150106_新年


あけましておめでとうございます。
今年のはじまりは2日から京都は大雪でした。振り返ると例年年末年始に降ることが多い気がしますが、今年は量もすごかった。おかげで看板もこんなことになりました。

年末は結局例年通り大晦日まで年賀状書きに追われ、そのまま年越しを迎えました。。。
ずっとやりたかったレンジフード廻りの大掃除を行えました。今までシステムキッチンのレンジフード(シロッコファン)を見ていて、消防法に準ずるコンロに対する換気性能さえ満たせば、別に普通の換気扇でもいいんじゃないか?と思っていたのですが、考えが180度変わりました。自宅はシロッコファンでなく昔の普通の換気扇にブーツ型のフードがついているだけ、という形式なのですが、今回徹底的に掃除してみて、シロッコファンの掃除しやすさの偉大さ、が身にしみてよく分かりました。本当に大変。外して洗えるとか、細かに拭きやすい、とかもう最高!あこがれです。

と、どうでもいい話はさておき、昨年から新築の住宅を設計しています。
独立後としては初の新築です。基本的に新築も改修も、既存の範囲が敷地か建物か範囲が広くなるだけで、考え方は同じ、と思っていましたが、そうも言えない部分もあることに気づきました。ああでもないこうでもないとスタディ模型を作ったりして案をお施主さんとやりとりしながら、今まで自分が影響を受けた建築と何が違うのか、を見返しながら考えていました。ひとつ気がついたのは、建築の構成と開口部の関係でした。大きなことを言ってしまえば、開口部が構成の一部として開けられているかどうかで、(ただの建物でなく)建築になっているかいないかとさえ言えるのではないかと思います。

プランだけから考えていると、どうしても間取りとしての便利さ、その部屋それぞれの用途から要請される開口部の開け方をしてしまいがちですが、それでは建築にならない。僕が建築と思えるものは、設計者は違えど全て開口部の開けられ方が、その建築の構成の仕方の延長線上にありました。おそらく開口部のない建築、というものはありません。ゆえに、開口部の開け方はとてもとても重要なのです。

F.O.Gehryが彫刻と建築の違いとして、開口部、すなわち孔があるかどうかだ、というようなことを言っていたのを今更思い出しました。まさに慧眼。さすが巨匠。

もちろんそれが全てではないですが、自分にとっては昨年で一番大きな気づきでした。おかげで進めている案も納得のいくものができそうです。

それではみなさま、本年もよろしくお願い致します。



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