118日目 100504 STOCKHOLM




夜行バスはあまり眠れず予定到着時刻通り6時半ストックホルムバスターミナル着。中央駅のすぐ隣なのでわかりやすい。
ATMで少し卸してから、カフェでシナモンロールとコーヒーで朝食。それだけで800円くらいする。それから歩いて予約している宿へ。

City Lodge Hostel Stockholm。中央駅から歩いて5分。歩き方には載っていない。一番安い部屋は18bed!ドミトリーで200SEK。他少ないベッドのドミからシングル、ダブルまで色々ある。朝食は付いていないが電子レンジのみのキッチンは使える。ネットはwifi、備え付けどちらもフリー。朝11時からチェックインできる。

迷わず着くと入り口が8時からしか開かないと書いてある。あと30分もある。ガラスから中をうかがい人が居たのでノックして開けてもらう。たまたまレセプションが早く来ていたのでチェックインし、荷物だけ預けさせてもらい、メールチェックなど。

9時になったので歩いてツーリストインフォに行ってみる。地図は宿にあったのと同じもの。トゥルク行きのフェリーのチケットを調べるため窓口の場所を教えてもらう。シリヤラインとヴァイキングラインの違いはなに?と訊いたらヴァイキングの方がちょっと安い、とのこと。他目的の建物の場所を訊く。

歩いて中央駅まで戻り、ヴァイキングラインの窓口で聞き込み。ネットでは調べていたが一応確認しておく。朝発か夜発の一日二便しかない。と、11時になったので宿に戻りチェックイン。荷物を入れてシャワーを浴びる。咳が残っているがシャワーを浴びたい、と思えるということは治ってきている証拠だと思う。

今日は歩いて行けるアスプルンドの建物を廻ってみる。といっても二つだけ。まずは繁華街をぶらぶら。H&Mを始め似たようなブランドのロゴが並ぶ。デンマークに入ってから繁華街の街並みはどこも変わらない気がする。北へずんずん表通りを歩くと美味しそうなパン屋さんがあったので入ってみる。またシナモンロールとカフェラテを買って近くの公園の芝生で食べる。美味しい。
その公園の反対側に図書館はあった。

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Stockholm Public Library
Erik Gunnar Asplund
1927
Odengatan 63,11348 Stockholm,Sweden

■中央駅から歩いて15分程度。
■月ー木0900-2100、金-1900、土日1200-1600。誰でも入れます。
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入り口を入るとシリンダーの外側に前室があり、また階段を上るとあの有名なシリンダーの書庫室に入る。一度暗く天井も高くない前室から一気に明るく高い部屋に入る開放感がすごい。またアプローチが階段を上って行くので視線が上へ上へと向かい自然とその高さを意識するようになっている。(最初に入った入り口がメインでなかったが、メインエントランスは外部階段から一直線にシリンダーへ伸びているのでその効果がより強かった)。確か安藤さんがどこか東北の方だったかの図書館で似た閲覧室を作っていたが、スケールが違うとこうも印象が違うものなのか。階段で3階まで上がれるようになっており、階ごとにその廊下の幅ずつセットバックしており、上広がりのシリンダーになっている効果は大きい。本棚へ当て込む照明も、裏側は棚と同じ木仕上げでサインが入れられており、遠くから見ると完全に壁に混じる。白壁部分のいぼいぼは音響を考慮してだろうか?影がきれい。くもりだからか下からの間接照明からの光の方が強く上に影が伸びている。

上がったり降りたりしながらぐるぐる廻る。図書館の性格上円形プランは書庫が拡張できないため不向きな気がするが、しかし気持ちのよい空間。ソファに座ってしばし休む。シリンダーから四方へ廊下が延びているのでそれぞれ廻ってみる。

ある部屋は天井が四方ともRになって入り隅を無くしておりハイサイドライトからの光がきれいに廻っている。螺旋階段もきれい。水飲み台がありとても凝った意匠。ペンダントランプも壁面の真鍮のオーニングと揃った意匠になっている。
が、この建物に関してはディテールがどうこうというより、このスケールの空間と開口の入れ方、照明の入れ方で良さが確保されている。しかしすばらしい。

今度はメインのエントランスから外に出る。真ん前にマクドナルドがあるところに時代の流れを感じる。隣の広場の東屋も気の利いた仕上がりだが誰だろうか。

次にバクテリア研究所へ向かう。インフォで教えてもらった場所だとこのまま北へ上がっていけばいいはずだが、途中に大規模な工事をしておりその無効に研究所を含む大学らしきキャンパスがあるが、渡り方がわからない。地図を見ていると自転車乗りが、困ってる?と声をかけてくれる。そういえばオスロでも同様に声をかけられた。今まで(インドでは必要ないのも含め嫌というほどあったが)ヨーロッパに入ってからその手の親切に当たったことがなかったので感心。けれども彼もわからない。そりゃマイナーな建物すぎてわからないはず。渡れたとしても正確な住所が手元にない(忘れてきた)ので明日に回すことにする。(実際返って調べ直すと、全然場所が違った。もっと遠い)

帰りにスーパーに寄って夕食と明日の朝食を買い、宿で食べる。それでもまだ夕方6時過ぎ。作業をする。このところ時間に余裕があるのでそうもかからない。そろそろ、とアメリカ上陸後の下調べを始める。NYが広い。これを書いているのは5/5、翌日なのだけれど、大体2週間前後先の予定を調べつつ、翌日など近日の詳細を調べつつ、数日過去のログを書きつつ、というのを同時にしていると三つの時間に入り込んでいて、よく記憶と情報が混じったりしてしまう。特に地理関係の感覚をそれぞれのモードに戻すのが難しい。今は日が暮れるのが9時過ぎくらいで、こんなに夜出歩かないのがもったいない気もするが病み上がりなので大事をとって。23時就寝。



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