159日目 100614 NIAGARA FALLS



9時半起床。昨日の夜から足や背中、首が広範囲にかゆい。足はいつからか虫に刺されているようなふくれている箇所があるのでわかるが、背中や首は皮膚がかぶれて何かに負けている感じ。日焼けだろうか。よく髪を切ってもらっている時も心配されるくらい赤くなるように皮膚が弱いらしいので、何かのアレルギーなのかもしれない。日本ではあまりこうなった覚えはないのに。この部屋、というかホステル自体の環境のせいかもしれない。(実際、シカゴのホステルに戻ると治った)

10時前に隣のTVルームでチャンネルを手繰ってみると、写りは少し悪いがワールドカップ日本戦の中継を発見。ちょうどキックオフ間近。もちろん観戦。1月の出国以来、代表の試合は一つも見ていないが、見違えるように中盤が繋がっていない。しかしカメルーンはそれ以上に状態が悪い模様。ほとんど唯一のチャンスを本田が確実に決める。長谷部や松井、本田の名前がよく出てくる。一人で盛り上がり、日本勝利。意外。次はシアトルでオランダ戦。こちらだと早朝になりそうなので、ちょっと見れないかもしれない。

12時過ぎ出発。Arby’sで早い昼食を取っていく。歩いてナイアガラの滝へ。先日会ったコリアンに、ナイアガラフォールズのカナダ側は滝周りはきれいで安全だが、滝から離れたダウンタウンは危険、と聞いていたが、アメリカ側も同じことが言えそう。道すがら、廃墟になったガソリンスタンドなどがあり、黒人が多く、道の雰囲気がなんとなくすさんだ印象。夜はあまり歩きたくない。

20分ほどあるいてやっと滝の近くまで来る。それでもvisitorcenter付近まではそこまで人は多くない。(翌日渡ったカナダ側は広範囲にわたって人が多かった。やはりあちらがメインなのだ。)インド人が最も多く目に付く。そのためかインドレストランが最も多い。ヨーロッパでは旅行者としてのインド人はあまり見かけなかったが、彼らの憧れの旅行先はアメリカなのか。家族連れが多く、ほとんどがインドではほぼお目にかかったことのない、とてもきれいなアメリカナイズされた服装をしている。チャイニーズも多い。

インフォメーションで訊いても大した地図や情報は得られなかった。歩いてAmerican fallsの東側のプロスペクトポイントへ。意外だったのは、近くまで来ても予想より音が小さく高いこと。滝壺に落ちる音はもっと大きな、深くお腹に響くような轟音かと思っていたが、全くそんなことはない。少しがっかり。これなら日本海の防波堤に押し寄せる波の砕ける音の方がよっぽど低い唸りをあげていた。滝の上から見ているためか、水流も滝の大きさもあまり大きく感じない。

Maid of Mist号のチケットカウンターがすぐ近くにあったので、そのままチケットを購入する。青いポンチョを渡され、列に並びながらそれを着込む。30人ほど並んでいるが、船の乗船人数が多いので、結構さくさく列は進む。カナダ側を見ると、ルートは同じでもあちらの方がかなり混んでいる。

乗船し、下階の鼻先あたりに行く。船が出ると、まずはAmerican Fallsの脇を通っていく。下から見るとやはり大きい。滝壺や途中に岩場が多いため、かなり水流が砕けている。そのまま船は進み、カナダ側の滝、Horseshoe Fallsへ。その名の通り、馬蹄形の形をしていることが、American Fallsと大きく違う。

船で近づいていくと、American Fallsのように途中遮るものがないため、圧倒的な水量とそれによる風圧が間近に迫ってくる。また囲われていることによりその風が船を囲うように吹いてきて、遠く上から眺めているよりもその嵐具合は凄い。視界が真っ白になり、風圧でポンチョはめくり上がり、方向がよくわからなくなる。もちろんズボンはびしょ濡れ。あまりポンチョは意味がない。大海原で嵐に遭うというのはこういうものなのかなと想像する。ふと前を見るとチャイニーズのおじさんが水しぶきの中、必死に写真を撮っているのだが、ポンチョが完全にめくり上がり、頭だけしか覆っていない。面白くて堪えきれず嵐の中一人で笑っていると、息子さんがやってきてなんとかポンチョを被せ治してあげていた。

船を降りて、来た道を上り、滝を脇から見る階段を登る。こちら側は水しぶきも穏やか。遠く反対側に見える、Cave of the windというAmerican Fallsのより間近まで行けるポイントへ向かう。

一度地上までエレベーターを登り、橋を渡る。Cave of the windのチケットを購入すると、ポンチョとサンダルを渡される。11ドルなのに、結構ちゃんとしたサンダル。荷物を防水袋に入れ、ズボンを膝までめくり、列に並ぶ。ちょうど閉館間近だったため少し混んでいる。バッファローに近づいてきてから、男性はひげと麦わら帽子、女性はナースのような帽子に、皆同じ紺色の服装の家族連れをよく見る。ここにも多く並んでいるが、何かのコミュニティなのだろうか。

またエレベーターを長く下ると川際に着く。桟橋を歩いていくと滝が間近に見えてくる。水しぶきがどんどん強くなる中、一番近いポイントまで行く。何回か岩に砕かれた後だが、ナイアガラの滝に打たれることができる。子供達が大はしゃぎするのもよくわかるくらい、かなり楽しい。年配の方は控えた方がいいと思うくらいの水圧。一番奥まで行くと水流がかなり重い。ちょうど滝に降りて来たあたりから雲が途切れて晴れ間が見え、おかげで幻影かと思うほどそこら中に虹が出来ているのだが、どう考えてもカメラは出せない。知らない人同士でもお互い面白くて笑い合うほど楽しい。おかげでポンチョを完全に着込んでいても、首筋から水は入り、結局びしょ濡れ。そんな人は見かけなかったが、これは水着と水中めがね着用で来たらいい。

地上に戻ると既に6時前。テラピンポイントという地上で滝に最も近づける所に寄ってから、宿に戻る。朝から急げば、一日でどちらも全て廻ることはできただろうが、明日もあるので急がずにカナダ側は明日に回す。今日行ってしまうと、明日やることがなくなってしまう。帰りもまたArby’sに寄って夕食を取り、近くにあった服屋と雑貨屋に寄ってみる。雑貨屋はdoller treeという1ドルショップ。安い。コーラーが3Lで一ドル(スーパーでは500mlで1.5ドル)を見ると、なんだかなぁと思う。無くしてしまったプラグ変換アダプタの代わりに三ツ口など購入。スカイプ用のイヤフォンマイクまで1ドルであったのにはちょっと驚いた。隣のスーパーでシカゴに戻ってからのための食材を購入。シカゴのスーパーはかなり遠いのでまた行く気にはとてもなれないため。

宿に戻ると8時前。シャワーを浴びて作業をし、23時頃就寝。



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