169日目 100624 SAN FRANCISCO



9時半起床。シャワーを浴び朝食を食べる。少し調べ物をして11時に一度チェックアウト。週末が混んでいるため、予約は取れたのだが部屋を移らなければならない。再チェックインできる2時まで荷物を一旦外のロッカーに預け、ホステル内のシアターへ。

11時半からのワールドカップ、日本対デンマーク戦を見る。部屋へ着くと、日本人が二人、白人が二人居る。デンマーク人ではない感じ。ちょうど選手入場。結果は周知の通り。日本人の方と得点が入るたびにハイタッチをして、勝利を喜び握手で締める。デンマークの方が特に前半パス回しが圧倒的にうまかったが、日本も少なからずチャンスを作り、良い試合だった。見ていてちょっと涙腺が緩んでしまったくらい。試合後隣にいたイギリス人がおめでとう、と言ってくれる。本田はこの大会が終わったら移籍に引っ張りだこだろうね、と話す。

再度チェックインし、荷物を部屋に置いて三時にKさんと待ち合わせしているJewish Museumへ。昨日のPが今朝どこからかフリーチケットを手に入れて来てくれたおかげで無料で入場。

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Conteporary  Jewish museum
Daniel Libeskind
2008
Mission Street 736,94105 San Francisco,United States

■SFMOMAのすぐ北側にあります。Main Stからは一本入ったところです。バートの最寄りはPowel駅。
■水曜休み。10-17。大人10ドル。内部撮影は企画展ギャラリー以外は可能。

http://www.thecjm.org/
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中に入ると入り口から大空間。既存建物のファサード(と構造?)を残しつつ内側にリベスキンドらしい傾いたボリュームを挿入している。外観ほど単純な内部空間でなく、逆に中に入ると外の形と整合せず戸惑う。まずは階段を登り、外部にせり出している四角いチューブの一つの大空間へ。展示室になっている。

青木淳さんのNを思い出す吹き抜け。床という水平面が一面加わっているからか、外部から見える直方体が直感できない不思議な空間。面白い。部屋の高さとダニッシュぽい家具のスケールがアンバランスで不思議な感覚になる。実際以上に広く見える。篠原一男さんの住宅はこんな感覚なのだろうか、と思う。展示を巡る。カリグラフィーのワークショップの展示があり、実際にここで毎日書かれ続けている書が展示してあり、その描画風景の映像も流されている。それがとてもきれい。割り箸の先を削ったような棒にインクを付けて一文字づつ描いていく。

展示空間を巡る。ベルリンのユダヤ博物館と違い、ここは内部空間もとても良くできているし、展示とよく解け合っている。既存建物、という基底面があるからだろうか。

美術館を後にして、歩いてジャパンタウンへ向かう。途中アップルストアが在ったので見に行くとすごい行列が出来ている。どうやら今日がiphone4の発売日らしい。ブロックをまたがる行列。店内に入り手にとって見ると、今までの薄さを強調するようなエッジを丸めた形から厚みを見せる形に変わっている。側面にボリュームボタンやバイブon/offボタンが加わったため(前からあった?)からだろうか。二階のグッズコーナーに行くと、Kさんの友人がパートナーとして働いているincaseの鞄が並んでいる。Kさんも愛用しているリュックを見る。とても機能的で欲しいところに欲しいサイズと形式のポケットがある。日本に帰ったら買うかもしれない。

ぼやぼやしているとライトのギャラリーが閉まってしまうので、慌てて出て向かう。

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Circle gallery(V.C. Morris Gift Shop)
Frank Llyod Wright
1948

■すみません・・・連れて行ってもらったので、正確な場所がわかっていません。ダウンタウンなのですが。
■?-18時。現在も骨董品屋として営業していますが、建物内の見学でも快く応じてくれます。内部撮影可能。
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モリス商会ビルとしてよく歴史の本などには出ていたのだが、今はチャイニーズ系の骨董品屋として営業している模様。快く見学に応じてくれる。自分達以外にも二三グループが同様の目的で入ってくる。内部はNYのグッゲンハイムの原型とも言えるような、円形スローププランの空間。ファサードしか覚えていなかったので予想外にとても良い。

照明から幅木から、とても隅々まで凝っている。吹き抜けの天井はトップライトと照明が入っている。(どうやって中央部の照明は交換するのだろう?)エントランスの意匠といい、プランからディテールまで円に対するオブセッションがあるのか、というくらい徹底的に円をモチーフに使っている。師サリバンがまだ新古典の影響から完全に抜け出していなかったのに対し、新しい時代新しいアメリカにふさわしい様式を作るという強い意志がそうさせたのだろうか。

ギャラリーを出て、ジャパンタウンへ歩いて向かう。途中St,Mary教会にもう一度寄ってみるがやはり閉まっている。諦めてジャパンタウンの紀伊國屋へ。すばらしい本の品揃え。海外では新建築やGAJAPANといったnon bylingalの本は全く見かけないが、auやJAといった英語表記のある本は結構棚に並んで居る。バイリンガルの重要性を痛感する。マーケットはその方が格段に広い。どこに行ってもアトリエワンの新しくphaidon(Rizzoniだったかな?)から出た作品集が平積みになっているところに海外での人気を感じる。

スペイン語の本をまたもや間違って日本に送ってしまったために、かわりの語学本を探しに来たのだが、軒並み日本の価格10ドル増しのためスペイン語とポルトガル語の本を買うとそれだけで60ドルくらいになってしまう。迷った末にプラジルの歩き方を購入。どちらにせよそんなに本格的に勉強できる時間がないことはこれまでの経験でわかっているので、歩き方の後ろにコンパクトにまとまっている例文を覚えるくらいしかできないだろう。

newpeopleビルに到着し、一階でCさんの仕事終わりを待って合流。Kさんお勧めの近くのベトナム料理屋へ向かう。チキンヌードルと豚?のテール煮込み(角煮のよう)、エビのサラダを頼んでシェアする。風邪気味のKさんにも良さそうなチキンスープが体に染みるおいしさ。サラダもテールもとても美味しい。このお二人のおかげでこの三日間、すばらしい食事をとることができた。感謝感謝。

食後近くのバーに場所を移して、今まで担当した仕事をpcで見てもらいながら話す。Cさんは今の職に就く前からSOUSOUが好きだったそうで、どうやってもっとここのお店からアメリカで広げていけるかを真剣に考えていらっしゃる。すばらしい。京都での再会を約束して、お二人と別れ歩いて宿に戻る。24時頃就寝。



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