10時前起床。チェックアウトが１０時までなので慌ててシャワーを浴び身支度をする。このホステルのキーはなく、全て番号式なのだが、チェックアウトの日で番号が自動的に変わるシステムのようで、シャワーから帰ってきたら部屋に入れなくなっていた。たまたま部屋に他の人が寝ていたので開けてもらえたが、下手したらそんな格好でレセプションまで行かなくてはならない。
お昼のKさんと待ち合わせしている電車までの時間に教会を一つ見に行こうと思っていたが、寝過ぎて時間が微妙なので明日に回し、近日の調べ物や荷物の整理など。11時半出発。
12時前に駅でKさんと落ち合い、切符を買ってセイナヨキ行きの電車に乗り込む。今日はintercityだからか、電車も空調がかかっていて快適。１時過ぎセイナヨキ到着。Kさんの友人家族が迎えに来てくれている。駅に置いてあった地図でアアルト建築の場所を教えてもらい、そこでお別れ。Kさんはお宅へ。自分はアアルト建物を見に行く。ツーリストインフォも土曜で閉まっている。
駅から10分も歩かずに到着。近い。固まって6つものアアルトによる建物がある。
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■Cross of the Plains Church
Alvar Aalto
1962
Koulukatu 24, Seina:joki
月～金 1400-1800(summer無休1000-2000)■Library
Alvar Aalto
1965
Koulukatu 21, Seina:joki
月～金 10:00～19:00、 土：11:00～15:00(夏は土曜close）■Town hall
月ー金 0900-1500■Theater
月ー金 1100-1700
公演がある日：月ー金1100-1900、土1200-1900■State Office Building
月ー金 0900-1500
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まずは三時までしか開いていない図書館へ。が、どれかわからず地図を見ているとわざわざ車が停まり、「困ってる？」とおじさんが訊いてくれる。なんて親切。ほんとにフィンランド人は今までの国で圧倒的に最も親切。訊くと、目の前の建物だが今日は閉まっているとのこと。どうやらrestorationと言っていたので改修中？けれど街の人もちょこちょこ本を返しにきて扉まで行ってから、なんだ閉まってるじゃないか、という感じで帰って行くのでただ休みなだけかもしれない。
しょうがないので六時まで開いているという事前情報の教会へ。が、ここも扉には月ー金と張り紙がしてある。セイナヨキまで来てひとつも見れないのかー、と落胆して扉を引いてみるとなぜか開いている。入ってみると誰も居ない。そろっと入ってみる。身廊はとても求心的な空間。平面的にも奥に向けて狭くなる台形型で、断面的にも天井は下がり、床も奥に向けて下がる傾斜がついている。それによって、かなり強い方向性が出来ている。見ているとひとりのおばさんが入ってきて、「今日は休みだから悪いけど出ていって」ということをフィンランド語でおそらく言っている。それでもぐるっと一回りする分にはみさせてくれたので感謝。お礼を言って後にする。鍵は後ろで閉められた。ここだけでも見れてよかった。
シアターや市庁舎をぐるりと外観のみ、四方ぐるりと廻ってから駅に歩いて戻る。まだ電車の時間まで一時間以上あるのでベンチで作業。出発10分前頃、Kさんが友人家族の見送りと共に帰ってくる。お母さんが、お土産に、とフィンランドのチョコレートと、なんとイッタラのアアルトデザインのガラスベースを下さる。今日初めてお会いしただけなのに、まさかそんなものを頂けると思ってもいなかったので驚き、恐縮。自分用には何も買っていなかったので、うれしい。なんとか割らずに日本まで持ち帰りたい。丁重にお礼を言って、お別れ。
VRでタンペレに戻る。電車が結構遅れていて、乗り換えるつもりの乗客が殺気立っている。ＶＲは日常的に遅れるらしい。バスの方が時間に正確だそう。車線もバス専用車線があるので渋滞にもかからない。これはすばらしいと思う。そのためか他の国に比べ車が多いという印象がない。
タンペレに到着し、近くのタンペレホール？を見てから、夕食を食べにタンペレで唯一のラーメン屋へ。今日泊めてもらうEも昔働いていたそう。日本人とフィンランド人のハーフが経営しているらしい。入ると日本語でいらっしゃいませ、と言われる。日本語を学んでいる女性が流暢な日本語で接客してくれる。味噌ラーメンと餃子を頼む。ここは焼き餃子、全く同じ味で美味しい。ラーメンはしょうゆ、味噌、塩からスープが選べ、ベジタリアンの多いことを反映してか、具も野菜が豊富。丼ものもある。京都のこってりしたラーメンに慣れている身にはあっさりしているが美味しく頂く。こちらの人はパスタにしても柔らかい麺を好むので（なのであまり自分達にとっては美味しくない）、ラーメンも「麺は固めにしますか？」と訊いてくれる。レジには日本のお菓子や小物が売っており、今治産のガーゼタオルがあったのには驚いた。繋がっている。
食後歩いてEのお宅へ。前後にリュックを背負って徒歩30分はちょっと辛い。彼らは今日から旅行に出かけたらしく、Kさんが鍵を借りている。着くと家族用の集合住宅団地でとても気持ちの良い立地。近くに湖もありかもめが飛んでいる。家は広く、なんとサウナが付いている。一休みしてからシャワーを浴び、サウナに入らせてもらう。こちらのサウナは電気で熱せられた石に水を自分でかけて蒸気を出すシステム。やってみると、ひとかけする度に体感温度が一気に上がる。蒸気により熱が伝導するさまがよくわかって面白い。昨日、北欧の大部屋サウナは水をかける人によって気持ちよさが違う、というのがよくわかる。
テラスが広く夜風（まだまだ明るいが）が気持ちいい。どこのバルコニーもこのようにガラス折れ戸が付いていてサンルームとしても使えるようになっている。気持ちいいのでテラスで少し作業。日も暮れてから中に入って遅くまで作業。2時就寝。