204日目 100729 BRAZILIA

7時頃起床。眠れたのかどうかよくわからない。車庫のようなところに入り運転手が交代。車窓から見えるブラジルの風景は緑は多いが、土が赤いため、インドともアメリカとも違う。道路がほぼ一車線で、対向車線に出て遅いトラックを追い抜く度に冷や冷やする。
SAに停まり朝食を取る。書くことがないくらい単調な風景が続く。

昼過ぎ、そろそろ昼食のために停まってくれるかなと思っていると2時頃、停車する。が、何やら様子が違う。ポルトガル語が全然わからないが、ポリスが来ているので何かあったよう。トランクを開けて荷物を調べている。近くのスタンドで揚げ物を買って席に戻り食べていると、バス会社の係員らしき男が乗り込んできて、パスポートを出してくれ、と言う。他の人のIDも持っていたので恐る恐る渡す。不安なので車外に出て、男の行方を目で追いながら待つ。荷物に何か危険な物が紛れ込んでいる疑いがあるのか、トランクの荷物を出してひとつひとつ、誰の物か確認している。自分の荷物が見えたので駆け寄って確認を得る。

ひとつ、ゴミ袋に入った荷物(こちらのおばちゃんは普通にお土産か何か知らないが、青いゴミ袋に入れてくくってトランクに入れている。これはインドでも見なかった。)が持ち主不明のようで、ターミナルの中へ運ばれる。男がパスポートを返しに来て、OK、と親指を立てて返してくれる。このサイン、ブラジルに入ってからとてもよく目にする。ホテルマンから食堂のおっちゃんから、バスの運転手から、何か教えてもらったりして、オブリガードとお礼を言うと、大体親指を立てて送り出してくれる。気持ちがいい。

この一件で40分ほど停車した後、再びバスはブラジリアへ向かう。どうやら観光客は自分ともう一組のカップルくらいで他は皆、自宅へ帰る人々のよう。おじさんおばさんばかり。

なおも延々バスは北へ進み、日も暮れて、月が金色に輝きやけにきれいだなぁと思っていた19時頃、段々風景が都会に入っていく。高速を降りるところに、明らかにニーマイヤーっぽい建物があったので、予定より1時間半も早い、ブラジルのバスは基本的に予定より早く着くって書けるなぁとか思っていると、Rodoviariaターミナルの入り口のほんの手前、横断歩道で信号待ちしてから、バスが動かない。エンジンはかかっているのだが、ギアが入らないっぽい。乗客が運転手と話しているが全然わからない。とりあえずここで降りる人々は、ドアを蹴り空け、先に降りていく。ここブラジリア?と尋ねると、違う、まだ先だ、と乗客が教えてくれるので、待つ。しかない。

運転手はエンジンをかけたまま、三車線の道のど真ん中に大きなバスを停めっぱなしで、応援を求めに行ったのかターミナルに歩いて行った(走ってはいない)。横断歩道手前なので、道行く人々は、なんだこりゃ?という感じで見ていくし、もちろん後続車にとっては邪魔すぎる。が、自分たちにはどうしようもない。エアコンも切れていて暑い。

40分ほど待つ。時折運転手が帰ってきてトランクを開けたり運転席に着いたりする。そのたびに乗客が何か訊いているがわからない。待つしかないらしい。その後、隣に同会社のバスが止まり、こちらに乗り換えてくれ、と言われる。トランクの荷物も移動され、全員が乗り換えると、さっきまで乗っていたバスは何事もなかったのようにどこかへ走り去っていった。なんだ走れるんじゃないか!(とたぶん)みんなが言う。それならあんな道のど真ん中に停めておかなくてよかったのに。

この時点で既に到着予定の20時半、どう考えても遅れている。バスは再び街灯もない郊外へと進む。途中途中で、乗客が運転手の横に行き、ここで降ろして、と路肩に停めさせて降りていく。ローカルバスでもないのにこの融通。すごい。最後のブラジリアまで乗っていたのは自分を含め三人だけ。観光者は自分だけのよう。

23時過ぎブラジリアバスターミナル到着。ホテルを予約しておいてよかった。さすがに遅いし地理もわからないので、タクシーを捕まえてホテルに直行してもらう。30R.。相場通りのようだがバスなら2Rなので高いが仕様がない。15分ほどで予約したホテル、Bitters inn着。歩き方に載っていた中でブラジリアで2番目に安いホテル。それでも一泊130R、およそ6500円くらいする。(一番安いホテル Econotelも一応予約願いメールが後日返ってきていたが満室でした。金額は100R弱とそちらの方が安かったです)。HostelworldやHostelbookersなどで検索しても全くブラジリアの安宿は出てこない。唯一、ユースホステルがあるのだが、シーズンで満室。ブラジルのユース協会ホームページから行けば予約も出来ます。一泊30R程。かなり前もって予約しておいた方が良さそうです。

チェックインし、部屋に入ると軽く独房。シングルベッドに小さな机。窓は高窓が寝室と小さなバスルームにあるのみ。翌日掃除中の部屋を覗くと南側の部屋は窓もあり明るかったので、そちらを希望した方が断然いいと思います。北側は暗いです)。天井の蛍光灯を消して、ベッドサイドランプを壁に当てると雰囲気は少しましになる。疲れたので足の指の具合を見て洗ってから24時過ぎすぐ就寝。



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