120914-17_槍穂高縦走 後編


後半。2日目のお昼を食べてから大キレットに挑む。

昼食後時点で12時過ぎだったので、ここで宿泊とすると時間がもったいないし、CT見ても3.5時間くらいだからちょっとくらい遅れても日暮れまでには踏破できるかと思った、のが間違いでした。振り返れば、体力的にも天気の上でも、ここで休んでおけばよかった。と、途中で後悔することになります。

では出発。

大キレットを見る。ほんとにこれを行くのか?

大キレット途中。目印に従い降りていく。雲が出てきた。

途中で反対側からのすれ違った方に「今からですか!?」と驚かれた。確かに天気も怪しくなってきていた。

 

長谷川ピーク。ここまでは大したことないかと思っていたが、越えてからきつくなっていく。

鎖場の連続を降りていく。どんどんマジ?と思うような切り立ちになってくる。

A沢のコルと飛騨泣きの間にある岩。これが一番ほんとに登るの?と思った。

けど登る。小雨で岩やハシゴが滑る。。


そこら中切り立った岩、岩、岩。

後半は疲れ果てて写真も撮る元気もなく。日も暮れて来る中、北穂高小屋の明かりが見えた時にはホッとしました。


北穂高小屋から涸沢のテント場が見える。すごい数!まるで街だ。

また小屋からテント場までが遠い。。設営したら18時過ぎ。今回一番の床の悪さ(岩しかなくて痛い)の中、クリームシチューを作って食べる。これで食材の大部分が減り荷物が軽くなった。疲れ果てて21時頃就寝。

***

翌朝、テント場より夜明けの奥穂高方向を見ると、既にヘッドランプで登る人の列が。早い!
疲れていたので朝は遅めにゆっくり朝食を食べる。

穂高岳山荘に向かって出発。天気は持ち直し、快晴。

大キレットも超えたし楽かな、と思っていたら大間違い。こちらも全然厳しい道のり。前日からの疲れで足がパンパン。おかげで若者からおばちゃんからどんどん抜かれていくけれど、急いでもしょうがないのでひとつづつ確実に進む。

穂高岳山荘が見えた、と思ったらその先にすごい列が見える。
奥穂高山頂へ行く道が細く、登りと下りが行き違えないため、交互にピストンしている。着いた時は小屋の方?がトランシーバー片手に上下で交通整理されていたので整然としていたけれど、朝はそれもなく、怒号が飛び交う殺伐とした空気だったらしい。

小屋の前でゆっくりお昼を食べて相談。目の前の行列と予定行程からの遅れ、身体の疲れから、今回は奥穂高から先はあきらめ、涸沢に降りることにする。

一路涸沢へ降りる。穂高岳山荘から涸沢小屋は見えるので近くに感じるけれど、それが歩くとやはり結構遠い。天気もいいので気持ちよくのんびり降りていく。

葉っぱは黄色くなってきている。紅葉の10月頃は真っ赤に染まりきれいだそうだが、もっと人も多いらしい。

猿の群れに出会う。親子猿がかわいい。

涸沢に4時頃到着。テント設営し、小屋の前のテラスで食事を作り、生ビールを飲んでゆっくり。とても人が多く賑やかで、これまでの小屋とは大違い。涼しく気持ちいいテラスで、上高地からここまで来るだけでも十分いい休養になりそう。後は上高地まで降りるだけ。20時頃就寝。

***

4日目は7時頃出発し、一路上高地温泉へ。湯船につかりたいので帰りのバスの時間との兼ね合いから12時頃着の予定で飛ばし気味に降りていく。
帰りは往きとと違う道を、と思い梓川の北側の林道を歩いていたら林業者専用道路で怒られてしまった。

途中からは散策路。木道になり、普通に上高地観光に来た人々の方が多くなる。気持ちの良い森林浴。



奥穂高岳は来年に持ち越し。温泉では前回三俣山荘で出会った登山者さんにばったりお会いし少し話す。帰りのバスは連休最終日の渋滞で遅れ21時頃京都着。これにて今年の北アルプス行きはおそらく終了。ケガも無く良かった。お疲れ様でした。また来年!



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