8時半起床。早朝何度か咳で起こされながら、しぶとく眠る。朝食に降りる。コーヒーがなかったので、お湯を沸かして持ち込みコーヒーを淹れようとドリッパーを取りに部屋に戻ると、つい先日買った一番小さいドリッパーがない。それだけ誰かが取ったとは考えられないので（それなら他に取る物がある）、前回使ったのはイグアスだから、そこに忘れてきたのか。そんなはずはないのに、不思議に物が去っていく。
食後、荷物のパッキング。もう使わないシャンプーなどの消耗品は宿の洗面所に置き、不要なものは捨てる。成田での着替えを残し、全てを圧縮袋に詰めてバックパックへ。おかげで最大時よりいくらか余裕がある。本もほとんど入ってないので幾分軽い。貴重品は機内持ち込みサブバックに。お土産と着替えはまとめてリオで買った手提げバッグに入れる。これで自宅に着くまでバックパックを開ける必要はない。
11時、チェックアウトし荷物を預け出発。まずはラテンアメリカ公園へ。
Memorial to Latin America Civic Square + Library + Auditrium + Garally, etc.
Oscar Neimeyer
1988■地下鉄グリーンラインの終点、Barra funda駅下車。構内からサインがあるのでわかります。隣接しています。
■どれも入ってないのでわかりません。ギャラリーや図書館、レストランは入れるようでした。駅から直結して公園に行ける。どれも白いコンクリ躯体に黒いフィルムを貼った？ガラスファサード。一辺倒過ぎて少し食傷気味。どれも構成としては吊り形式。スロープの歩道橋が一番いいのは建物でないのに皮肉なものだ。階段より距離をかせぐ必要があるスロープという形式においては、必要以上にうねるニーマイヤーの曲線はうってつけ。デザインと需要が合致している。
一通り外観だけ全て見る。ちらっとギャラリーの中を覗いたりしたが、特に見るまでもなさそうなので（時間もあまりない）、駅に戻り地下鉄に乗り、サンパウロのオシャレストリートらしい、オスカーフレイリー通りへ向かう。
MASPの次の駅で降り、ヘアルが残り少ないのでATMで降ろそうと、立ち並ぶ銀行のATMに片っ端から入るも、どこもVISAdebitなのに引き出せない。一駅近く歩き、辿り着いたcitibankでは100R降ろすのに、手数料10Rというぼったくりぶりには呆れた。結局MASP駅を上がったところにあるHSBCで降ろす。ペルーでもメキシコでもここは降ろせたのでかなり御世話になっている。一駅分歩いて戻り、ビュッフェ食堂でブラジル最後の食事。
大通りで表通りのパウリスタ通りから南へ坂を下る。フレイリ通りにある、とガイドブックに書いてあったハワイアナスの直営店はAugasta通りに沿いに移転していた。リオより高い。ブラジルの物の値段もあってないようなものなのか。フレイリ通りをざっと歩いてみる。メリッサだけ大幅にセットバックしていて、目を引く。ロスのプラダと同じようにこのような通りではファサードをあれこれ小細工するよりも、大ぶりな建築的仕草の方が目を引きやすい。
3時過ぎなのでそろそろ宿の方に向かう。駅前のブラジルの紀伊國屋のようなスーパーでお土産を購入。宿で荷物を最終仕分けして、5時空港へ向かう。地下鉄レッドラインが混雑しており大荷物で乗るのは気が引けるがしょうがない。タトゥアペで降りて、オラホステルでもらったバス乗り場への行き方に従ってターミナルに降りる。停まっていたバスの運転手に教えてもらって乗り場に行くと、ちょうど空港行きのバスが来た。空港行きも満員。
6時過ぎ、グアリューニョス空港到着。余裕をもってきたので3時間半前に到着。チェックインし、バックパックとお土産かばんの二つを預ける。やたら列の長いイミグレと荷物チェックを通って、8時過ぎ、ゲート前。免税店でもハワイアナスを置いていた。安い。ピンガを買って帰りたかったが、バックパックでは割れるのが不安で、ダラストランジットがあり荷物も成田直行なので買っても持って帰れない。
椅子に座ってログを書く。最後のフライト二つもアメリカンエア。選べる物なら他の会社に替えたいところだが。飛行機は20分遅れで離陸。ここは国際線でも、イヤフォンさえ貸し出さずに販売している。映画の画面も小さいし画質も悪い。今回の旅行で乗った中では、ロイヤルヨルダン、LANperuが特に快適だった。アメリカンは最低クラス。
映画を二つ。英語で見ても旅行前よりわかったりするかと思ったら、そうでもない。アイアンマンというハリウッド的SF映画と、ユアンマクレガー主演のゴーストライター（やはりまだイギリス英語の方が聞き取れる）を見て、3時間ほど眠る。