134日目 100520 NEWYORK



7時起床。朝から作業。オンラインでグレイハウンドバスを予約しようとすると、gifted ticket feeという項目で18ドルものフィーを取られると出てくる。何度も試しているとprimary cardholderの欄にチェックがないとそれが出てくることがわかった。カードの持ち主本人が乗るのであればこの欄にチェックできるのでOK。無事予約完了。newhavenを経由していくのでeticketではなく、ターミナルでチケットを受け取らないといけない。その他メールなど。なかなか作業が終わらず宿から出られない。天気がいいらしいのにもったいない!

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Solomon R. Guggenheim Museum
Frank Lloyd Wright
1959
5th Avenue 1071,10128 New York,United States

■地下鉄4,5,6線の86st下車、西に歩いてセントラルパーク沿いを北へ。徒歩10分程度。
■木曜休み(他の美術館と異なるので注意)、1000-1745、土曜のみ-1945、無料の日はここはありません。

www.guggenheim.org
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11時過ぎ出発。まずは地下鉄に乗ってグッゲンハイム美術館へ。NYに来て初めての快晴。気温は既に27℃。半袖。長ズボンが暑いくらい。着くと今日は休みの札が。調べていたはずなのに忘れていた・・。下調べの意味がないじゃないか、と自分を恨みながらホイットニー美術館へ向けて歩く。

セントラルパーク沿いの道を歩いていると、おそろしく上手いスネアの音が聞こえてくるのでパークに入ってみると入り口でジャズメンが演奏している。今まで見たどのストリートミュージシャンより上手い。さすがレベルが高いのか。公園内の芝生ではフリスピーをしたり、水着になって日焼けを楽しんだりと、平日にもかかわらずかなり大勢の人が久しぶりの太陽を楽しんでいる。1時間ほどベンチに座って演奏を聴きながら休憩。こんな日にセントラルパークに来ないなんて間違っていると思う。

また歩き出してホイットニー美術館着。

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Whitney museum
Marcel Breuer
1966
Madison Avenue at 75th Street 945,10021 New York,United States

■地下鉄6線、77st下車、少し南へ75stで西に曲がると北側に見えてきます。
■月火休み、内部撮影禁止。大人18ドル。1100-1800、金曜のみ1300-2100。金曜1800-は無料です。(MOMAの無料時間がかぶります)

www.whitey.org
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気がつくといきなりあのファサードが目の前にある。大きい。ここを知ったのはOMAの増築案を見たからだが、頓挫した計画は他の建築家などに託されたりしないまま、今も増築されずに残っていた。

チケットを買い、荷物を預けて中へ。地下へ行くと(元?)AMOのジェフリーイナバさんのインスタレーションがある。ショップの品揃えはあんまり。エレベーターで最上階まで行き、下って見ていく。Biennal2010という展示で、毎年やっているオムニバス展のよう。これまでの同展覧会の図録やポスターなどで振り返る展示も一部やっていた。シールで入館証となるのだが、メンバーシップのMのシールの老人が多い。作品はアメリカ人のものがほとんど。

ディテールはどれもごつく力強い。階段の段板の石や、各展示室出入り口の開口の枠や手すり子のフラットバーの見付けが厚い。アメリカを感じる。ファサードに特徴的な開口部は内側でも彫刻のような光の入り方になっている。凹んでいる分間接光のようになって具合がよい。休み休み一巡してもう夕方の5時過ぎ。出て地下鉄に乗り、グランドセントラルターミナル下車。

駅は大きく激しく人が行き交っている。さすがアメリカ一番の駅。吹き抜けのコンコースは立派だが、ホームはせせこましい感じだった。コンコースとホームが吹き抜けで繋がっているヨーロッパの駅舎のプランとは異なっている。

次に歩いてクライスラービルへ。

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Chrysler Building
William Van Alen
1930
Lexington Avenue E 42nd Street 405,New York,United States

■セントラルターミナルから歩いて五分くらいです。
■一階のロビーまでしか普通の人は入れません。
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そのあたり一体は19世紀末てきな意匠のビルが固まっていた。なるほどアールデコってそういうことか、とエントランスを見て思う。アールヌーヴォが植物などから拝借した曲線によるデザインだとすれば、デコは機械のモチーフから拝借した直線によるデザイン、という感がする。出方は違えど、それまでのクラシシズムからの逸脱の欲望の発露、という点では同じ。

エンパイアステートビルへ。今日は天気がよいのでNYで最も高い展望台から見てみたいと思った。思うことは皆同じで既に行列が出来ている。並んで結局延べ4,50分ほどかかって86階へ。露天の展望台なのでガラス越しでなく外を見渡せる。摩天楼はやはり大きく、高い。ビルの谷間に流れるタクシーの列は峡谷を流れる川のよう。近くにさっき行ったクライスラービルも見える。シールグラムビルのプロポーションが他に比べてかなり細長いことがよくわかる。セントラルパークだけきれいに余白のスクエアとして残っている。これこそ都市計画の美学、といったところだろうか。

一周して降りる。今日はニューミュージアムが夕方七時から無料なので急いで地下鉄に乗り向かう。

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New Museum
SANAA
2007
Bowery 235,NY 10002 New York,United States

■地下鉄6線だとBleecker Stか、Spring Stが近いです。Bowery AvとPrince StのT字路の突き当たりにあります。
■月火休み。1200-1800、木曜のみ-21で1900-2100は無料です。
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地下鉄を降りてソーホーを抜けていく。どこのレストランも満杯でかなり賑わっている。ここの方が地元民の街なのだろうか。20時過ぎ到着。荷物を預けて中へ。エレベーターが搬入用を兼ねているのかかなり大きい。50人以上は危ないし違法だから乗らないで!と貼ってあるのが面白い。普通乗らないと思う。

最上階から降りていく。プランは偏心したロの字型で非常階段が少しわかりにくい。ホイットニー美のキュレーターが独立して若い作家のための展示スペースとして1977年に立ち上げたところらしく、若い現代美術作家が多い。が、あまり面白くない。建物もせっかくのボックスのずれ部分のトップライトは全て塞がれていた。階段のディテールは蹴込みにStPL、段板はモルタル、と気持ちはわかるがかなり痛んでしまっていた。

1階には村上隆のinochiが置かれている。ショップを見てから九時より前に出る。歩いて宿に戻る。途中大きなスーパーがあったので夕食のための食材を物色していて、リュックを預けたまま忘れて出てきていることに気づく。時計は九時10分。もう閉まっている。慌てて走って美術館に戻る。警備員が居たので無理を言って取ってきてもらう。危ない。また明日行かなければならないところだった。

また同じ道を辿り、スーパーで買い物。30分ほどかけて宿まで歩く。14Stより南、ユニオンスクエアより南の方が夜は賑わっている印象だった。22時過ぎ到着。パスタを作ろうと当てにしていたキッチンにあったクリームスープの素がなくなっている。また出かけるのもしんどいので、結局果物だけで済ます。やはり自分の持ち物以外を当てにしてはいけない。

シャワーを浴びて作業。2時前就寝。



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