68日目 100315 DELFT – DENHAAG – DELFT


0840起床。朝ごはんを頂いて1030出発。今日はデンハーグへ電車で移動。駅まで行く途中にツーリストインフォの標識があり、寄ってデルフトの地図をもらう。地図がないとなかなか自分の位置や道を把握できない。自販機はカードしか使えず日本のカードは不可で窓口で買うと0.5e高かった。往復4.5e。

10分ほどで1130デンハーグ着。まずはツーリストインフォへ地図をもらいに。
と、途中に先にネザーランドダンスシアターが見えてくる。

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Netherland dance theater
OMA
1987
Schedeldoekshaven 60,2511 EN Den Haag,Netherlands

■Denhaag centraal駅からtheaterという標識が出ているのでそれに従えば行けます。
■入り口のチケット売り場より奥へは公演時チケットがないと入れない模様。聞きましたが断られました。
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ほぼ外観しか見れていないが、年数の割にはきれいに使われている。ボリュームのぶつかりと面の分け方はクンストハル以降に繋がるものを見られるが空間の交錯は中が見れなかったせいもあり、見受けられない。またチケットを買って来ないといけない。

隣にはリチャード・マイヤーの市庁舎がある。外装の白はどうしても薄汚くチープに見えてしまう気がするが、内部の吹き抜けの渡り廊下周りは圧巻。さすが。インフォの場所をレセプションで教えてもらう。

無事到着し地図をもらう(トラムバスマップは0.5e)と、隣に昨日のDUDOKというアップルパイの美味しいカフェが有り、地図を広げて作戦を練る、という自分への言い訳をして入り、またアップルパイ。いくら甘党でも食べ過ぎだと思う。

地図に当たりをつけて、まずはOMAのトラム駅へ向かう。

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Souterrain Tram Tunnel
OMA
2004
Grote Marktstraat 11,2511 BH Den Haag,Netherlands

■トラム2,3,4,6番のGrote market駅とその隣の駅です。
■mimoa情報では撮影不可と書いてましたが、後で聞いたところではTさん情報では普通に撮っていても何も言われたかったとのことです。自分は警備員が居ないところを見計らって撮っていました。ホームに降りるには、改札が無いので勝手に入れてしまえますが、一応チケットを買わないといけません。
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確か学生の頃からプロジェクトでは雑誌に載っていたが、13年くらいかかって竣工した作品。そのせいか、最近のOMAにしては珍しく空間の交錯というクンストハルに似た性格を感じる。地上は今も工事をしているが、Denhaag centraal駅では地上二階にあるトラム駅から出たトラムが地上に一旦降り、地下に潜ってこの駅に着き、また地上に出るルートになっている。このあたりは繁華街のようなので少しでも渋滞を解消しようという狙いなのか?

岩盤を掘削したそのままのような荒々しい壁面と、駅というビルディングタイプには珍しい木製(集成材+ウレタン系クリア塗装っぽい)の床のおかげで、普通の地下駅とは全く違う印象。音響的にもその二つが音を分散、吸収しているためか、普通の地下駅と全然響き方が違い、デッドな音場。壁は掘ったままなのだろうか?土圧はどう処理しているのだろう?また、照明が全て電球色蛍光灯というのも、他には類をあまり見ない。電球色は同じ出力でも昼光色より暗く見えてしまう→地下なので危険、という思考パターンによるものかもしれないが、こちらの方が全然comfortな印象。さすがクールハース、地下駅に何があって何がないか、をよく見ている。
照明計画的にも、ホーム上部の吊りによる上下への蛍光灯のライン、壁際のコンクリベンチに埋め込まれたアッパーライトのみだが、全く暗くない。できたものを見ると普通に見えるが、これを計画として出すのは、暗くないか結構勇気がいる気がする。

行けるところを全て巡る。歩行者、電車、車の動線が隣に垣間見える断面構成になっており、分断されたそれぞれの空間よりも全然広がりと快適さを感じる。

パーキングに入り、ずんずん歩くとそのまま隣の駅までつながっていた。断面的には、地上/地下パーキング/地下トラム、その両脇に歩行者の階段、スロープ、EVの動線という構成。何よりもすばらしいのは、普通にとても使い易い駅だということ。地上からトラムに乗るにも、パーキングに入るにも、とてもスムーズに、すぐに、入れる。僕らは空間構成に目を奪われがちだが、動線計画としてとてもよく出来ている。

駅を上がったところに、HEMAがあったので、ちょっと入ってみる。と、宝の山。すばらしい発色の良さ、パッケージの良さに、あれもこれも欲しくなってしまう。必要ないのにパッケージが欲しいくらいの電池とか買いそうになるのを我慢して、少しだけ今必要(と自分に言い訳)なものを購入。おかげでいい時間になってしまい、急いでトラムに乗り今日最後の目的地、アイクの教会へ。

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Catholic Church for Pastor van Ars
Aldo van Eyck
1969
Aaltje Noordewierstraat 4

■トラム3番でLoosduinen行き、Heliotrooplaan駅下車。降りて進行方向左に道を渡り(大きな公園?空き地?に面しています)最初の角
を左に曲がるとすぐ左手に見えます。
■開館時間など不明。。。なのですが、教会なので日曜以外朝から1630くらいまで、だと思います。ローカルな地域の教会という感じでしたが、帰りにhave a good dayと言ってくれるくらい見学は快くOKして下さり、おじいさんが案内までしてくださいました。日本人はよく来るそうです。
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駅に着くと雨が降っている。急いで歩いて教会へ。扉が開いているので中に入るとなにやら大きなテーブルを囲んで食事をされている。悪いなぁと思いつつ、ガラスドア越しに挨拶すると、扉を開けてくれ、見学したい旨伝えると快くOKしてくれる。

入った瞬間、しびれるくらいすばらしい空間。個人的には礼拝堂だけで見ればラトゥーレット以上。丸いトップライトに垂れ壁が付いているため、余計に光と影が強調され、静謐な印象を受ける。それが石積み(ブロック積み?)の壁面のテクスチャととても合っている。

お礼を行って出ると扉は閉められた。ちょうど閉館するところだったのかもしれない。ちょうど来たトラムに飛び乗り、駅まで戻り、電車に乗ってデルフトに帰る。鍵を預けてもらっていたので、今晩の食材を少しスーパーで買って先に部屋に帰り、作業。2030頃帰宅され、今日はトマトパスタを作って夕食。食後作業をするも眠気に勝てず0100過ぎ就寝。



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