155日目 100610 MINNEAPOLIS



8時半起床。既に同室は皆出発している。早く出過ぎても今日も夜行バスなので、夜時間が余るだけなので、ゆっくり朝食、準備、作業。10時半出発。

隣にあるミネアポリス美術館へ行く。無料。かなり大きい美術館。日本セクションには日本の工務店が作った茶室がある、とガイドブックにはあったが見つからなかった。根付けや鎧が興味深い。京都の四条学校出身の画家らによる絵が多数展示されていた。その他、ライト付近のプレーリースクール一派による家具や建物の一部を再現した展示があった。アフリカ美術から現代デザインまで一通り網羅している。

近くのマクドナルドでお昼を取って、バックパックを担いでウォーカーアートセンターへ向かう。今日は九時まで開いているので地下のロッカーに荷物を置かせてもらう。宿は荷物預かり10ドル、かつ遠く、ずっと持って歩くか迷ったが、ここに置いておくことにした。

美術館前の道路から6番のバスに乗ってミネソタ大学へ向かう。と、途中のミシシッピ川を渡る手前でバスが止まった。終点らしい。昨夜オンラインの路線図で調べたのに、と思って訊いたら、6Uが大学まで行くラインらしい。紛らわしい。バス停を教えてもらって向かうと、ちょうど道向かいを6Uが通り過ぎていく。ついてない。次の便を30分ほど待つ。

無事大学到着。17thStで降りる。

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Rapson Hall (addition to the college of architeture in Minnesota University)
steven holl
2002

■ミネアポリスのダウンタウンからは北東、ミシシッピ側をまたいでキャンパスはありますが、その東側。バスだと上記ウォーカーアートセンターからは6U、ダウンタウンからは50に乗ってこれば近くまで来れます。Church St沿いです。

■2階にある建築学部?図書館は0900-1630、土日休み。学生でなくとも普通に図書館までも入れました。

http://arch.design.umn.edu/index.html
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外観はさすがとてもよくできている。見に来てよかった。外壁銅板の納め方も、メッシュやガラスの納め方もすばらしい。内部は柱梁がRC、床スラブはPC板っぽく、照明計画以外は予算もなかったのか無難に納めた、という印象。エントランス扉のハンドルはやはりデザインされている。ホール建築の刻印のようだ。

学部マスターの学内コンペ入賞作が展示されているので見る。木製模型が並んでいるのだが、すべて小口が焦げている。熱線で焼き切る機械で作っているのだろうか。明らかに手作りではない精度。(後で既存建物の方のホールを廻ると、工作機械が並んだ部屋があった)。おそらく夏休みに入っているので、ほとんど人気はない。

2階のライブラリに行ってみる。入り口にずらっと世界中の建築雑誌の最新号が並べてある。JAとauがあった。JA2009を手にとって見てみる。総じてとても図式的な建物が並んでいる印象を強く受ける。日本で見た時はそこまで感じなかったのに。蔵書棚に行ってみて驚く。すばらしい品揃え。エルクロッキーはおそらくバックナンバー全て揃っている。建築家のモノグラフは人気があるのか、二時間以内の貸し出し、と書いてある。日本の棚を見てみると、渡邊洋治作品集から黒川勉作品集まである。すごい。恵まれている。

次にキャンパス内にある、ゲーリーの美術館へ向かう。

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Weisman Museum
Frank Gehry

■Washington Avのミシシッピ川を渡る手前東側にあります。地球の歩き方にも載っていました。ダウンタウンからだとバス16 or 50で来れます。歩くとかなり遠いのでバスをお勧めします。

■月曜祝日休み。10-17、木-20時、土日11-。無料。

www.ewisman.umn.edu
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到着すると現在拡張工事中らしく、アプローチは仮囲いに囲まれていたが、美術館自体は通常開館していた。展示物は少ないが、ここでもLucie Rueの器が二点、見ることが出来た。スクラッチで付けられた模様がすばらしい。焼き物や器には元々あまり興味がわかないのだが、以前仕事で器を探す機会があってから、少し面白くなった。使い勝手と意匠が繋がっているものに惹かれるのは、やはり建築をやっているからだろうか。けれど彼女の器は、純粋に物として美しい。

さらっと見て後にする。歩いてミシシッピ川にかかる橋を渡り、ダウンタウンへ戻る。バスに乗るか迷ったが、結果的には乗った方がよかった。歩くとかなり遠い。途中ライトレールに乗ってニコレットモールまで。昨日も行ったArby’sで夕食をとり、歩いてウォーカーアートセンターへ戻る。8時前着。無料日だからか、見違えるように賑わっている。休憩し、九時前に荷物を担いで出発。また歩き、ライトレールを乗り継いで、メガバス乗り場へ向かう。グレイハウンドのようにターミナルがなく、普通の路線バスのようなバス停なので早く着いても座って待つ所がない点が不便。まぁ安いので文句は言えない。

近くまで行くとガスリーシアターの電飾が見える。さすがヌーヴェルの建物は夜の方が映える。時間もまだあるので寄ってみる。今日は公演があったらしく、観覧後の人々でバーもホールも賑わっている。

バス停に着くと、30分前なのに既にバスは来ていて搭乗が始まっていた。乗り込む。今夜も満員。隣が恰幅のいいアメリカ人で少し窮屈。22時半バスは出発。



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