することにする。骨付きチキンが安かったので、それと野菜を炒め、パンと食べる。ブラジルは比較的お肉が安い。食後作業をしてから24時頃就寝。



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