7時起床。朝食を食べてチェックアウトし、荷物を宿に預ける。今日のお昼に発つNさんとはここでお別れ。Sさんと一緒にアムトラックの駅へ。シャトルバスは既に到着している。昨日同じシャトルバスでセドナに行ったNさんの話では明日は七人という話だったが、どうやら自分たち二人だけらしい。これならUさんも乗れたはず。残念。

バスは一路セドナへ。今日は日曜でインディペンデンスデイ。朝から道は混んでいる。予定時刻より少し遅れて到着。フラッグスタッフからおよそ50分ほど。一昨日も来られていて今日は宿泊されるSさん曰く、見違えるように人が多い。観光地という感じ。11時発のトローリーバス停前で待ち合わせをして、ヴィジターセンターへ向かう。ここもとても混んでいる。とりあえず置いてある地図とトローリーの路線図だけ取ってもう待ち合わせの時間なので戻る。

途中絵はがきが売られていたので見ていると、アクロバティックな教会の写真がある。どうやら名所らしい。場所を教えてもらうが、どうやら歩いて行くには遠すぎるらしい。トローリー乗り場に着くとちょうどSさんがチケットを買っている。最初Boynton Canyonに行くルートBだけ購入したのだが、買ってからSさんにルートAがさっき見た教会に行くと聞き、慌ててセットチケットで購入。結局ルートABともに同行させてもらうことに。

トローリーは時間どおりに到着。オープンエアーの後部座席に乗り込む。Sさんが持っている岩のシルエットが載った地図を見ながら、ガイドの解説を聞きつつ、バスは走る。遠くにエアポートメサやチムニーロックを望みながら、バスはボイントントレイルヘッドに到着。ここで降りて歩いてハイク。

延々Boynton trailとサインの示す方向に歩くも、どうもボイントンキャニオンから遠のいていく気がする。途中会った方に尋ねると二時間ほど歩いているがボイントンキャニオンには辿り着いていないとのこと。時計を見て帰りのバスの時間を睨み、途中にあったVista trailが正解なのではないかという結論に達して来た道を戻ることにする。結果的に正解で、そのトレイルを15分ほど登ったところでボイントンロックの麓に辿り着く。どこにもこちらがボイントンロックと書いていないためか、人が少ない。書いておくべきだと思う。(帰りのトローリーではガイドが解説していたがちょっと遅い。)

セドナの四大ボルテックスの一つらしいが、何も感じない。方位磁石も見てみたが全く正常に動いている。けれど普通に自然が作り出した岩の形としてとても興味深い。よくもまぁあたかもバランスを取って乗せたかのような岩がてっぺんに残っている。昨日のアンテロープでのガイドの解説や、今日のトローリー車中でのガイドの解説にも思ったが、そのような不思議な岩が自然にできてしまう場所に古代の人は何かしら事後的に目に見えない力を想像するのではないだろうか(確かに樹木はツイストされていたけれど)。

ボイントンロックの向かいにそれより少し低い岩山があり、その麓で休憩。持ってきた果物を食べる。先に着いていた家族連れのお父さんがその岩山のてっぺんまでいつの間にかよじ登っていた。登れるとわかると登りたくなるのが性で、続いて自分も登ってみる。降りれるか確認しながらゆっくり登る。オーバーハングした岩が登りにくいなぁと思っていたら上からおじさんが、掴める岩の割れ目を教えてくれて頂上到着。「Congratulation!! Welcom to my club!!」と言ってくれたおじさんと握手。すばらしい眺め。苦労して登った甲斐は十分にある。ボイントンロックは正面から見ると背景の岩に混じって全然輪郭がわからないのが面白い。

そろそろバスの時間なので、10分くらい眺めてから降りる。バス停前でバスを待っていると、来る人来る人、日本人が続く。昨夜芸能人がセドナに別荘を持っていたりして日本では流行っているらしいと聞いたが、確かに多い。バスに乗ってアップタウンに戻ると、そのバスがそのままルートAになる。

ベルロックだー、などと言っている間に教会到着。15分だけの停車時間なので急いで降りるSさんに続く。誰が作ったのか知らないが(ガイドの解説にあったが聞き取れなかった。ライトではないらしい)ニーマイヤーのようなアプローチが面白い。教会そっちのけで、ベルロックとカテドラルロックを見る。ちょうど教会の両側の展望台からそれぞれが見えるようになっている。どちらも形としてよくできていて、そりゃー何かが働いていると感じるかもな-、と思う。登ってみたいがかなり遠そうだし、車でないと行けなさそう。

バスは発車してそのままアップタウンに戻る。お昼を食べていなかったので、近くのレストランで簡単に昼食を取る。ホットドッグで5ドル以上と高い。さすが観光地。ちょうどテレビでワールドカップのおそらくガーナ対ウルグアイ。延長終了間近ウルグアイのDFが手でゴールを止めて一発退場。けれどそのPKもガーナが外し、結局日本同様PK戦に。そしてハンドをしたウルグアイが勝つ。勝負の世界は残酷。

食後、今日はセドナに泊まるSさんとお別れして5時まで開いているはずのヴィジターセンターにもう一度向かう。はまださんに頼まれているキャンプ場情報をもらいに行こうと思うも、閉まっている。日曜は3時までだった。しょうがないのでまだ開いているツアー会社に片っ端から聞き回っていくつか情報をもらう。そうこうしているうちにもう帰りのバスの時間。

行きに降りた駐車場で待つもシャトルバスが来る気配がない。まわりにはバスを待つ人も全く居ない。まぁ遅れるのが普通かなぁと思って待てども来ない。もしや自分が場所を間違っているのかも、と不安になってきてバス会社に電話をしてみると、渋滞で遅れているらしい。ほっとして駐車場に戻るとそのバスが来ていた。毎週日曜はこのようにセドナからグランドキャニオンなどへ向かった人々の車が夕方に帰ってくるのでひどい渋滞になるらしい。

車中ドライバーと話す。日本には東京と神戸に言ったことがあるらしい。元々エンジニアで高速道路の自動料金機のメカニズムを視察に東京のオフィスと神戸の工場に行ったそうだ。日本食も好きらしい。明日は休みなので奥さんとこの近くの山へハイキングに行くそうだ。手術室の看護師である奥さんが定年になれば、夫婦でハワイに移住する予定だとか。すばらしい老後の計画。

遅れたお詫びか宿まで送ってくれる。荷物をピックアップし、エントランスで作業をしているとUさんが居たので、夕食を一緒に食べることに。7時半に荷物を持って近くのメキシカンへ。ビールが美味しい。駅まで見送ってくれて、同じ電車に乗り込むNさんと記念撮影をしてUさんは宿へ帰っていく。予想通り1時間弱送れてやってきたアムトラックに乗り込む。夜行だからか東海岸で乗った車両より前後間隔がかなり広い。フットレストも付いている。消灯後23時頃まで作業をして就寝。



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