8時半起床。咳がかなりましになってきた。薬が効いてきたのかもしれない。朝食を食べて10時頃出発。初めて地下鉄に乗る。Kaisaniemiから二駅のKampiへ。バスターミナル、ここからESPOO行きのバスが出ている。バスターミナルは地下に乗り場がずらっと、2フロアに渡って並んでいる。最初地上をぐるぐる探してなかなか見つからなかった。

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Helsinki University of Technology (TKK)
Alvar Aalto
1966

Helsinki Technical University (TKK) Library
Alvar Aalto
1969
Otakaari 1,02150 Otaniemi, Espoo,Finland

■Kampiからだと102番のバスで15分ほど。降りるバス停はTeknillinen Korkeakです。または、中央駅付近のバス停Elielinaukioから195番のバスで20分ほど。降りるバス停はKemisti。

■開館時間:月~金:08:00~21:00、土:09:00~16:00、6~8月:月:08:00~18:00、火~金:08:00~16:00
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バスから階段状のホールが見えたので降りる。TKKのキャンパスはやっと来た春(というか夏)を楽しむ若者で溢れている。
まずは図書館へ。誰でも入れる模様。トップライトが豊富で明るい。多くの学生が静かに勉強している。スペインの大学図書館とはえらい違い。北欧の図書館はどこも静かだ。

一通り見て、隣の本館へ。ちょうどお昼どきで学食が満杯。2階に上がり、階段状のホールの前まで行くと、テスト前なのか学生が大勢会場を待っている。しばらく待ってから試しにドアを開けてみると開いている。準備中のところをちらっと見たが、外観ほどインパクトのある内観ではない。普通の講義室、といった感じ。

本館を後にして、教会を探す。地図をちゃんと写真に撮ってこなかったので迷う。学内にあった掲示地図にkappeliとあり、たぶんこれが教会かと見当を付けて向かうと正解。

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Student Chapel (Otaniemen Kappeli)
Kaija&Heikki Siren
1957
Ja:mera:ntaival 8A 02150 ESPOO

■最寄りバス停は上記TKKキャンパスと同じです。TKKから歩いて10分くらい。
■7月以外の毎週日曜日は何か行事があるようですが、平日は開いているようです。
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ここもデンマークで見た教会のように屋根組がすごい。細い木しか取れないからか、二本合わせて梁を構成している。fixガラスの向こうに十字架が見える。買ったパンフレットによると、オリジナルは1957の竣工だが、1976に放火に遭い、現在建っているものは1978に再建されたものとのこと。

そこから南へ、けっこう歩いてtapiolaへ向かう。確か建築士の試験で都市計画の例として中心に池を配した低層住宅地として出題されていたので一度見てみたいと思った。池のまわりはとても気持ちよく、とりあえずベンチで休憩。渡り鳥なのか、鳥が群れを成して行ったり来たりしている。群れの中にもグループがあるようで、いくつかばらばらになっている。飛ぶ陣形が動く図形を空に描くようで美しい。
アアルトのアパートもこの近くにあるようだったが、見つからず。どちらにせよ外観しか見れなかったのでよしとして、教会へ。

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Tapiola church
Aarno Ruusuvuori
1965
Tapiolantie 02100 Espoo, Finland

■TKKキャンパスから歩いて30分ほど。バス15番でキャンパスから15分ほど。最寄バス停はKontiontieです。
■開館時間記載なし。いつでも入れそうです。ウェルカムな感じでした。
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コンクリートブロックによる教会。大きな吹き抜けの背後にとても薄いRCスラブによるハイサイドライトがある。十字架上部にもトップライトがあり、ほぼ外光のみで必用照度を確保している。壁面や天井にあるランプの付け方が面白い。この教会も地域のカルチャーセンター?が同じ建物内にあり入り口で係の女性がパンフレットをくれた。教会というのは街ではそもそもそういう位置づけなのだろう。多かれ少なかれそのような使われ方をしている。

バスでTKKキャンパスまで戻り、VANTEE行きのバスに乗り換える。一時間弱ほど乗ったところで、運転手が降りる停留所を教えてくれる。線路の高架沿いを少し北に歩くと教会が見えてきた。

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Myyrmaen Kikko Ja Seurakuntakeskus(church)
Juha Leiviska
1984
Uomatie 1,Vantaa

■電車VRならM線に乗り、最寄り駅はMyyrmakiの一つ次のLouhela Kippsta駅下車 、駅の目の前に教会があります。バスだとTKK前から510番に乗り、3分程度。降りたバス停はNoropolkuです。運転手さんに教会最寄りで、と伝えると上記二つの駅の間あたりに下ろされるので、そこから10分ほど歩いて着きます。5
■月~金の9:00-14:00と教会のイベントがあるときは開いているようですが、閉まっていても受付に人が居れば開けてくれることもあるようです。

http://www.vantaa.fi/en/i_perusdokumentti.asp?path=110;2508;2509;6843

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メインエントランスから入るとパソコンに向かい作業をしているおじさんがいたので、教会が見たいのだけど、と訊くと、ちょっと待ってくれ、と作業を切りのいいところまでしてから、案内してくれる。鍵を開けていたので、教会自体は普段は閉まっているのかもしれない。(もしくは棺があり、5/13のキリスト生誕?祝日前日だったから、かもしれない)詳しく英語で教会が建つ経緯から説明してくれる。祭壇のみテキスタイルの版権があるから?撮影不可だったが、そこが入らなければOKだった。

ホールのペンダント照明がとてもすばらしい。群形に吊られた様はさっき見た渡り鳥のよう。レイヴィスカはふんだんに入る自然光の白い光とオイルランプを模したペンダントランプの暖かい光とをミックスしたかったらしい。

その後、英語の説明テープを流してくれて、かつ、英語、フィン語のパンフレット、日本語訳のペーパーまで頂く。とてもウェルカムな印象。お礼を言って後にする。

帰りはVRで中央駅まで。街は陽気で芝生にたくさんの人が出ている。あまりに陽気なので上着など荷物を置いて身軽にしてから、フェリー乗り場へ。世界遺産にも指定されているスオメリンナ島へ向かう。公共のフェリーで12h有効券で3.8e。船に乗り込む。15分ほどの短い航海。カモメが追いかけてくる。同じくらいのスピードで運行しているので間近に写真が撮れる。最高の天気で潮風が気持ちよい。

島到着。既に7時過ぎだが全然明るい。島で夕食を、と思っていたがレストランは船着き場近くを除き、カフェも全て17時までで閉まっている。お腹が空くのを我慢して島の丘を歩く。南方の海に対する要塞となっていた島、とガイドにはあるが、普通に家も立ち並んでいる。少ないが陽気を芝生で楽しんでいるのは地元民だろうか。

30分ほど歩くと島南部を望む丘に到着。登ると南の海が望める絶景。大砲が置いてある。海は穏やか。海側からは見えないように芝生に隠れて建物が埋もれている。弾薬庫だろうか。絶景ということは戦略的には遠くの敵まで望めて申し分ないということ。大砲を見れたので、空腹に追われるように船でヘルシンキ市内に戻る。

せっかくなのでテラスで食べたいなぁと探していると建物の中庭部分にバルがあり、とても賑わっていたので入る。咳もかなり治まってきたので、タパス盛り合わせと久しぶりのビールで乾杯。スペインでタパスを食べ損ねたのにこんなところで食べることになるとは。
久しぶりにアルコールが入ったからか、疲れが溜まっていたのか、帰ってすぐ着替えもせずに倒れるように23時就寝。



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