119日目 100505 STOCKHOLM



7時半起床。昨日買っておいたドーナツと果物で朝食。出発し中央駅構内の売店(SKのマークがあるセブンイレブンやコンビニでどこでも地下鉄など公共交通共通チケットが買えます。)で地下鉄一日券を購入100SEK。4回以上一日に乗るならばこれを買われる方がお得です。(シングル30sek)。

まずはアスプルンドは森の墓地へ向かう。

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Woodland Cemetery (Skogskyrkog?rden)+Woodland Chapel (Skogskapellet)
Erik Gunnar Asplund
1920
Sockenv?gen 479,122 33 Stockholm,Sweden

■ストックホルム中央駅から地下鉄(表示がTでトラムではないので注意)グリーンのライン、Skogskyrkog?rden駅下車。駅を出てすぐ隣、右に行けば入り口になります。
■2010年は7/4-9/26の期間は英語ガイドツアーが一人100sekであり。おそらく要予約?メインエントランスが待ち合わせ。ストックホルムカードも含まれているそうです。それ以外の言語のツアー、もしくは上記以外の期間のツアーはプライベートガイドとなり、メールで問い合わせたところ、一人2700sek(!)だそうです。日本語も可能。ビジターセンターは五月と九月の日曜のみ11-16時、5/31-8/29までは毎日上記時間で開いています。墓地自体は毎日24時間開いています。
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前もってガイドツアーは問い合わせていたのだが、あまりの金額の高さに断念。三つの礼拝堂は外観のみとなるが墓地のみ廻ることにした。駅を降りてすぐに入り口は見つかる。今日は葬儀の予定が多く入っているようなスケジュールの書いた看板があったがスウェーデン語なのでわからない。そのためか結構車が墓地内の駐車場に入っていっている。

入り口の門を入るとすぐに有名な十字架を丘の上に望む道になる。丘の中腹に黒い十字架はあり、丘を登り切ったところに葬祭場はある。葬祭場手前には礼拝堂らしき同じ形の3つの建物が並ぶ。角が丸く幅木が大きめにとられているため、かわいい印象を与える。礼拝堂の前のベンチで一休み。ちょうど十字架の前。前を弔い客らしき人々がぽつぽつ通っていく。クラシカルなシンメトリーの葬祭場をさらっと通って、その先へ歩いてみる。

まっすぐビジターセンターへ続く道を左手に折れると、アスプルンドの小さな礼拝堂に当たる。たまたまセレモニー前の準備をしていて開いていたので、断って少し中を見せてもらう。深い勾配の屋根の頂点がおそらく二重のトップライトになっている。狭いが上部の白い円錐状の天井とその下の低い空間とのプロポーションが極端な不思議な空間。入ったらいきなり中、という印象。柱が土台と柱頭を逆転したような意匠で床から生えて大きな屋根を支えているように見えて面白い。柱や扉は細かな装飾が施されている。ネオクラシシズムとモダニズムの過渡期の建築、という感じが、模範的印象だが、する。

アプローチの軸線の設定がかなり強い。メインアプローチもサブアプローチも遠く見渡す所まで一直線に道が通っている。

歩いてすぐ近くのビジターセンターへ。緑の三角屋根がかわいい。アスプルンドのデザインに基づいて、と書いてあるので死後に出来たものだろうか。(下調べがかなり薄いので失礼)。

その先、もう少し奥へ歩いたところにレヴェレンツの礼拝堂がある。クラシカルなファサード。扉はやはり開いていない。神殿風のエントランスファサードの後ろには不思議な横に幅の広い切り妻型のシンプルなボリュームがある。中がどうなっているか気になるが見れない。隣に煉瓦造の小屋もあるが全て閉まっている。

それら礼拝堂へ続く道沿いの林の中に多くの墓石が立っている。そちらがメインなのだ。こういうところに埋葬されるのは贅沢な気がする。帰りは行きと違う道を、丘を登る。葬祭場が見渡せる。何やらセレモニーをやっているようで明かりが点いている。もちろん入れる雰囲気ではないので、あっさりと後にする。
写真での印象が強かったせいか、中が見れなかったせいか、期待していたほどの満足感は得られなかった。

地下鉄に乗り、レヴェレンツの教会へ向かう。

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Markuskyrkan/St.Mark’s church
Sigurd Lewerentz
1963
Malm?v?gen 51,12149 Stockholm,Sweden

■地下鉄グリーンのライン、Bjorkhagen駅下車。森の墓地からだとSkarmarbrink駅で乗り換える必要があります。駅から少し北東に歩いたところ。駅からも見えます。
■開館時間は書いていませんでしたが少なくとも平日の普通の日中なら誰でも入れるようです。
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駅を東側へ出て少し北へいくと右手に教会が見えてくる。保育所?も併設しているよう。教会の対面にある別棟に園児募集のような張り紙が見える。入り口らしき表示の扉が開いていたので中に入る。作業員っぽい男が二人何やら作業をしていたので挨拶する。どうぞ、という手招きをしてくれたのでどうやら見学自由のよう。

内部は暗い暗いと聞いていたほどではなく結構外光が入り明るい。天井の不思議なヴォールト屋根が面白い。左右の壁に接するアーチのライズが違うため、下から見ると稜線がばらばらに見える。教会のプランの方向性とは逆方向の方向性で意図はよくわからないけれど。水勾配のためか構造的解決のためか?非対称のプランの意図と効果の相関関係が今一読めない。

マルメの建物もそうだったが、そこに立った印象を気持ちよいか悪いか、面白いか否かと言われれば前者なのだが、とらえどころがない印象。うまく読めない。この教会も他の部屋のわざと天井のグリッドとずらしたトップライトやそれがそれぞれ方角が違う向きを向いていたり、また椅子や照明は違う純北欧的なデザインだったり、といちいち包括的な理解を拒むようなデザインがされている。よってうまく読めない。

謎解きをかけられた気分のまま次へ。アスプルンドのバクテリア研究所。

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State Bacteriological Laboratory
Erik Gunnar Asplund
1937
Lundagatan 2 Solna

■地下鉄ブルーライン、Solna centrum駅下車。駅前のSkytteholmsvagenを南へ。ちょっと大きめの通りに出るのでそれを渡り線路の踏切がすぐ出てくるのでそれも渡るとLundgatanという東西の通りに出るので、それを西へ歩くと道なりに北に曲がる。すると左手Gunnar Asplund Aleeという看板が出てくるのでそれに従って丘を登って行けば、写真の建物が右手に見えてきます。
■事前にネットで見付けた情報では既に使われていない建物で、運が良ければ守衛さんに見せてもらえるかも、という感じだったのですが、守衛さん自体がどこにいるかわからないくらい人気はなく、もちろん扉は閉まっていました。翌日アスプルンドの作品集で見たところやはりこの建物では合っていたようです。
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駅を降りて駅前の郊外的ショッピングセンターを抜け、歩く。それらしき建物群の敷地に入るが、人気がない。隣地で新しい建物の工事をしているがそこ意外に守衛さんも見当たらない。少しベンチに座って待ってみたが誰も来ず。そもそもこの建物で会っているのか、写真を見てこなかったために今一自信が持てない。あっさりあきらめて引き返す。

駅前のショッピングセンター内で昼食を食べて中央駅へ戻る。夕方六時過ぎに宿に戻り、作業や食事など。昨日より咳がひどくなっている。小説を読んで眠くなるのを待つもなかなかならないので23時頃横になってみるが、余計に咳がひどくなり眠れそうにない。



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