ダウンタウンへ近づいてくると、1Fが店舗で上がアパートというビルばかりになってくる。工事中のビルがいくつもあり見ていると、みなRCラーメン躯体にレンガ組積で界壁を作っている。地震があればビル自体は倒壊しなくても界壁が倒れてきそうで結構怖い。
あと、やたらと衛生電波を拾っているのか大きなパラボラアンテナが無数に取り付けられていた。軍事政権が民放化路線になり、海外の電波受信バブルが起きているのか。普通の家庭用とは思えないアンテナの大きさ。
向こうに市場のような賑わう建物があったので、入ってみると入り口にprivate marketと書いてあって、どうやら問屋街の模様。ひっきりなしに大きな箱や袋を抱えた若者が出入りしている。
地上が梱包品や什器小物など、地下が食料品になっており、薄暗いけれどものすごい活気。観光客は全くおらずいくら見てても完全に放っておきぼりなのがいい。錦市場の漬け物みたいに、大きな樽に香辛料や唐辛子、ニンニクなどがこれでもかと盛っており、通るだけで目が痛くなる。くしゃみをしていたらこっちの人も同じように連発していておかしくなった。
サイカーに乗っているおっちゃんが被っている編み帽子がことごとくよくって探していたらあった。ちょうど昨日タクシーに帽子を忘れてなくしたので、ひとつ購入。2000K。
ダウンタウンは碁盤目状に道路がなっており、その通りごとに売っている物が分かれていた。この通りは電動工具や金物、この通りはミシンや手工芸道具というように。25L程度のデイパックひとつで来たので、帰りの荷物用によく鬼のような荷物を持つインド人などが使っているふせん布のチャック付きトートを探していると、おばちゃんが「それはあっちの通りに行ったらいい」とか教えてくれた。みんな「何を探すなら、何通り!」とわかっている。リサイクルの小さな手提げ袋をひとつ購入300K。昔の鉄製手動かき氷とかあって惹かれるも(48000K=約4800円!破格)どう考えても重すぎるので断念。
お昼を食べようと目星をつけていたレストランにいくも夜からだったり、時間が遅すぎたりでなかなかありつけず、軽食屋で肉まんをほおばる。どうもチェーン店以外の街の食堂は本当にお昼1時過ぎくらいまでしか開いてない感じで、夜も5〜7時くらいがピークなのか、9時閉店のお店が(ガイドブックを見ていると)結構多い。代わりにといってか乾期で日が長いからか、朝はかなり早い。7時くらいに出勤ラッシュという感じを受けた。
近くまで来たのでボージョアウンサンマーケットを少し覗く。どのお店も食堂も、客引きが来て観光地ズレしているのに少し辟易して何も買わずに後にする。
歩いて30分くらいの帰路をタクシーを数台交渉し2000Kでホテルへ帰った。夜はみんなでシャン族のレストランへ行き食事をして11時頃就寝。