151日目 100606 CHICAGO



8時半起床。荷支度をして9時過ぎ出発。今日は宿を市内にあるYHに移る。とても人気があり週末は二週間先でも既に埋まっているほどのところで、きれいなところらしい。また近所のマクドナルドに朝食がてらwifiを繋ぎに行く。

メールチェックとログのアップなど。11時前に出て、地下鉄に乗りYHに向かう。シカゴ建築協会のすぐ近くにあり、とても交通の便が良い。市内のど真ん中。着くと予想通りチェックインはまだできないので、無料のロッカーに預けようと行ったら既に空きがない。仕方ないので、ネットを繋いで予定検討作業をしながらチェックインのできる3時まで待つ。

ここは29ドルだが、いくつもの賞を取っているだけあって、今まで見たユースの中で一番広い。ベッドルームも広くきれい。各自のロッカーも使える。wifiはもちろん繋がる。フリーのビリヤード台や卓球台まである。トイレバスはあまりきれいではない。予定よりシカゴ周辺の都市への訪問を減らしたため(労力とコストの割りに見るものが少なく、そこまでして見たいとも思えなかった)、二日早くシアトルに飛ぼうかと検討。明日アポを投げている返事が来れば、変更をしに空港に向かう。

三時になり、チェックイン。レセプションでeticketをプリントアウトできるか訊くと、ここのpcを2ドルから払って使えばできるが、すぐ近くのワシントンライブラリに行けば無料でできるはず、とのこと。荷物を置いて、行ってみる。

ワンブロック隣に図書館はあった。入って訊くと、3階にコンピューターはあった。アクセスすると図書IDが必要だったので、訊いたら本当はIDをもらってセルフサービスのようだが、説明するのが面倒だからやったげるわ、とやってくれた。一枚15セントで出力できた。pcを使うだけなら無料ということだった。

無事明日のチケットも出せたので、降ったり止んだりの雨も止んでいることだし、少し散歩してみる。思えばシカゴ三日目にしてやっとまともに市内を歩く。やっとLの写真を撮れたのでアップできる。これまでは前後に鞄を背負ってカメラを出す気にもなれなかった。いちいち絵になる。ミシガン湖脇に南北にずっと続く公園に行ってみる。高層ビル群から引きが撮れるので写真が撮りやすい。東側なので、午後は逆光になりあんまりだが。噴水を超えて東に行くと、湖が見えた。琵琶湖のように(たぶん琵琶湖より大きいが)海のよう。気持ちが良い。

しばし座って眺めてから、すぐ北にあるゲーリーのパヴィリオンに行ってみる。

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Jay Pritzker Pavilion
F.O.Gehry
2004
N. Michigan Ave 55,60611 Chicago,United States

■ミレニアムパークの北側です。
■野外劇場なので、年中開いています。下記のようなコンサートが頻繁に開かれているようです。
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歩いていると何やら音楽が聞こえてくる。どうやらコンサートをやっているよう。ブルースっぽい。
うきうきして早足になり近づくと、シカゴ・ゴスペル・フェスティバルが行われていた。なんと無料。今年で26回目らしい。
ど真ん中まで行って、スタンディングで聞く。さすが本場、むちゃくちゃ上手い。思わず体が勝手に動く。涙が出そうになるほど、すばらしい。顔がにやけてしょうがない。久しぶりに生で音楽を聴いたからかもしれない。ベルリンフィル以来。ステージの上もステージの下も黒人が圧倒的に多い。あまりライブを聴きに行って手拍子などしたいと思ったことがないけれど、自然に手拍子してしまうほど上手い。こちらの手拍子は、手拍子する客も皆上手いので、表と裏の手拍子がきれいに別れ、演奏の一部に聞こえるほど乗ってくる。すごく楽しい。

1バンド目が終わると、幕間にはバンドの紹介やら協賛の人々の紹介やらでMCが入るのだが、それがまた上手い!黒人で英語だからなのか、MCなのにリズムと抑揚でとても気持ちを乗せてくる。また次のバンドが始まる時も、それぞれバンマスのMCがまた上手い。端々しか聞き取れないが、それでも気持ちが乗るのはよくわかる。目の前のおばちゃんがさかんに応答して叫んでいた。若者よりおじさんおばちゃんがノリノリなのが楽しい。しかし、これだけマイクがいっぱい立っていてまったくノイズもなく完璧なバランスでコントロールするPAもすばらしい。

一時間ちょっと、3バンドほど見て、お腹が空いてきたので宿に戻る。途中、カプーアのクラウド・ゲートがあった。

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Cloud Gate
Anish Kapoor
2005
N. Michigan Ave 55,60611 Chicago,United States

■ゲーリーのパビリオン同じくミレニアムパークの北側、ゲーリー南西にあります。
■外部彫刻なので年中見れます。
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ルイジアナ美術館で見たpipiloti listのドキュメント映像の中で、彼女がフェイバリットとして挙げていたのを覚えていたが、さすが見る目がある。写真では見たことがあったが、これは実物を見ると全然すごい。パリのラファイエット公園にも確か科学館の建物の一部として丸い球型の鏡面仕上げがあったが、同じ鏡面でも形が違うと効果が全く違う。これを作る前に見えていたカプーアはすごい。

側面から見ると映像は放射型に広がるが、持ち上がったゲート状の中に入って見るととても不思議な見え方をする。どう反射しているのかよく理解できないが像が合わせ鏡のように幾十にも反射する。興奮していっぱい写真を撮ってしまう。

ひとしきり撮って歩いて宿に向かうと、途中からまた雨が降ってくる。ライブは青天だったので抜けてきてよかった。宿に戻りパスタを作ろうとキッチンに入ると、何やら炊きだしをしている。10人限定で応募していた人のみのフリーディナーらしい。昼間に見たときにはもう埋まっていたので、隣でまた昨日と同じメニューを作る。

食べ終わり、一服してからシャワーを浴びる。その後ダイニングに降りて作業。23時過ぎ就寝。



4 Responses to this post

  1. akonin says:

    いいな~、シカゴ。
    もう、「いいな~」としか思えなくなってきました。
    すごい、いい経験をしてますね。
    私は、まだしばらく日本に縛られる日々が続きそうなので、
    日本の自然に癒されようと思います。
    Bon voyage!

  2. 松本 says:

    どうもー。
    そっちも梅雨が明けたらいい季節じゃない。
    自然の形は本当に国が違うとそれぞれ違って面白いよ。
    アメリカも東と西では随分違うようやしね。
    では写真見て行った気分になっておいてください。

  3. ami.s says:

    HELLO!
    いろいろハプニングもありつつも、
    しっかり心に響いたものを、撮影し、旅を面白がっているようで安心してます。
    百聞は一見にしかず!
    ENJOY THE MOMENT!
    あ~、写真見てたら、NY再訪したくなったよ~♪

  4. 松本 says:

    >amiちゃん
    ありがとう。
    色々ありつつ、楽しんでいます.。
    確かに、実際に見ると一瞬でわかってしまうことがとても多い。
    NYはフィジカルな面では、ロンドンよりも東京よりも大都会、という感じがしたよ。
    NY、次来れればブロードウェイなど建築以外も楽しみたいです。

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