170627_Tokyo-Paris


随分間が空きましたが、この夏の旅行の記録です。
冗長ですがほぼそのまま、少し削った程度。どこが誰の役に立つかわからないので。
「旅行どうだった?」と訊かれてもなかなか一言で上手くまとめられなくて返答に困るので、そういう意味ではこういう形でまとめておくのは意味があるな、と我ながら思いました。
まず1日目。

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そもそもは昨年日本に旅行に来たフランスからの友人が京都にも寄ったので案内した際に、「エールフランス直行便でも今こんなに安いからパリにも来なよ!」と言われて、その場で検索してくれたら往復6万円!で、そんなに安いならちょっと考えようかな、と思いつつ、他にも会っておきたい友人達がいたり、見に行きたかった大学のsummer showがあったり、と色々重なって年明けにサクッとチケットを買ったのでした。(アエロフロートのモスクワ乗り継ぎ1時間程度の便で往復8万円くらい。十分安い。)ヨーロッパ行きは5年振り。

◆6/27
大学の授業を終え、一旦自宅に荷物を取りに帰り、2400円(安過ぎてどんなだろう?と怖い物見たさで買ってみた)のバスで京都を23:30に出発。国交省の指導が緩んだのか、過剰に安い値段の割には普通に快適に東京駅着。八重洲地下で朝食食べて、そのまま京成東京シャトルバスで成田空港へ。1000円。ターミナル1で降りて、アエロフロートにチェックイン。

快晴。機内でLaLaLandの二回目を観る。字幕が無くてもやっぱり感動。映像と音による快楽がよくわかっている。言語に頼らない表現というのは映像芸術における名作の条件のひとつかもしれない。

二つ目にDaniel Blakeを観る。台詞が半分以上わからないので、英国の年金制度システムの不条理さが今一わからない。が、それでもフードバンクで缶詰をその場で素手で食べ出してしまうシーンは圧巻。ドキュメンタリーのように劇的なBGMもなく淡々と進むのも良い。

三つ目はメッセージ(オリジナルの題はarriveだった)。これも言語構造の読み解き部分や主人公の過去(未来)のフラッシュバックの関係が台詞がわからないので惜しい。どちらも帰ってからdvdで見直したい。

隣の席の人は珍しく日本人。モスクワ行きの人(そこからカザフスタン?に行く模様。)が多く、その中のツアーを率いるコンダクターの模様。直前まで準備で寝不足だったのか、離陸直後から寝落ちされている。機内くらいしか邪魔されず一人で休まる時間がないのかもしれない。

10時間でモスクワ到着。時差6時間。一度飛行機を降りて1時間ほどのトランジット。モスクワも快晴。空から見るモスクワは森の中に街があるような感じで(季節柄もあるのか)意外な印象。一回り小さい飛行機になってパリへ離陸。

4時間ほどでほぼ定刻通りにCDG着。モスクワと時差1時間。
経度が高いからか日が長く、21時前でもまだ外は明るい。入国審査も荷物も問題ない。umobile superはsoftbankのYmobileのシグナルを利用しているが、その提携からか、モスクワでもパリ(SNF)でも電波は来ていた。設定すれば使えるようだったが、1日2980円と高いので予定通り、simを買いに行く。

◆CDG空港でのフランスsimの購入(と接続)
ターミナル2Cに到着したので、隣の2Eへ向かい、端の方にあるRelayへ。カウンターでおばちゃんにiphone5で使えるsimが欲しいんだけど、と英語で話すと、通話も要るのかどうか聞かれ、通話ありの1GBをお願いしたら、Orangeのsimが出てきた。

親切にも胸から安全ピンを外し貸してくれ、simをその場で入れ替えた後、フランス語でしか案内がないアクティベーションもやってくれた。そぶりは全く愛想がないけど、とても親切で感動。(しかしアクティベーションは3Gコネクションと通話のためのもののようで、APN設定はうまく出来ておらず、後に自分で調べてやった。wifiのある環境(空港でも無料wifiが飛んでいる)で一度ネットワーク環境設定をリセットし、再起動すると、APN設定は表示されないが、なぜか繋がるようになった。帰国後、また再度APNを設定する必要があるので注意)

※ちなみに、3日目からイギリスに入ったら、SMSで「1MBあたりいくら、通話も分あたりいくらの追加料金がかかります。使用を止めたい場合は以下の番号へ・・・」というメッセージが届き、不安に思い、オンラインで調べてチャージしようとしたり、や書いてある番号へ電話して通話でクレジットカードからチャージしようと試みたけれど結局うまくいかず、そのままネットもメールも繋がるので使い続けました。しかしフランスに戻ってからも結局追加チャージや番号止められたりなく、普通に使えてしまった。結局よくわからずままですが、イギリスでもOrangeプリペイドでそのまま追加チャージなしで使えてしまいました。

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とりあえず友人宅で鍵を預かって待ってくれている友人父に電話し、到着予定を伝える。インフォメーションで地図と路線図が一緒になったものをもらい、地下のRERの駅へ。

パリの地下鉄で一度強奪に遭っているので車内中央へ陣取り出発を待つ。
しかし、廻りも観光客ばかりで目指すGare de Nordまで直通だったこともあり、拍子抜けするくらいスムーズに着いた。1時間もかからずに市内へ着くすばらしいアクセシビリティ。出口目指して改札を何度か抜ける。バックパックを背負っているアジア人なんか格好のカモの記号みたいなもので、後ろから無賃乗車のお兄ちゃんがもれなくくっついて改札を通る。

駅を出て23時。天気予報から想像していたより暑い。確かに聞いていた通り、少し物騒な雰囲気。
けれど、そういうのも久しぶりでその生き生きとした街の空気が、未知なる世界の感じが、楽しくうきうきする自分がいてちょっと驚きつつ、来て良かった!と思った。丁寧な道案内を友人が送ってくれていたおかげで迷わず徒歩10分ほどでアパートに着く。友人父が迎えてくれ初対面の挨拶を交わす。

フランス在住38年の友人父はフランス人母と結婚後、日本には3度か4度帰国したことがあるそうだが、道がどこもアスファルトで舗装されていて、土がなく、ゴミがないのはきれいだが、綺麗すぎる、文化が育まれるには、ある程度の余白(道路における土とか)が必要だ。フランスは農業や酪農が豊かで、何より食べ物が美味しい。働き始めた当初は、言うとおりにやらないフランス人は大変だったが、10割でなく7,8割を求めるようにすれば、それ以外のところで彼らは創造的な結果を出す。何でも論理的に議論しようとするが、それは馴れればとても面白い。などなど。

お見送りして、部屋に戻り、0時過ぎ。京都を出発してから31時間ほど。長い1日だった。色々片付けは後回しにしてすぐ就寝。



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