174日目 100629 LOS ANGELS – LAS VEGAS



7時前起床。慌ててテレビをつけてチャンネルを探す。メキシカンの放送局でワールドカップ日本戦の中継が見つかる。既に選手は入場している。着替える間もなくキックオフ。前半最初から両者かなり当たりが激しい。パラグアイのプレスがかなり前からきていて、微妙に日本は押され気味だが、悪くない。緊迫した試合運びで心臓に悪い。スペイン語(だと思う)のアナウンサーがなぜか日本選手の名前をたまに「~さん」とさん付けで呼ぶので笑ってしまう。あっという間に前半終了。ハーフタイムに荷支度をして着替える。

息をつく間もなく後半開始。一点入れば勝てそうだが、厳しい試合。中村憲剛が入って、若干中盤が繋がるようになった気がする。玉田だったか、ひとつかなりゴールに肉薄したプレイがあったが、最後にパスをするあたりに弱さを感じてしまう。打ってほしかった。気がつけばもう40分。延長が濃厚になり、見ながら片付け始める。延長開始前半少しして9時をまわってしまったので、あきらめて荷物を持ち宿を出て、浜田さんの待つお富さんへ向かう。

入ると浜田さんも見られていた。まだ0-0のまま。さんまと味噌汁の朝食を作って下さり、急いでかき込みながら見るも、このままPK戦になりそうな雰囲気。日本も守備的にならず、攻撃の姿勢をまだ見せているところに、今までの代表との違いを感じる。アメリカでさんまの塩焼きを食べながら見るワールドカップ日本戦、これは忘れられない風景になりそうだ。延長後半半ばくらいで、出発。浜田さんが車でグレイハウンドバスターミナルまで送ってくださる。お店の支度もあるのに、申し訳ないがバスだとかなり行きにくいので甘えさせてもらう。ちなみに7/5にまた戻ってきて一泊する予定なのだが、宿代はまとめてその後でいいと言われ、早朝到着すると言うとじゃあ鍵をそのまま持って行っていいよ、と言って下さる。何から何までありがたい。浜田さんは義理と人情に厚い方だと見た。

もう負けた気でいましょう、と言いながらターミナルに到着。お礼を言って、ターミナルに入ると、カウンターの中で係員が小さなテレビで日本戦を見ている。お願いして、一緒に見せてもらう。PK戦、2-2の場面。三人目の駒野が外してしまう。あれだけ走った後で、このプレッシャーのかかるPKなんて、どんなに大変なキックだろうか。結局パラグアイは全て決めて敗退。しかし、全く負けてはいなかった。とても良い試合だった。ここまで手に汗握らせてくれた代表選手に感謝。

出発カウンターに行き、バゲッジタグを付けてもらって、しばしまだ続いている中継を見る。日本から応援に来ているサポーターも呆然としている。バスはいつも通り遅れて15分ほど遅れで出発。

段々景色が荒野になっていく。二時間ほど作業をしてから、少し眠る。気がつくと既にthe arizona、という感じの荒野まっただ中。丸まった草とはげ山しか見えない。このフリーウェイがなかったら本当に方角さえわからなくなりそうな大荒野。写真を撮ろうとカメラのスイッチを入れると点かない。何度試してもダメ。昨日の今日なので、ついに壊れたかー、と事後策を考えていると、ラスベガスに近づいてくる。荒野にいきなり街が見えてくるのかと思っていたが、結構段々と建物が増えていく、という感じ。郊外っぽい地域に、なぜか日本の建て売り住宅のような同じ形の瓦屋根の家が数百軒単位でずらーっと並んでいた。何だろう?本当に降ってわいた感じで唐突。

フリーウェイからラスベガスのカジノの入るホテル街が見える。いきなりピラミッドが出てきた。それぞれ規模がやたら大きい。16時半ダウンタウンのバスターミナル到着。歩いて予約している宿、USA hostelsに向かう。

地図の範囲外だったので今一距離がわからなかったのだが、かなり遠い。HPには歩いて20分と書いていたが、少なくとも30分はかかった。炎天下は異様に暑く汗だくになりながら到着。来る途中の道はあまり治安が良さそうな感じではない。夜はちょっと不安。

一泊15ドル前後と安いだけあっての遠さ。一応中庭にプールもあるがおそらくこの暑さでは温水になっていることだろう。部屋は三階で最上階。廊下の暑さは日本の夏を軽く超えている。もわーとした熱気が充満している。部屋は一応冷房が入っているが、さすがにこの暑さでは中でも涼しいというほどではない。荷物を置き、シャワーを浴びる。同室のレバノン人で今はクリーブランドに住んでいる男と話す。ワンワールドチケットを知らないらしく、教えてくれ、とかなり食いついてくる。不思議なことだが、日本人以外でこのチケットで廻っている人にまだ会ったことがない。urlと買い方、ルールを簡単に説明してあげる。

カメラを再充電すると、電池は生きていた。昨夜フル充電したはずなのになぜ電源が入らなかったのか(このカメラで電池切れになったことはないくらい持ちはすこぶるいい)わからないが、とりあえずほっとする。色々試した結果、レンズの絞りの羽根の開閉機構が壊れている模様。前からオートフォーカスも調子が悪かったのも全てこの羽根の開閉がスムーズに行かなくなっているのが原因だろう(結局リペアにはカメラを預けないといけないため、予備のカメラもなくその間撮れないと困るのでヨーロッパでも修理に出せなかった)。手動で羽根を開閉しようとしても効かなくなっている。絞り開放なら問題なくシャッターは切れるようなので、これからは絞りを開放で固定して撮影しなければならない。まぁなんとか撮れるだけよかった。

18時頃キッチンに降りて夕食パスタを作って食べ、作業や調べ物。切り上げて23時半頃部屋に戻り、窓から外を眺めるとすごい夜景。まさしくきらびやかなラスベガス。明日はちょっと夜の街を散策してみるとして、24時就寝。



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