1111-1112 Ibaragi


11月後半に福島での仕事が一段落し、茨城に移りました。

移って最初に驚いたのはその関東平野の空の広さ。福島とまるで違い、道はどこまでも真っ直ぐで、遠くまで景色が見渡せる気持ちの良さ。茨城では土浦を拠点に廻っていたのですが、東京も電車で1時間ほどとても近く便利。

校舎のひとつ。かっこいい。

おかげで疎遠になっていた茨城、東京の友人知人と久しぶりに会うことができたり、友人夫妻を訪ね筑波大学に潜入探検したりしていました。

 

古河総合公園内にある妹島和世さんの飲食休憩施設は、模型を作ってポンと置いたような印象。けれど近寄ると築10年以上経っているため塗装がはがれたりしていて鉄の重みが感じられ、軽い印象は薄れる。ガラスに貼られたフィルムのグリーンのパターンとテーブルの小口やイスの座面がうっすらとグリーンに塗られていることによって、とても柔らかい内部空間になっていて、白一辺倒の空間よりもこの場所にフィットしているように感じました。

土浦駅のすぐそばから始まっているつくばりんりんロード(正式には茨城県道501号桜川土浦自転車道線)。

元々筑波鉄道が走っていた線路が廃線となり、その跡地を自転車道として整備されており、かつて筑波鉄道の駅があったところが公園や休憩所などになっている。学生の頃、大学の近くを通っていたJR阪和線の貨物線路(一日に2度しか踏切が閉まらないので、それに引っかかったら留年するという噂もあった)を、跡地として再利用するとしたら?という課題があったけれど、ここはまさしくその解答で、信号もなく、車も入らない、線路だったからこそ為しえた空間が広がっていた。(一部車が踏み切りさながら、逆横断歩道をわたって横断する所はある)。関東平野の気持ち良さを実感できる景色が続く。おそらく東京でも京都でも、大阪でも福島でも、街の密度や地形により不可能で、ここでしかありえない空間。これって郊外の肯定的発見だなぁとひとり思いながら自転車を漕いでいました。



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