2日目は予約しているチケットはないので、遅めの出発。
コリングウッドに向かう。途中、妻がメルボルンに来てすぐに入った事があるというSouth of Johnsonで昼食。とても美味しく(特にフレンチトースト)雰囲気もよいゆえ、とても混んでいた。
■Today / Studio Edwards / 2023
https://openhousemelbourne.org/event/today/
この辺りはインテリア関係のショップやオフィスが見られ、建物自体も新しい。Openhouseの看板を目印にビルに入り、エレベーターで上がると木製トンネルとオレンジ色のアクリルのドアが見える。
一通り見学した後で、ちょうどガイドツアーの時刻が近かったので、そちらにも参加し、設計担当者の方による案内も聞けた。
リサーチオフィスの新装工事。900平米のかなり広い区画を、グリッド状に配置された駆体の柱を感じさせないように、2.4m(既製ボードの規格サイズとのこと)の高さで揃えられた壁により、大小様々なブースに区切られている。その素材はプラスターボードやMDFの使用は避けられ、OSBやポリカ波板など、再利用可能な素材で作られている。
各ブースの外側には造り付けのベンチが設けられており、偶発的な会話やお茶を飲んだり、ちょっとした打ち合わせができるようにもなっている。生地の切り返しやステッチの色がにくい。(当初はジグザグステッチにしたかったそうだが、予算の都合で直線になったそう)
ブースの入り口開き戸はキャスターと巨大ピアノ丁番によって全開できるようになっており、ブースが向かい合う広場のような場所では、大人数ミーティングやレクチャー時に拡張できるようになっている。
避難階段を内包するコアもブース群で包むことで、うまくプランに馴染ませてある。
オフィスはフリーアドレスで、外部モニターが並んだスペースも3つあるが、キッチンの大テーブルで仕事しても、窓際のベンチスペースで仕事しても各自や各ワーキンググループが心地いい場所を選べる。
ファブリックの選択や、各ブースのドアやテーブルの色など、カラーバランスがとても巧いので、どのように色を選んでいるのかツアー後に質問したところ、最初にOSBなどマテリアルの色があり、そことの関係やオーストラリアに土着の色のパレットから選んでいるそう。確かにオフィスの本棚にUsing Australian Coloursという本も並んでいた。(帰ってオンラインで探したが、AUでも日本でも絶版)
結局2日目は、ここだけで見学終了。
以上、2日間にわたる、2024年度Openhouse Melbourneの記録でした。