軽量鉄骨造平屋の改修。

当初は建て替えでの依頼であったが、要望を伺ってみると現状と同程度の広さで良いこと、既存建物躯体を調査したところ傷みはあまり見られなかったこと、建築時の構造計算書をチェックしたところ現行建築基準法に近い耐震性能を有していたこと等から、改修での計画を提案した。

既存建物は、窓が大きい割にはスチールサッシが錆び付き開閉できず、薄暗く空気が淀んでいた。
また鉄骨造で断熱材が全く入っていなかったため、絶えずひんやりとした空気であった。

それに対し、ヒートブリッジを無くす方向で断熱を壁床天井に施すと共に、不要に大きい窓は全て小さくし断熱面積を増やし、かつ窓自体にも断熱性能を付加した。

また、間仕切りを取り払い、既存垂直・水平ブレースは全てそのままに、L字型の大きな一繋がりの空間を確保した。
庭に面する南の窓からは、隣地の低い屋根越しに、冬でも奥まで陽が届き、縁側のように暖かい。

光をまわすべく、床は明るい檜材とし、家具天板や羽目板も檜材で統一した。

元々は2階建で計画されていたからか、建物の半分は陸屋根、半分は木造小屋組みの勾配屋根という不思議な屋根の構成となっていた。
勾配屋根部分の天井裏にかなりの余裕があったため、屋根断熱を施した上で、最大限の気積を確保し、一部はロフトスペースに充てた。

断熱性能の向上と冬の日射しが奥まで入るようになったことにより、ストーブひとつで十分暖まるようになった。
通風を十二分に確保した夏の住み心地が今からとても楽しみである。

 

キッチンからリビングを見通す。南の隣地庭を借景にここだけ既存の大きさのままの開口を残した

キッチン・LD・寝室1のつながり。キッチンカウンター・ダイニングテーブル・収納棚ボックスはLLAMA FACTORY製作。唯一現れる既存鉄骨柱は麻縄巻仕上

寝室1から見返し。収納ボックスに開き扉がくっつく。上部に調光照明あり

洗面ユーティリティ。洗面カウンターもLLAMA FACTORY製作(タオル掛け以外)。つまみとタオル掛けはウォルナット

玄関。右手は下駄箱(LLAMA FACTORY製作)と寝室のクローゼット

玄関見返し。棚の照明はナツメ球。天井はロフト床の現し。建具・家具・床すべて檜

寝室2より玄関を見通す。上部はロフト

アプローチ。既存玄関の間口を狭め、大きすぎた庇を撤去し、新たに建具と庇を取付けている

外観。全ての窓を小さくし、余白を補修した上で遮熱塗装をしている。塀やポーチ・門扉を撤去し、3台分の駐車スペースを確保している。

改修前/before



General information

竣工: 2016年12月
用途: 専用住宅
建築地: 京都市
構造: 軽量鉄骨造(改装)
階数: 1
建築面積: 68.00㎡
延床面積: 64.00㎡
設計・監理: みささぎ一級建築士事務所/松本崇
家具:LLAMA FACTORY/秋友政宗
施工:アプト/廣野勝、廣野和也
撮影:松本崇

造作工事:西田工務店/西田久夫
電気・空調設備工事/総合設備アオキ/青木紘一
給排水衛生工事:福田商会/川戸伸輔
塗装工事:宮坂塗装店/宮坂和夫
木製建具工事:ひがき木匠/加藤幸秀
金物工事:コンブ金物店/昆布雅彦
板金工事:ヨドケン/巻口哲哉
左官工事:西浦左官/西浦文敏
木材:京北森林組合/仲北弘樹
木材:マキタ木材/三宅牧太
内装工事:細井/清水利幸
防水工事:東洋建材/清水克哉 建具金物:ミツギ/森口晃
住設:平安建材/谷口敦
基礎・コンクリート工事:京都西山組/渋谷将洋
美装:中野洗工店/藤田博
発生材処分:水谷建材店/水谷雅次
サッシ・ガラス工事:ウエダ/森山正邦
解体工事:HIRAYAMA/廣岡敏郎


completion:  Dec, 2016
type:  house
location:  Kyoto, Japan
structure:  Steel (renovation)
storey:  1
foot print:  68.00 sqm
total area:  64.00 sqm
architect: misasagi
furniture: LLAMA FACTROY
contractor:  apt
photo:  Takashi Matsumoto

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