32日目 100207 BARCELONA-IGALADA-BARCELONA



07:30起床。朝食に降りる。
ハムが美味しい。スーパーでもイベリコハムが1eから売っているくらいハムがポピュラー。
09:00出発。今日は日・月曜日しか見学できないという情報のエンリック・ミラーレスのイグアラダ墓地から見に行く。

スペイン広場まで歩き(ペレタレスユースから行く場合は最寄のバス停30番で行けます。30分に一本)、そこからカタルーニャ鉄道に乗る。ここも案内ガイドがいて、切符を教えてくれる。親切。

10:01の電車に乗り込み、11:40くらいに到着。かなり郊外。日曜なので老夫婦が散歩している以外は店も軒並みしまり誰もいない。天気もいいのでのんびり歩いて向かう。

迷うことなく到着。時折お見舞いにスペイン人が車で来る以外は誰もいないのでゆっくり見て廻る。

斜めの使い方がすばらしい。スカルパは直角を重ねてジグザグを作ることで斜めの動きを作り出していたけれど、ミラーレスはさまざまな角度の斜めの線をダイレクトに使う。お墓が壁面に埋め込まれた壁の割付や、開口の取り方、階段の曲がり方などすばらしい。PCらしき壁のピースの割り付け方はネガポジが入れ替え可能な見え方をしていて、天才的。

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Igalada cemetary
Enric Miralles&Pinos
1996

■バルセロナからはスペイン広場から出ているカタルーニャ鉄道に乗って向かいます。平日休日どちらでも一時間に一本出ているR6に乗って1h38m。終点のIgalada駅で降ります。zone6となり片道5.9e。そこから北に歩いて25分(走ったら15分。まぁ普通走りませんが)。帰りの電車も一時間に一本なので時刻をチェックしていくことをお勧めします。グーグルマップで住所を入力した地図と、駅に掲示してある案内地図を照らし合わせれば迷うことなく辿り着けます。

駅は無人ですが切符の自動販売機も置かれていて帰りの切符も現金で買えます。ちなみに、同じように帰り道にコロニアグエルに行く方は、自分の乗った便より一本早い9時発に乗ることをお勧めします。でないと、イグアラダ墓地を見たあと走らないと間に合わないくらい、見学時間がタイトになります。。。

■開館日時については看板があったのですが、スペイン語がわからず読めません。。。時間は1000-1500、日月のみだと思います。画像を添付しておきますので、もしスペイン語がわかる方が見られたら教えていただけると幸いです。

ちなみに自分が行った時は門があいていて管理人も誰もおらず、勝手に入って見た感じでした。お見舞いのスペイン人も同じようにしていました。
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コロニアグエルが15時までのため、逆算すると12:54分の電車に乗らなければ間に合わない。日曜日で店は全て閉まり老夫婦が散歩しているくらいしか人通りのない街を走ってイグアラダ駅に向かう。こんな天気のいいスペインの日曜に何をそんなに急いでいるのか、と思われている気がする。

ぎりぎり間に合い乗り込み、コロニアグエル駅で降りる。

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Colonia Guell
Antonio Gaudi
1914

■イグアラダ墓地と同じカタルーニャ鉄道で、イグアラダまでの行き道にありますが、R6では停まりません。なのでイグアラダの帰りに寄る場合は、Can LisあたりでS33,S8などSの付く電車に乗り換える必要があります。イグアラダからは一時間10分程度。バルセロナからは30分程度。バルサからだとzone3、片道2.1e。イグアラダからバルセロナへの電車を降りた場合はそのままバルセロナ方向の出口から出ると道向かいにiと書いた看板があります。それに従って歩いて20分でインフォメーションに着いたら、そこで切符を買って、もらった地図に従い教会に行けばOKです。駅は無人ですが切符の自動販売機も置かれていて帰りの切符も現金で買えます。

■1000-1500。5e。内部撮影禁止の看板あり。ただ、管理人のおじさんがなぜか写真OKと言ってくれたりします。よくわかりません。15時間際に来た日本人にも最初は切符がないと入れない、と言ったものの粘るとそこで5e払ったら入れてくれました。記念写真も撮ってくれたり。いい人のようです。インフォメーションでもらえるパンフレットに載っている、近くにある1900年初頭のレンガ透かし積みの建物も見ごたえがあります。
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チケットをインフォメーションで購入した時には既に閉館20分前。急いで!と言われて、また走る。(その割には三時を過ぎても門番のおじさんは開けてくれてたりしたけれど)。パンフレットに日本語もある。現場でも三組の日本人に会う。

解説にはカテナリーアーチの実用例と書いてあるが、本当に?どうも浅すぎる気がする。柱や壁と床との取り合いが村野藤吾さんのように滑らかに繋がるように処理されており、RC?柱や石の柱と上部レンガアーチ部も意匠が連続する取り合いになっている。

15時に後にして、近くの建物も見学してからバルセロナへ戻る。終点のスペイン広場から歩いていけるバルセロナパビリオンへ。10年前にも見ているが、やはりこれは、と今回も見に行く。

入場料4.5e。パンフレットにプランが記載されていなかったので、スケッチで起こしてみる。
描いてみるとわかるが、床や壁の目地が通っているため、簡単そうに思えるが、結構複雑。目地のグリッドに乗っていない線がいくつかある。シンメトリーにしているところとしていないところ、グリッドに乗せることを優先している柱と、優先していないサッシのライン、などいくつかの優先順位が見えてくる。


単純そうなプランに見えて、複雑な空間。スカルパもミラーレスもミースも、それぞれ種類の異なるやり方で複雑な空間を作り出している。まだまだ建築の世界は広い。

付属の本屋で2GのValerio Olgiatiの号があったので購入。確か日本では手に入らなかった。ペソタの頃はこちらで洋書を買うととても安かった覚えがあるが、ユーロになった今や日本で買うのとほとんど変わらない価格になっている。

宿へ戻り、帰り道にスーパーに寄るも閉店。スペインの日曜はほとんど店が閉まっている。ありものの食材でパスタを作って夕食後、調べ物や写真の整理。1時就寝。



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