95日目 100411 BUDAPEST



9時起床。友人が宿まで迎えに来てくれたチャイムで起きる。寝坊してしまった。急いで支度をして友人宅へ朝ご飯を頂きに向かう。歩いて5分程度と近い。お味噌汁とごはんの純和食の朝食を頂く。

10時過ぎ、旦那さんの運転で市内観光へ連れて行ってもらう。天気予報は雨だったらしいが、なんとか持ちこたえてまだ青空が見える。王宮の丘周辺を案内してもらう。屋根のタイルの色合いが東欧っぽくてかわいい。ドナウ川越しに市街を見下ろす。彼らはブダペストの街は色合いがすすけて見えるというが、上から見ると屋根タイルの色がカラフルできれいな街のように思う。

その後、友人が所属するバンドの練習を見に行く。日本人やハンガリー人の方混合の編成。久しぶりに生で音楽を聴けてとても楽しい。やっぱり日本でも、頻繁でなくていいので、気の置ける友人と日常の楽しみの一つとして演奏したいなぁと切に思う。別にライブさえしなくても、合わせるだけで十分楽しいと思う。

練習が終わりスタジオを後にして、工芸美術博物館に行く。レヒネルの設計。屋根タイルの緑が鮮やか。中央吹き抜けホールの鉄骨柱とアーチの接合部にはスチールプレートをくり抜いた紋様が施されている。フランスやドイツのこの手の鉄骨構造の装飾とは違う形式で面白い。

マコヴィッツの葬祭場へ。土日は休みで入れないと知りつつ、かすかな望みを持って行って見るもやはり入れない。扉だけ見て帰る。が、友人からもらったポストカードを見るに、この葬祭場よりも市内から30kmほど北上した街にある教会がとても良さそう。また次回に来る時に見たい。

次に西駅へ。恥ずかしながら知らなかったがギュスターブ・エッフェルの設計らしい。

アーチ部のトラス梁成を押さえるために、アーチ下弦にタイバーを用いている。柱を触ってみるとどうも木製のよう。柱頭の装飾の細かさから見ても木っぽい。柱頭に鉄骨ボルトのジョイントが見えるので、そこで接合しているのだろうか?だとするととても珍しい気がする。ここも応用美術博物館と同じようにアーチ部にスチールプレートくりぬきの構造に関与しない装飾が施されている。ハンガリーに多い様式なのだろうか?


雨もまた降り出してきたので今日の観光はここまでとし、一度宿に戻って明日の支度や作業をしてから、また友人宅へ向かう。

既にお昼のバンドメンバーの方々は到着されている。今日は友人夫妻がキッチンに立っている。旦那さんお手製の手羽先がおそろしく美味しい。昨日に続きハンガリービールと共に、賑やかな食卓。いやー楽しい。これが日常って、いい生活だなぁと本当に思う。友人は大学卒業後韓国、ハンガリーと日本語教師としてずっと日本を離れていて、数年に一度は日本に帰ってきた折りに会ってはいたが、生活する国へ行ったのは初めて。旦那さんを始め、いい人たちに囲まれていて本当によかったなぁとしみじみ思う。また快く迎えてくださった皆さん、ありがとうござました。

0時前にお別れの握手をして友人宅を後にし、宿へ戻る。1時頃就寝。



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