137日目 100523 BOSTON



8時過ぎ起床。昨夜は何も買って来れなかったので手持ちのクラッカーと紅茶で朝食。同室の方は今日出られる。バックパックは70L+20L。自分も言われたことがあるが、人のパッキングを見るとよく入りきるものだと感心する。見送ってから今日行くところの下調べ。宿の方にスーパーを教えてもらう。歩いて5分くらいのところにあった。7-24時まで休みなし、と便利。広すぎて欲しい物がどこにあるのか迷って買い物に時間がかかる。三日分の食料を買い込み宿の冷蔵庫に入れてから12時過ぎ出発。

駅まで歩き路線図を見ると、地下鉄だとかなり回り道となるハーバードまで、バスだと近道で早いことがわかり、ちょうど来たバスに飛び乗る。

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Carpenter center for the visual arts
Le Corbusier
1963
Quincy Street 24,02138 Cambridge,United States

■地下鉄レッドライン、Harvard Square下車、徒歩10分程度。バス1番や66番でもHarvard Squareに行けます。
■内部撮影禁止。1階のメインギャラリーは休みなし。月ー土10-23、日13-、2階の通路からアプローチするSert Galleryは月曜休み、13-17。

http://www.ves.fas.harvard.edu/ccva.html
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Harvard Squareが終点で下車。大学キャンパスとそれ以外の区切りがないようで、イェール大もそうだったが完全に街になっている。賑わう通りを抜け、カーペンターセンター到着。隣が工事をしている影響で建物を貫通するスロープが半分しか通れない。ちなみに隣は既存建物を美術館用途にコンバージョンする工事でレンゾ・ピアノ事務所設計。

柱が細く、ピロティが高い。インドの議場も高かったが、このサイズの建物にしては相対的に高い気がする。ブリーズソレイユになっている開口部はそれぞれ真北と南を向いていた。縦向きなので高度の低い東西からの日射を防ぐという意図か。それらの開口部がある階はギャラリーになっていないため見れず。

帰り道にハーバードの本屋に寄る。サーリネンの本で他で見たことのない本がある。元所員で写真担当だった人の個人アーカイブからの写真が多くを占め、模型写真など当時のスタディ過程がよくわかる貴重な本。100ドルという値段より大きさと重さに負けて迷った末にあきらめる。バックパックを背負ってから後悔するのはもうよくわかっている。

地下鉄に乗り二駅のMITへ向かう。

駅を降りてgooglemapの地図を頼りにキャンパスへ向かうと、リストに入っているのに住所がわからず忘れていたゲーリーの建物が入り口でお出迎え。

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The Ray and Maria stata centor
F.O.Gehry
2004

■地下鉄MIT/Kendall駅を降りて、地上に上がり、目の前のMain Stを左へ(北西へ)歩くとVassar Stに当たるのでそれを左(西)へ曲がると、すぐ左手に(南側)に見えます。見逃しようがありません。
■用途がよくわかりませんが、日曜だからか閉まっていました。
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ゲーリーの建物は、特に近年のものほど写真で見ると別に見に行かなくてもいいか、と思ってしまうのだが、実際に見ると良い。そのボリュームが傾き、ぶつかっている様の迫力というか普通でない感触は、実際に目の前で1/1で見てこそわかる。自分で作りたいとは全く思わない形だし、彫刻としても面白いとも思わないのに(外装、という分節があるためか彫刻にはどう見ても見えないけれど)、なぜか見ていて気持ちが良い。

そのまま歩いてサーリネンの二つの建築が向かい合う場所へ。

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MIT   chapel
Eero Saarinen
1955
Massachusetts Avenue W15 77,02139-4307 Cambridge,United States

■先ほどのVassar StからMassachusetts Avに当たる交差点を左(南)に曲がると右手に見えてきます。ちなみにこの道沿いにMITのvisitorinfoがありますが、月ー金の9-17(だったかな?)で閉まっていた。けれど地下鉄出口に地図看板もあるので迷わないと思います。
■毎日7-23時まで開いているようですが、この日のように行事があるときは見れません。
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Kresge auditrium
Eero Saarinen
1955
Massachusetts Ave 48,02139-4307 Cambridge,United States
■基本的に見学できないようです。
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この日一番楽しみにしていたチャペルの入り口には不吉な手書きの張り紙が。なんとかの練習をしているから邪魔するな、CLOSE!と書いてある。残念。また明後日出直すとする。

隣のオーディトリウムも閉めきられている。外観だけ撮影。
前のベンチで一休み。やたらとスポーツ着の若者が多い。日曜日は体を動かす日なのだろうか。(帰り道、川沿いを歩いていると轢かれそうになるくらい多くのランナーがいた。)

次はベーカーハウスか、と適当に奥に行ってみると、遠くにシモンズホールが見えたのでそちらに先に向かう。

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MIT undergraduate redidence/Simons hall
Steven holl
2002
Vassar Street 229,02139 Cambridge,United States

■ここだけサーリネン二つ、ベーカーハウスからちょっと離れています。徒歩5分くらい。
■カード錠式で入れそうにありませんでした。
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ここもキアズマ同様アルミPLの表から思い切りビス留めの外装。窓がいくつか開いているのが見えるが、どこまでが一部屋かわからない感じが良い。そのために住戸単位がわからない、おおきなメッシュのボリュームに見えている。しかし掻き取られたヴォイドの大きいこと。よく構造持っているなぁ、という感じ。

そこから見えているベーカーハウスへ歩いて戻る。

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Baker House
alvar aalt
1949
Memorial Drive 362,02139 Cambridge,United States

■サーリネン建物の南側です。
■ここも学生寮なので見れません。
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外装の煉瓦積みはランダムに出っ張った煉瓦が貼られている。ここだけでなくサーリネンのチャペルも、翌日のエクセター図書館でもそうだったので、アメリカの伝統的な構法というか意匠なのだろうか。建具が全て木建てだった。階段上の部分の外壁は改修されたのだろうか変な色に塗られている。建物に沿って廻っていくとここにも野リスが。木に登られると擬態されて全然見分けが付かない。リスの走る軌跡はきれいに弧を描く感じで面白い。

建物の反対側に廻ると、予想しないところに水辺が。チャールズ川。地図が手元にないのでわかっていなかった。とても気持ちが良い環境。とりあえず水際まで行ってみる。ランナーがやたら多い。中には乳母車を押しながら走っている人もいる。

川沿いを歩くと大きな橋に出る。方角から言えばダウンタウンの方向なので歩いて渡ってみる。橋の向こう側には大きな建物が多い。その辺のビルが古いのか、映画に出てくるような急な鉄骨階段が味がありきれい。visitor infoのひとつがまだぎりぎり開いていそうなので行ってみる。

プルデンシャルインフォにぎりぎり到着し、地図など無いか訊いてみるもないとのこと。パンフレット置き場でひとつまだましな地図を見付ける。ボストンコモン内のインフォに行くしかなさそう。

目の前にアップルストアがあったので、いつの間にか壊れてしまったipod shuffleの充電機を買う。思ったより高い。二つかったら本体を買ってお釣りが出るくらい。

地下鉄に乗り宿へ戻る。久しぶりにトマトソースのパスタを作る。どうやら野菜はズッキーニが安い模様。にんにくは高い。ヨーロッパに比べるとスーパーの物価はかなり日本に近い。いかにヨーロッパの食が豊かかがわかる。今日は他に宿泊客もおらずゆっくり作業ができると思いきや眠くなり24時就寝。



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