133日目 100519 NEWYORK



朝5時起床。完全に時差ぼけ。昨日出来なかったテキストと写真の整理、先々の予定の決定作業。地図に行きたいところをプロットする。10時出発。
まずはツーリストインフォへ情報収集へ。タイムズスクエアまで歩く。液晶画面の大きさがすごい。もはや液晶画面だけの建築になっていたりする。内部はどうなっているのだろう?確かにここでの年明けならすごそうな気がする。本当に人が多い。

タイムズスクエアのインフォに入り地図などをもらうが、結局もう少し北にあるメインのインフォメーションの方が断然良い地図があった。レポート用紙方式に破り取る、そこでもらえる地図が数多くあるフリーの地図の中で一番わかりやすいです。地下鉄の駅、路線が通り名の全てふられた地図にレイヤーされているので。あとそこでもらえるギャラリーガイドと、日本人作成によるミッドタウン超詳細マップ(全てのお店が載っている)も便利です。

タイムズスクエアのtcksは長蛇の列。何かと思えば当日のブロードウェイのチケットを半額で売っている。ブロードウェイは中央がテラスになっており椅子とテーブルが置いてある。このど真ん中でそれをするのはなかなか粋な計らい。さらに北上し歩く。

途中シティバンクがあったので、ドルを下ろす。ついでにヨーロッパオーバーステイの罰金を、現金で送金できるか訊いてみるとできるというので所定の用紙に記入しまた持って行くと、どうやら英語の理解がお互い不十分だったらしく、現金でも、アメリカで作った口座がないと、日本のシティの口座があっても、無理とのこと。最初に言ってくれれば時間を無駄にせずに済んだのに。

やっぱりまずはフィンランド領事館に行ってみようと東へ向かうことにする。

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CBS building
Eero Saarinen
1963

■6th Avと53Stの角です。すぐ近くにMOMAがあります。
■普通のオフィスビルのようなので入れなさそうです。
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CBSビルは住所がわからず場所が調べられていなかったのだが、歩いているとたまたま見つかる。遠くからでもこの黒いファサードは目立った存在感を放っている。圧倒的に大きい。こんな大きいものを50年も前に、一人の建築家(事務所だが今よりは確実に規模は小さいはず)がコントロールしたというのはすごい。その時代にして、今見ても周りの高層ビルと比べて似ていないファサードを作れている。

なおも東へ行くと、また期せずしてミースのあの有名な黒いファサードが見えてくる。

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Seagram building
Mies van der rohe
1958
Park Avenue 375,10152 New York,United States

■Park Av と52Stの角です。
■受付で訊いてみましたが、ロビーは撮影できませんでした。事前情報では火曜の三時からガイドツアーがある、とありましたが、未確認です。
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いやー周りに比べ圧倒的にシック。大人と子供という感じ。近くにおなじようにブロンズペンガラスのファサードにブラウンの外装のビルはあったが、甘く感じる。この黒の締め具合が必要。とても巨大。このスケール感こそアメリカ。ヨーロッパや日本のビルではこの巨大さは体感しなかったように思う。ドイツのミースとはまた違う。ナショナルギャラリーがアメリカを経たミースというのが、これを見るとよくわかる。

斜め前にはレヴァーハウス。

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Lever house
SOM
1952
Park Avenue at 53rd Street 390,New York,United States
■シーグラムビルの斜め前です。
■オフィスアワーは1階のパブリックスペースは見れるようです。
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こちらは思っていたほどキレていない。ステンレスとグリーンのガラスの外装は甘い感触。中庭にはハローキティの彫像?が置いてある。よくわからない。

延々東へ歩く。3rd Stを超えたあたりから一気に建物が低くなる。住宅地っぽい所に入る。その先、川縁に国連本部の隣にフィランド領事館の入るビルはあった。受付の黒人にIDを見せて用件を伝えると通してくれる。エレベーターを昇る。建物のファサードがシールグラムビルと同じI型鋼だった。united nation plaza builとあったので、ミースかSOMあたりがかんでいるのだろうか。領事館へ着くと、閉まっている。午後はアポイントのみの受付と書いてある。朝HPで調べた時にはそれは書いていなかったはずなのに。見落としたのか。しばらく待っても誰も来ないので、仕方なく後にする。

帰りも52Stを通って戻る。

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Rockefeller guest house
Philipp Johnson
1950
242 East 52nd Street,New York, NY
■52Stの3rdと2nd Avの間、南側にあります。
■個人邸です。内覧不可。
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ジョンソンのロックフェラー邸は本当にこじんまりと、けれど品のあるたたずまいで建っていた。周りの建てものとは格が違う感じ。
歩いてモマへ。

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MOMA
谷口由生
2004
West 53 Street between Fifth and Sixth avenues 11,10019-5497 New York,United States

■6thと5thAvの間、53St,54Stどちらからでも入れます。
■月火休み。1030-1730。金曜のみ2000までで1600-2000は無料。大人20ドル。
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金曜に来るつもりなので、エントランスとショップだけ見て回る。いままでの国で見たものが多く並んで居る。やはり高い。それぞれ値段をわかっているからそう感じてしまう。5thAvを北上する。

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LV NY
青木淳
2004
East 57th Street 1,10022 New York,United States

■5th Av/57Stの角です。
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思っていたほど、写真ほどきれいでない。シールが劣化し、フィルムも劣化しているからか。ぼやけ具合がなめらかでない。近寄ってみると表裏から違うパターンを貼り付けている。これを作る(決定する)労力を考えるとぞっとする。

そのまま北上し、セントラルパークに当たるところにアップルストアがある。地下の店舗に降りるとものすごい盛況。ipadを触ってみる。B5くらいのちょうど良いサイズ。薄い。一番触ってみたかったオンスクリーンのキーボードはちょっと敏感過ぎる気がしたが馴れれば大丈夫なのかもしれない。エアキーボードをするくらいの軽さでタッチすればいい感じ。その他やはり操作性、動きのなめらかさとリアクションの早さが気持ちよい。ただあくまでリーダー、という感じ。情報を作り出すための道具ではなく、他で作った情報を読むための道具。理解が間違っていなければ、OSがMacOSではなく、iphoneのシステムに近いことや、Macの場合OS10.5.8からの対応
となっていることから日本に帰っても買うことはなさそう。山形浩生さんが「コンピューターは作業効率を上げることなく、逆に時間を人から奪っている」と言っていたことを思い出す。触ることはとても楽しいが、それによって何かをするための時間が失われる。必要なものなのかどうか。店内はおそらく皆これを触りに来ている。この混み具合は異様。

歩いてセントラルパーク沿いを西へ。スーパーに寄って食材を購入。野菜が高い。ヨーロッパでの物価のバランスとは大分違う。肉、チキンが安い。ソーセージやハムはかなり高い。パスタもトマトホールも同様。アメリカでは何を作ったら安いのだろう?この分では肉を焼くくらしか思い付かない。

歩いてタイムズスクエアを通り、7時頃宿に戻る。夕食をとり、寝しなに少し1Q84を読む。23時頃就寝。



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