160日目 100615 NIAGARA FALLS – BUFFALO -


7時過ぎ起床。果物の朝食を軽く食べて作業。11時のチェックアウトに合わせ、荷物を整理する。シカゴで明日発送できるように、この約一ヶ月分のデータをDVDにバックアップ。アメリカに入ってからの写真枚数はやはりヨーロッパより減っている。移動の割に見ている建物の数が少ないせいだと思う。

荷物を預かってもらい、歩いて今日はカナダ側にレインボーブリッジを渡る。カナダ側の入国の質問が結構多いが無事入国。が、特に何も変わらない。川沿いの道を歩いて滝を眺める。アメリカ側の滝American Fallsも真正面から見える。カナダ側の滝に比べ、滝壺付近が岩場になっており、途中でもかなり岩で水流が砕けているのがわかる。カナダ側は滝壺まで途中の障害物がなくきれいに落ちているので、落下スピードが違う。二つの滝の間を虫かと見間違うほど大量のカモメが飛んでいる。なぜこんな場所に群れるのだろうか。

さらに西に歩き、カナダ滝の近くまで行く。人がこちらの方がかなり多い。次第に霧雨のような細かい水しぶきがかかってくる。滝の際まで行くと、カメラを出すのを躊躇するくらいのしぶき。滝壺からはかなり離れているのだが、水しぶきが渦を巻く風圧によって立ち上って来ているようだ。滝の上でこれなのだから、下では凄いはず。上から見るとボートに乗っている人々のポンチョのはためきで、下の風圧がすごいことがわかる。かなり歩いたので建物内で休憩。

滝の裏側へ降りるツアーは長蛇の列を見て見送る。今日はpcなど貴重品一式を鞄がリュックに詰まっているので、荷物も防水袋に入りきらない。レインボーブリッジの遠さを見て、帰り道が思いやられるがとぼとぼ歩く。アメリカ入国は再入国なので指紋を採られたりすることもなく、質問はいくらかあったがカナダ側より簡便に済んだ。

昨日と同じルートの寄り道をして、宿で荷物をピックアップ。すぐ近くのバスターミナルへ。まだ17時頃だが特にすることもないのでバッファローまでバスで行っておくことにする。時刻表で#40を見ると15分くらいで来るようなのだが、それらしきバスは来ない。#60(急行バス)が時刻表にはないのに来たので、訊くとバッファローに行くという。乗り込むと、他の乗客も皆訊いて乗っていくし、なんのことはない#40と同じルートで進む。ただのサインのだし間違えなのか。よくわからない。

バッファローに18時半到着。2350の夜行バスまで5時間ほど待たなければならない。なぜか時々ネットが繋がるので、作業をしていると、近くにいらっしゃった日本人の方に話しかけられた。淡路島で定年まで小学校の教諭をされており、定年前から応募していたNPOの一環で、アメリカの小学校に日本文化を伝える先生として来られていた。小学校が夏休みに入ったので、アメリカ国内をグレイハウンドパスを買って廻られている。ポートランド近くのインディペンデンスからナイアガラフォールズまで、片道3日かかったらしい。さすがに疲れたと言われていたが、今の年齢でもきついと思う。昔文部省のプログラムの一環でアメリカの学校を見て廻ったことがあり、そのシステムの違いに驚いて、長く滞在して見てみたいと思われたそうだ。すばらしい。

アメリカの学校のシステムを伺う。一斉授業は算数ぐらいしかなく、朝登校するとそれぞれの進捗度に合わせたその日のカリキュラムが前日の内に担任の先生により組まれており、それを皆もくもくと始める。さぼる子供はいない。それらの課題をやりながら、質問やわからないところがあれば、先生に訊きに行く。日本のように、まず先生からの情報の伝達があるのではなく、まず生徒が自分で自律的に勉強し、わからなければ訊きに行く、というように順番が逆なところが、すばらしい、と仰る。カリキュラムは個々で違うため、当然休み時間も個々に違うらしい。そのためチャイムもない。時間になればちゃんと子供達は自分の席に着き、勉強をし出す。ランチの時間になると、皆黙って片付けて廊下に並び、食事を受け取る。その方は主に書道を教えられているが、自分の授業時間以外はどこにいてもいいため、英語の勉強のため、三年生に混じってリーディングの授業を受けたり、子供と遊んだりしているらしい。学期の終わりや始まりにも始業式や終業式のようなセレモニーは一切無い。そのため彼が赴任したときも、全校生徒への紹介など何もなかったらしい。

ホームステイ先での生活も楽しそうだった。休みになると天気が良ければ皆外にソファを出して、朝からビールを飲んだり、すると近所の人が寄ってきてなんとなくパーティになったり。ホームパーティがとても多く、毎週末のようにどこかの家にステイ先の家族と行って食事をご馳走になっているらしい。各家で大体四台ほど車を所有し、うち2台はピックアップトラック、他日本車の乗用車が一台、小型車が一台。大体ガレージにストック用の大きな冷蔵庫が二台ほどあり、野菜や冷凍食品をどっさりストックしている。アメリカ人が皆カートにたんまり積んで買い物しているのも頷ける。

面白いお話を伺っていたおかげで時間はとても早く過ぎ、すぐに彼のニューヨーク行きのバスが発車する22時半になる。お見送りして、自分のバスを待つ。いつもの通り、発車時間を過ぎてからバスは乗車が始まる。夜中の3時半頃、20分遅れてクリーブランド着。シカゴ行きに乗り換える。隣のアジア人はチャイニーズでもコリアンでもないようだが、とても愛想が悪い。ここまでひどいのも珍しい。寝たり起きたりを繰り返しながらバスはシカゴへ向かう。



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